あなたの隣に誰かいる | ひとえまぶた

ひとえまぶた

薄い顔ですみません。


2003年・CX。



先週ツタヤさんが週末100円レンタルをやってらして

こ、これはチャーンス!とばかりに全巻イッキ借りをしたのですが


なんとその週末は「27時間テレビ」に見入ってしまい

DVDを観る時間など全く無く(笑)


結局返却日前日に徹夜でイッキ見するという羽目になってしまい

寝不足もいいところ。



まあそれはさておき


これが…!


ちょっと……!!


奥さん………!!!


ヤバいくらいに面白いドラマでしたよ。

いやマジで。



放送当時にどの程度話題になってたかとかは

さっぱり存じ上げませんが

このドラマの存在自体はなんとなく記憶にあります。


というのも昔ユースケファンだったので

(今も好きですけどね)


ただ、ドラマに出る前の、音楽活動やってる頃のファンなので

俳優ユースケ・サンタマリアはあんまり追っかけてなくて

「お見合い結婚」とか「アルジャーノンに花束を」ぐらいしかちゃんと観てないかも。


そこでふと思い出したのが

昔NHKさんで放送してた「結婚前夜」ってドラマなんですが


これが確かユースケと夏川結衣さんが主演だったような。

我が家のブラックホールのどこかにビデオがあるはず…



ま、とにかくその二人が主演なんですよ。ええ。


で、ユースケ・夏川夫妻が一人娘を連れて

郊外の一軒家に引っ越すところから話が始まるんですが


隣人が北村一輝なワケです。


ここで、ドラマのタイトルをもう一度見てみましょう。


「あなたの隣に誰かいる」


そう、言い換えれば


「あなたの隣の家に北村一輝が住んでいる」


なんてこったい!!



しかもこんな顔で。


ひとえまぶた-数馬









ぐっはーーー(吐血)


スーツ着て傘さして立ってるだけなのに

どうしてそんな妖しいんだ君は。

いきなり水色のカラコンですよ。普通のサラリーマンなのに。


もうこの時点でドラマのオチが見えたと言っても過言ではない。

アナタが妖しい怪しいんですねわかります。


もちろんこの美しくて妖しくて怪しい「澤村数馬」の存在が

夏川さんを驚かせるには別の理由がありまして


つまり「昔の男」と瓜二つだったから、なワケですが


夏川さんの回想シーンの中だけに登場するこの昔の男

その名も「久遠俊介」というのがこれがまた


どうにもこうにもカッコ良すぎて

ひとえまぶた-俊介









何ならずっと俊介と梓(夏川さん)のラブラブ回想シーンばかりでも良くってよ


と完全に欲求不満丸出しの感想しか出てこない私。


しかし所詮はただの不倫相手。

梓に捨てられた俊介は彼女のことが忘れられず

ストーカーへと変貌してしまうのですが


彼女の住む団地のドアにすがりつく俊介

ひとえまぶた-俊介2









私も団地のドアになりたい。


でもこれがストーカーだと聞かされずに写真だけ見たら

何かファッション雑誌のワンショットの様で

ただただ北村さんの美しい横顔なだけでしょ?


実際は「あぁーずぅーさぁーー」って唸ってますけど(恐)



さて、そんな顔に見とれてるだけのアホウなファンとは無関係に

この物語はまったく予想もしない方へ展開していきます。


ただの昼メロノリの不倫ドロドロドラマかと思ったら

大きな間違いです。


ひとえまぶた-数馬2  


 「お、奥さん…!」


 「やめてください、こんな所で…

 人が見てます…!」


 (※台詞はイメージです)





何と言うか、もうね。

とても哀しい物語なのにツッコミどころも満載で

ホント「ビックリさせられる」ドラマでした。

ジワジワ来ます。色んな意味で。



私が長年愛するユースケの、ヘタレだけどどこか憎めない

本当は真面目なくせにどうしようもない男のバカさ加減とか


夏川さんの何ともいえない品のある美しさと強さとか


そしてもちろん


妖しい美しさと凍りつく狂気が表裏一体である北村一輝の存在感。


この主要キャスト3人が非常に私好みだったこともあって

ものすごく楽しく観れました。


あと戸田菜穂ね!

この人の存在が物語の後半を俄然面白くしてくれました。

こういうポジションがいると盛り上がるよね。

脚本家はよくわかってらっしゃる。



挿入歌がジュリーの「勝手にしやがれ」という名曲を

某歌手がカバーしているというシロモノで


個人的にはオリジナルのジュリーの艶っぽい声を

同じく艶っぽい一輝サマの芝居に被せて欲しかったけど

まぁこれはこれで良かったのかな。よくわかりません。


とにかくまだご覧になってない方には

是非観ていただきたいドラマです。オススメ!