今回は私は4回観劇し、主要キャストはトート以外は全員見ることが出来ました
キャストの皆さんの私なりの感想を~
今回の「エリザベート」は、3人。
左から、オク・ジュヒョンさん。キム・ソヒョンさん。シン・ヨンスクさん。
3人とも歌が本当に上手い!ってのは基本中の基本
歌が上手いっていうのは、大きな武器ですよね。
それだけで、鳥肌が立ったり、感動したりしますもん!
そして、それぞれの個性的で豊かな感情表現。
3人が3人とも違う表現したりするので、一瞬たりとも見逃したくないと思ってしまう。
最初に見たのは、キム・ソヒョンさん
小さくて可愛らしくて、可憐な少女時代がぴったりでした~
少女時代のエリザベートは、自由奔放、お姫様遊びなんで大嫌い!蝶々を捕まえたりと野生児なんですけど、その自由奔放な姿を生き生きと演じてました~。
本当に小さくて可愛らしいの!
最初、あまりにも生き生きした可愛らしいエリザベートだったので、
結婚初日の朝に大公妃にガツンとやられて、フランツヨーゼフが自分の味方になってくれなかった時の絶望感が、本当に可哀想に見えた。
意外と声は低い方ですよね。
なので、後半の年齢を重ねていくエリザベートでは、凄みすら感じました。
可愛さとのギャップですね。
最後に見たのは、シン・ヨンスクさん。
シン・ヨンスクさんは、とにかく声が美しい
少女時代の声も本当にキレイだった。
「私だけに」も圧巻
特に2幕の年齢を重ねたエリザベートが貫禄があって、声に深みや重厚感を出していて、とても素晴らしかったです。
でもねー。イメージなのか、少女時代はねー。ちょっとお歳を感じてしまった。←ヤメロ!
幕間の休憩でトイレの列に並んでいた時、後ろの親子の会話で、
小学生ぐらいの娘さん「オバちゃん出てきたー。」
お母さん「でも、声は少女だったでしょ。」
みたいに話してて、吹いたー ←本当に失礼です。すいません
でも、表現力も声も素晴らしかったのは間違いないです。
そしてね!なんと言っても、この方!
オク・ジュヒョンさん
私は2日目の夜公演で見ました。
韓国初演からエリザベート役を演じてる方で、まさにエリザベートの女王と言ってもいいかも。
エリザベートのCDは、何度も聴いているのですが、エリザベート役はジュヒョンさんで収録してあるので、私にとっても、教科書のようなエリザベートの声です。
だから、贔屓目に見てしまうというのはあると思うのですが、本当に素晴らしかった!
何度も演じているから余裕があるんだと思うけど、感情表現が豊かだし、演技もはっきりしているので、エリザベートの気持ちがすごくはっきり伝わってくるんです。
特に「私だけに」は、素晴らしかった~
歌の前半部分では、フランツヨーゼフが自分より母親を選んでしまったことや自由がないことへの失意や悲しみを上手に表現していて、ドアの前に座り込んで頭を抱えて歌う姿にとても切なくなりました。
その後、後半では、扉を開けて池のほとりへ走っていくんですけど、
だんだん、声も大きくなって、
私の人生は私が決めるの
って決意して、どんどん歩いて走って、最後には力強く、
私の人生は私のもの。私の主人は私。私は自由を望むの!
って言い放つんですよね。
エリザベートの決意、力強さ、高揚感。
そんなものが伝わってきて、なんか、わかんないけど、最後には私が泣いていました。
この歌、大好きなんだけど、初めて見た時もオク・ジュヒョンさんで泣いてしまって、今回もやっぱり泣いてしまった。
エリザベートの気持ちが直球で伝わってくるんですよ~。
胸が苦しいくらいでした。
こんなに泣いちゃうのは、オク・ジュヒョンさんならでは。(私の場合)
あ、もちろん、ソヒョンさんもヨンスクさんも素晴らしかったですよ。
同じように決意を感じたし、感動しました。
ただ、私は、オク・ジュヒョンさんに支配されてしまったの
この韓国版では、エリザベートが自由を愛す少女で、しきたりや作法を好む宮廷では異端児のような存在ということを、その前までのお芝居ではっきり表現していて(日本版と比べて)、
だからこそ、この「私だけに」の歌詞の意味やエリザベートの感情がより深く伝わってくるんだな~と納得でした。
結婚式でのエリザとフランツのダンスシーンでは、エリザが自由気ままに踊って、あわてるフランツに、周りは冷ややかに見ているって図があったり、
エリザベートが周りの人達にあいさつもしなかったり。
些細なことなんだけど、ちょっとした演技で、この社交界では異質な人だったんだなと理解できました。
そういう意図がはっきり見えると、エリザベートの孤独とか不自由さがより感じられて、
さらに「私だけに」の決意が際立って見えます。
その辺が韓国ミュージカルって上手いって思いました。
とりあえず、以前にミュージカルアワードで歌っていた動画を貼っておきます。
日本語訳もついているので~
ミュージカル「エリザベート」韓国語 나는 나만의 것(私だけに)- 옥주현(オク・ジュヒョン)歌詞和訳
もう、3人のエリザベートと書きながら、オク・ジュヒョンさんの大絶賛記事になっちゃうんですけど・・・。
私は、「エリザベート」を何度か見てるのですが、なんとなくエリザベートの心情がわかりにくかったんです。
フランツヨーゼフに嫁いだら、自由を奪われて悲しい人生になってしまった。
ってのは、分かるんだけど・・・。
後半のいくつかのシーンで、「この時のエリザベートはどういうことなんだろう?」って疑問に思うことが多かったんです。
精神病院のシーンとか、日本版で見ても、あんまりよくわからなかった。
もちろん、私の理解度が低いからなんですけどね。
自分の子供であるルドルフを結局は助けてあげなかったところも、さんざん自分で育てたいって言っておきながら、結局は育児放棄か?!(←言い方)って思ったり。
でも、今回、オク・ジュヒョンさんのエリザベートを見てたら、
精神病院のシーン。
お父さんの亡霊と会話するシーン。
ルドルフを拒絶するシーン。
ルドルフを亡くして嘆くシーン。
夜のボート。(フランツヨーゼフとのシーン)
ラストシーン。
ここまでの流れが、私の中でつながったんです!
これ、説明したら、10回連載ぐらいしないといけないから割愛しますが。←え?
ざっくり言うと、エリザベートは、心が疲弊して、精神状態がおかしくなっていたんですよね。
だから、精神病院にいるエリザベートの真似をする女性の方が自分よりいいと思ったり、
私には何もないと思ったり。
そして、怪しげな方法で、死者と交信しようとしたり。
だから、ルドルフのことを顧みる余裕もなかった。
そのせいで、ルドルフを死なせてしまったし、
最後のフランツヨーゼフとの会話でも、「幸せはあまりにも遠くに行ってしまった。」って悲しみのどん底ですよ。
だからこそ、最後にトートが迎えに来た時、
黒く重い服を脱いだ瞬間、エリザベートは自由を手に入れたんですよね。
服を脱いだ瞬間の軽やかな表情、軽やかな動きから、
(ジュヒョンさん、くるんと回っていたような?!ああ。記憶が曖昧です。)
ああ、エリザベートは、身も心も自由になったんだ!
って思ったんです。
そんな風に思ったの、今回が初めてでした。衝撃でした。
あまりの衝撃に興奮しまくって、一緒にいたチングちゃんに話しまくった気がします。ごめんなさい。
エリザベートは、トートを愛してたからそばに行けて嬉しい!というより、
自由を得たという喜びの方が大きかったような気がします。
エリザベートにとって、死(トート) = 自由 なんですよね。
結局、トートはエリザベートに振り回された?! ←極論すぎ
でも、トートはエリザベートを愛してしまったから、しょうがないですよね。
そう考えると、一番最初のシーン。プロローグにエリザベートの姿がないのも納得できます。
だって、愛し合っていたら、死後も一緒にいてもいいと思いません?!
エリザベートは一度もトートを「愛している」と言っていないけど、
トートは、何度か「愛している」って言ってますもんね。
エリザベート→←←←←←トート ぐらいか?
って、かなり極端な持論を言ってるので、まったく参考にしないでくださいね。
とにかく、オク・ジュヒョンさんのエリザベートを見て、
このミュージカル「エリザベート」が初めて、ストーリーとして、私の中で繋がった!という感じでした。
韓国ミュージカルって、本当に感情表現が豊かですよね。
全体の演出よりも個人の力が、そのミュージカルの出来に大きく影響すると思います。
私、日本版のエリザベートの新演出が大好きなんですよ。
だから、韓国版は初演のころと変わってないから、そろそろ変えた方が良いんじゃないかなーとか余計な心配してたんですよね。
でも、今回のエリザベート見て、やっぱりこの演出でいいんだ!って思いました。
全体のバランスを考える演出というより、個々の演技や歌、豊かな感情表現で構成されるこのエリザベートが本当に素晴らしいと思いました。
だからこそ、すべてのキャストで見てみたいと思うしね~。
久しぶりに見た韓国ミュージカルは、やっぱりすごかった!
またしても、違う方向に行ってしまったような~。
本日はこれにて終了です~
あ!そうそう!
日本版「デスノート」が2020年に上演されるんですけど、夜神ライト役をオーディションで決定するんですって!
経歴問わずらしいです。
応募用紙をダウンロードして応募するらしいんですけど、
ジュンスに応募用紙書いてね~
って送ってみる?! ←余計なお世話