半月ぶりの日比谷…
私にしては久しぶりです。(笑)

3回目、浪漫バージョンは2回目。
今日はA席2列目センターど真ん中ニコニコ
選べるわけではないですが、1列目だと手すりが絶妙にかぶるので(笑)、まぁいい位置ですね。
こんな感じ。↓



毎回登場の度に思うことですが、れいちゃんほんとに姿勢がいい。ほれぼれしますラブ。幕開きにこちらも姿勢が伸びて、気持ちが整う気がします。

前にも書きましたが、私としてはこの原作、10代の時に新刊が出るのを待ちわびて読んでいた、思い入れの深い漫画。アニメ化でがっかりした覚えもあります。長い原作を二時間ちょっとに縮めて上演するのにも少し不安がありましたが、舞台化はほぼカンペキだと思いました。れい華というドンピシャのビジュアルを得て、二人の役作りもかなり原作を再現していたと思います。少尉はここまで物静かで誠実なイメージでもなくて、も少しかるい感じ。紅緒さんはもっと庶民的だったかも?という気もしますが、今作の役の寄せかたでも充分にアリでした。いやむしろ、更に魅力が増していたかも。原作中にあった胸きゅんのセリフの数々も、れいちゃんが言えばもう少尉が生きてしゃべってるみたいで、原作ファンにはほんとに夢のようです。

大正時代が舞台となっていますから、この人たちは全員今は亡き人なんだ、、、というのが現実味を帯びて感じられ、正に演者が舞台の上に生きていたという証拠だと思います。
おそらくほとんどが平成生まれの生徒さんにとって、大正ってどんな感じでしょうね?架空の時代、架空の世界みたいな感覚に近いでしょうか。
洋装と和装が混じり合い、身分制度があり、軍隊が身近で、女性が仕事をするのが珍しく、男尊女卑が普通だった時代。およそ今とはかけ離れた価値観の中で、人はどのように生きていくのか?きっとたくさん考えたでしょうね。

ラリサなんですが、連載当時から彼女は読者の憎まれ役で、大和和紀先生が漫画のはみ出しで「皆さん、ラリサさんを悪く言うのはやめてください。彼女がいなかったら話が進まないんです」と、こぼしていたのが今でも印象に残っています。少尉を自分の病気にかこつけて縛りつけるイヤな女的な作中人物でしたが、ただ今回のラリサはとてもかよわで同情をさそい、紅緒と少尉の仲を割くことになったのもしかたないのかなーと思わされました。連載当時はただ憎たらしいだけでしたが、、、自分が年をとったせいかもしれませんけどね。

フィナーレが終わって幕が降りかけて一旦止まり、また上がって組長さんが一歩前に出てご挨拶。一瞬、もしかして(すわ!明日から中断か?)という緊迫感が走りましたね。このご時世ならではでした。今日がBグループの初日ということでの2回目の初日挨拶、胸をなでおろしました。14名の生徒さんが新たに合流したとのことで紹介されました。折り返しですね。長い待機でした。千秋楽まで精一杯つとめられますように。
そういえばワタクシ、星組「眩耀」一旦中断の後再開の日もちょうど観劇の日に当たり、再びの幕開けの挨拶を聞いたのでした。
貸切の時のトップスターの挨拶も割愛されている現況ですから、貴重な挨拶を聞くことができてラッキーでした。

いつの間にか「はいからさん」のチケットも全て売り切れになっていて、コロナの状況はあまりかわっていないながら、コロナ下での日常にも慣れてきているということなのでしょう。二階席だったせいもあるのかほぼ満席の客席からの拍手がとても大きく聞こえて、胸熱で劇場をあとにしました。