前楽を観ることができました。
一度も観劇できなかった「ワンス」がありましたから、私としては去年の10月半ばの「はばたけ」からほぼ一年ぶりの雪組観劇。
毎日毎日、公式さんから「休演」のお知らせがないかを確かめるのが日課でした。
大劇場から合わせて25回の公演。幸いにも5回、しかも、すべてのパターンを見ることがかないました。
お世話になったH様、本当にありがとうございました。
m(__)m
この非常事態下ですから、公演に来るのはたぶんガチの雪組ファン。客席が雪組の公演を全て知っており、またなんならNZMの毎日の様子もSNSでチェックしているか、生で観劇していて、「昨日と違う今日のトーク」「前回を受けての今回のトーク」も全て承知の上で起きる温かな拍手と押し殺した笑い(声出して大笑いできませんからね)。生の舞台ってこの変化や、受けの絶妙さが醍醐味のひとつですよね。

パロディにしてからが、どこの場面か、誰のどんなシーンのセリフか、どこにどう混ざって飛び込んできてもわかってしまう濃~い客席(笑)。さりとて仲間内の内輪受けにとどまらず、作品への深い思い入れと愛を感じる構成でした。望海さんが漫才のお約束のオチをやる時も、彼女のエンターテイナーとしてのサービス精神を讃え、そして彼女自身もまた楽しんでいることをわかっていて見守る客席の成熟具合といったら…さすがでした。
ヨシマサ先生の演出は賛否両論のようですが、私は毎回楽しめました。
実はスカステでコンサートの放送がある時たまに見ていたものの、だいたい途中で飽きてしまっていました。(映像だからかも?)と思っていましたが、実はその後実際に行ったあるコンサートでも、途中で意識が飛びました。私はコンサートは向かないのかな…と思っていましたが、今回はずっと集中して見られたました。やはりまずは、歌がうまいことが重要なんだと思います。コンサートは通常の芝居中心の公演と違って歌が圧倒的に多いですから、ちょっとやそっとの歌のうまさでは空間を埋めきれないのかと。それに加えてバックボーンを共有できていること、かつ、単純ですが大切なのは
、演者を好きなこと。

ヨシマサ先生の独特の選曲、ちょっとくどい?かのような演出は好き嫌いの別れたところかとは思いますが、昔のヒット曲もアレンジされて望海さんが歌えば、また魅力的な曲になってましたし。なにより望海さんや組子のみなさんが楽しそうだしのびのび活躍しているので、それを見ているだけでただただ幸せでした。
宝塚観劇は大空さんがきっかけだった私は、彼女の退団のときは辛すぎて、呆然と退団公演に通うのがせいいっぱいで、いろいろ出ていたはずの?グッズすら買えなかった。てか、目に入っていませんでした。今回は思いきりグッズも買い、心から望海さんの卒業を祝福して送り出せそうなことを、むしろ幸せに思っています。
ヲタクの世界には、「推しは推せる時に推せ」ということばがあるのだとか。宝塚は「ご贔屓」という言葉を使うのがお約束ですが、なるほど~と。男役は特に期間限定ですから、「今」思いっきり応援できたら後悔はないのかな。
望海さん、雪組のズームメイトのみなさん、千秋楽おめでとうございます
。

コロナ禍でこれまでの公演とはまた違った、気づかいもあったことと思います。本当にお疲れさまでした。
いよいよ次は卒業公演ですね。楽しみに待っています。
まずはチケットとりがんばらなくちゃ!