高校時代、私は選択授業で英文法を選択しました。英文法の合理性が好きだったのかもしれません。まあ、でもやればやるほど終わりのない複雑さも感じる今日この頃ですが。とにかく、日本語と英語の最大の違いは主語の後に動詞がすぐに来る英語と、目的語が先に来る日本語との違いでしょう。

 

日本人にとってはその文章の並び方の違いが一番難しいように思います。英語は何を言いたいかの結論が先なのに対し、日本語は結論になる言葉が最後の方に来るので、最後まで聞かないと相手の言っていることがわかりにくい事が多いですね。肯定文なのか否定文なのかも最後までわからないし。それは国民性・民族性の違いにも影響しているように思います。

 

初めて外国人と長時間一緒に英語会話で過ごしたのは、26才の時にハネムーンで行ったハワイで、ハワイ島観光ツアーでご一緒したアメリカ人のおばあさんでした。70才くらいの方でしたが、お一人での旅でした。それまで英会話をした事がなかった私でしたが、半日一緒に過ごして仲良くなりました。印象的だったのが、「チューリップ・Tulip」の発音が聞き取れなかったときに、「Two Lips」と唇を指さし笑顔で言ってくれたことです。エリザベスさんというその方とは、帰国後もしばらく文通をしていました。そして、ある日、その方の息子さんからの手紙で彼女が亡くなったことが知らされました。

 

 

俳句/芭蕉    ほろほろと 山吹散るか 滝の音

和歌/ちこ    激流の 滝のごとしや 人生に 熱き魂 流れ落つる

              In the life such as the waterfall of the torrent, a hot soul runs.

                                                  *torrent;急流、激流