2022年1月25日。今日はたった一枚残った花組『元禄バロックロック』の観劇の予定でした。休演が延びて、私にとっては幻の公演となってしまいました。配信で見ることは(たぶん)ないので、いつかスカステで放送されたときに見るかもしれないな…くらいのテンションです。観客としてももちろん残念の極みですが、当事者の無念を思うとほんとにやりきれない。コロナ憎し〰️ムキー


観劇記録は書けないので、今日は日頃悶々と?していることを呟いてみたいと思います。



 

卒業後の行く道

何年も応援してきたジェンヌさんが退団したとき、どうしますか?

宝塚時代だけ、という割り切ったかたもいると思いますが、卒業後に付いていくか悩むかたも多いのでは?

今はTwitterやInstagramがあるので、気をつけていればありがたいことに活躍の様子はわかる時代です。全く舞台に関わらない仕事を選ぶかたもいれば、エンタメの世界を目指す人もいる。舞台に上がらないかたについては、諦めもつきます、と言うより諦めざるを得ない。フクザツなのはエンタメの世界で生きることを選んだタカラジェンヌさんのファンのあり方です。特に男役トップさんの場合、宝塚時代と全く違う露出になることは明らかで、、、


①まず性別がね(笑)  

一般には(ホンモノの)男性が男性を演じることは普通で、ファンが真っ先に乗り越えなければならない壁です。

男性のキャストと絡むのも、フクザツですよね〰️ショボーン


②そしてキャスティング

当然のようにセンターで8割9割張っていたのと違い、主役でもよくて7割?主役でなければ、ガクンと舞台の占有率は下がります。もしかするとセリフや歌唱もほとんどない場合すら。この冷遇?に我慢できるかどうか。そしてたとえば、「主人公の恋人の友だちの一人」というようなキャスティングで満足できるか?


③出演作そのものの減少

宝塚のように同一公演を東西でそれぞれ50公演以上やっているのに慣れている宝塚ファンは、帝劇でも1ヶ月公演、もっと小さい劇場では3日とか1週間とかよくある話で、チケットの売れかたにもよりますが、物理的に見に行くチャンスは少なくなります。


④そしてチケットと言えば、

宝塚歌劇以外の劇場のチケットの高額と言ったら!びっくり     と言うか、宝塚歌劇がむしろ安過ぎるのだと思いますが(ですよね?)S席で複数公演見るということは実はすごく贅沢だったんだな…と思い知ります。

(ついでに公演パンフレットもクオリティが高く、破格値です。)


この数々の難関?を通り抜けて、卒業後の舞台を追うためには、ご本人同様ファンの側にもシフトチェンジが必要だなぁと思います。

男役の彼女はもういないことに納得すること…えーん

何より、彼女の行く道が彼女の望みであることを願うこと

ハイティーンの頃から舞台上には女性しかいない特異な閉ざされた世界で活動してきて、30代になって拠り所もなく(言い方は乱暴ですが)放り出された本人は、これからどうやって生きていくか真剣に考えたにちがいない。もちろん、ご実家が裕福なお嬢様もいるでしょうから、働かなくても困らないかもしれない。でも経済的にではなく、自分の生き甲斐を求めて働きたいと考えるかたもいるでしょうし、これからの長い人生、何を支柱に据えるか悩むかたもいるでしょう。

彼女のその不安な気持ちや意気込みに寄り添いたいと思えるかどうかがファンとしての分岐点になるのでは?と思います。微力ながらも舞台を見に行くことで、応援したい気持ちを保ち続けるということの。


エンタメの世界に留まるなら、できるだけ舞台は応援したいと思います。たとえ(いわば)端役であったとしてもです。ただ自分のブランドを立ち上げて販売したり、なにかの商品のイメージガールとなってセールスのためのプロモーションをしたりとなるとまたちょっと違う。もちろん、その商品が真底気に入ったのならいいと思うのですが、◯◯さんが宣伝してるから買うことで応援しようとは、私は思えない。スミマセン。あくまで、『私は』ですので、どんなかたちでも応援、協力したいという人もいて当然で、それはそれですばらしい献身です。


ごひいきさんが宝塚を卒業後、ファンとして不安だったりフクザツだったりすることを、こうして順々に整理してくると、私は単純に舞台でのパフォーマンスを見たいというのが本音なんだな~と思います。できればクオリティの高いものを作り上げる一人であってほしい。その完成度の高い舞台のカンパニーの一人であるなら、それが彼女の幸せなら、見守り続けていきたいなー。たとえ真ん中にいなくても。


舞台に立つことがなくなったとしても、幸せを願うことは変わりありません。 

 願う! 

スミマセン、わかる人にだけわかるオチですてへぺろ