初めてのフルマラソン、完走してきました~♪
この日のために3月から3か月間、地道にトレーニングを積んできました。
フルマラソンは、きちんと練習しないと走れないっていうのは、いろんな情報で知っていたので、
しっかり走り込んで、大会に臨もうと決めていたのでした。
週2~3回のランニングで、そのうちの1回は20kmを走る。
それを3か月間も地道にやってきたのよー!!!
この飽き性の私が!
最初にフルマラソンを走ろうと決めた3月時点では、本当に走れるのか?と不安だらけでしょうがなかったけど、
ゴールデンウィークには、初めて30kmのロングランを経験して、いちおう自分なりに万全を期して大会に臨んだのでした。
参加したのは、「黒部名水マラソン」。
特別ゲストにQちゃんこと、高橋尚子さんを迎えていて、前日にはトークショーも開催されていました。
Qちゃんは、黒部名水マラソンにゲストランナーで走ったこともあるし、何度もゲストで参加しているので、お話の内容は「黒部名水マラソン」攻略法でした。
でも、自身の体験談なども交えて、面白おかしく話していて、聞いていてとても面白かったです。
Qちゃんは、上り坂では「私は子ザル。私は子ザル。」下り坂では「私は小石。私は小石。」って念じながら走るそうで、
実際にシドニーオリンピックのアップダウンでも、そうだった!と力説していて、面白いなーと聞いていました。
あと、上り坂は、上り坂だと思うとメンタルがやられるから、「気のせいだ!」って思って走るのがいいと言っていました。
私は「なるほどなー」って、すごく納得して聞いていたのでした。
次の日、現実はそんなに甘くないことを思い知るけど・・・
フルマラソンを走る前置きとして・・・。
いちおう、私なりの初マラソンの作戦があって、
前半はペースを押さえて、後半にスピードを上げるという作戦を考えていたのです。
というか、私のトレーニングコーチは、あの小出義雄監督。
その小出監督の指示です。
この本ですけどね
この本に、「後半型のはしり」というのが書いてあって、その通りに走ろうと思ってたのでした。←完全に影響されやすいタイプ
私の初フルマラソンの目標は、
第1 ゴールまで戻ってくる
第2 完走する。途中で歩かないで走り切る。
第3 サブ5を目指す。(5時間以内にゴールする)
でした。
フルマラソンを5時間以内に走るには、1キロを7分ぐらいで走るとギリギリ5時間で走れると、本には書いてありました。
なので、私は、次のようにレース目標を設定しました。
スタートから10km 7分/km
10km~23km 6分50秒/km
23km~32km 6分45秒~6分50秒/km
32km~ラスト 出来るだけ早く走る
途中でエイドでお水を飲んだりするので、その時間も考えて、なんとかこれで5時間以内に帰ってこれるだろうと思ってました。
練習でも、10km~20kmぐらいでは、6分40秒ぐらいで走ってから最後にスピードをあげたりしていたので、何とかなるだろうと思っていたのです。
でも、実際には思い通りには行かないけどね・・・
大会当日は、朝からあいにくの雨。
えーっ!こんな雨の中、走るの?
おまけに寒いーっ!!!
と、いきなり戦意喪失のダーと私。
でも、なんと、会場に着く頃には、雨がすっかり上がり、快晴に!
人がいっぱいの会場。
フルマラソンを走ろうという変わり者は世の中にはこんなにも多いのです
いよいよスタート!
走る順番は、事前に申告したタイムで早い順になっています。
Aブロックはトップランナーで招待選手とか凄い選手たち。
そのあと、Bから順番に並んでいって、Kまでかな。
もちろん私は、Kブロックのスタートです。
さあ、ブロックのところに並ぼうという時になって、なんとなくトイレに行きたくなってしまい、
あわててトイレに戻るというハプニングがあり、その後ダーを探すのに手間取ってしまった
そのため、なんの緊張もなく、いきなりのスタートとなってしまいました。
まあ、ドキドキしなくて良かったかも
スタートでは、Qちゃんが手を振ってお見送りしてくれて、
元気はつらつに走り出しました。
天気が良くなっても、気温がそんなに上がらず、湿度も低く、絶好のマラソン日和だったと思います。
やっぱり、暑いとつらいですから。
最初は線路の脇を走ったり・・・。
黒部駅を越えると、商店街を走ったり・・・。
水田が続く道を走ると、遠くには雪解けの山々がそびえていたり・・・。
「黒部の名水」という大会名がつくぐらいなので、
用水路や小川など、町中に水が流れていました。
最初の10キロまでは平たんな道を走るのですが、
次の10キロから23キロまでは、上り坂です。
でも、上り坂といっても、13キロをかけて上っていく緩めの坂なので、
走った人の体験談的なSNSを見ても、上り坂は気にならないって言ってたし、
Qちゃんもそんなにすごい上り坂じゃないって言ってたので、
大丈夫なんだろうなと勝手に安心していました。
が!
いざ、来てみると!
明らかに上り坂じゃーーーんっ!!!
Qちゃん、これは気のせいにはできないでしょーーーっ!!!
前日にトークショーで「気のせいと思いましょう」って言ってたけどさ・・・。
どう考えても上ってるなと思いつつ、
でも、そこまでの上りではないので、ひたすら「子ザル!子ザル!」と頭で念じて走りました
Qちゃんの教えを守る私。←影響されやすいタイプ
黙々とひたすら耐える23kmまでの上り坂を越えると、あとは下りです。
でも、これも緩やかなので、坂という感じはしないで、平たんな道を走ってる感じでした。
途中、黒部宇奈月温泉駅(北陸新幹線の駅)を通り抜けたり、
雪解け水と朝まで降っていた雨の影響なのか、ごうごうと流れる黒部川の川岸を走ったり、
途中で、Qちゃんとハイタッチしたり。
※写真はお借りしました。
Qちゃんは、ゴール直前でもハイタッチして、ランナーを応援してくれました。
これが、また元気をもらえるんですよね。
Qちゃんだけでなく、沿道で「頑張れー!」って応援してくれる人達の声援っていうのは、
本当にありがたいし、すごく元気が出ます。
いつも思うんだけど・・・。
人間って応援してもらえると、自分の力以上のものが出るんだなって思うんですよね。
精神力って本当にあるんだなって思う瞬間です。
さて、つらいながらも黙々と走り、ラストスパートをかける32kmまで来ました。
これまでは小出監督の指示(本に書いてある)を守って、ペースを押さえてきました。
さあ。ここからは、出来るだけ早く走ろう!
練習の成果を出すのだ!
・・・。
・・・・・・。
あれ?
あれれ?
気持ちだけはあるのですが、全然スピードをあげられません・・・
小出監督の指示では(本に書いてあることには)、
30km以降のペースアップに成功していれば、驚異的な人数のランナーを追い抜くことになる。
それが励みとなって、思わぬ力が出てくるものだ。
とあったんです。
でも、全然追い抜けねぇ・・・
すでに32km走っていて体力が落ちているし、考えてみたら、30km以上走るのは初めてなのです。私。
そんな私が30kmも走った後、それまで以上のスピードを出せるわけもなかったのです・・・。
ががーん!
小出監督の嘘つきーっ!!!
心の中で小出監督を嘘つき呼ばわり ←なんて奴だ!
どうしてくれるのー!!!おーまいがー!!!
なんて心の中で悪態をついてても、走るしかないんです。
とにかくひたすら走るしかないので、なんとか7分のペースを目標に走り続けました。
そして、ヘトヘトになりながらも、最後のお楽しみ地点に到着
36.5km地点のエイド(給水所)には、楽しみにしていたアイスとラーメンがありました
冷やしラーメンだったのですが、塩分の抜けた体にラーメンの汁がすごくおいしく感じました!
そして、アイス!!
火照った体に美味しかった!
みんな木陰に座って食べていて、私もフラフラと木陰に歩いて行ったのですが、ここで座って食べたら、もう二度と走れなくなると思い、座るのを断念
全部食べ切れないアイスを断腸の思いで手を放し、気合を入れて走り出しました。
ちょっと話はそれますが・・・。
※写真はお借りしました。
この黒部名水マラソンでは、なんと22か所のエイド(給水所)があり、
とにかく、お水が冷たくておいしかった!
関東のエイドのお水は、気温のせいか、大抵ぬるいんです。
でも、黒部の水は冷たい~♪
そして、食べ物も充実してました~♪
バナナや塩あめ、プチトマト、梅干しの他にも押し寿司、パン、おにぎり、ラーメン、アイスなどなど。
遅いランナーの私達の分もちゃんと残っていて、本当に嬉しかったです。
遅いとなくなってる場合があるのでね。
あと、やっぱり、走ってたら暑くなるので、水を含ませたスポンジが嬉しかった。
うちのダーは、スポンジを手に持って走ったそうです。
走りながら、顔ふいたり、とても気持ち良かったって言ってました。
このエイドを過ぎると、いよいよ終盤。
泣いても笑ってもあと8kmぐらい。
今度は海沿いを走るコースに出ました。
海の照り返しが熱く感じられて、つらさが倍増したのもここでした。
でも、最後の最後まで、地元の人の応援があったり、
ここまでくると、すでにゴールしたランナーたちが応援に駆けつけてくれていて、
頑張れー!もうちょっとだぞー!
という声に押されて頑張りました。
でも、いよいよ最後の3kmになると、前に出そうとしても足が全然動いてくれなくて、
本当に辛いし、苦しいし、足は痛いし、何度も何度も歩こうかと思いました。
沿道の応援に応える元気もありません。
今考えてみると、スタミナ切れってやつですね。
完全に走るエネルギーを使い果たしてました。
でも、絶対に歩かない!と決めていたんです。
あと3kmなのに、今まで頑張って走ってきたのに、ここで歩くのは絶対にイヤだ!
最後は完全に根性だけで走りましたw
歩いた方が早いんじゃない?って思うほどのスピードだったけど、かろうじて走ってましたw
ここまでくると、本当に一歩一歩、足を出すだけ。
それしかできなかったです。
ゴールまでたどり着いた時は、本当に嬉しかった!
やっと終わったー!
って感じ。
完走した感激というよりは、走ることからの解放の喜びの方が大きかったです←なんだよ!それ!
そして、ゴールした瞬間、3km地点で置き去りにしたダーが追いついてきました。
ダーの方がいつもは早いんですけど、今回は練習不足で、ペースを落として走っていたんです。
そんなダーに追いつかれて、ちょっと悔しい私。←負けず嫌い発動w
そんな感じで感動には程遠いゴールとなってしまった。
終わった直後は、そんな感じでした。
あ、記録は、ネットタイムで4時間59分03秒。
グロスタイムは、5時間03分57秒。
グロスタイムは、スタートの号砲が鳴った時間から自分がゴールするまでの時間で、
ネットタイムは、自分がスタート地点を通過した時間からゴールするまでの時間です。
残念ながら、グロスタイムは5時間を超えてしまったけど、ネットタイムが5時間を切っていたので、良しとしよう!
疲労困憊で、終わった後、とりあえず芝生に座っていたら、両足が攣りはじめ、
それをなんとかしようと、足を触ろうとすると、腹筋とかその辺が攣り、
もうどうにも動けない状態に・・・。
しょうがないので、ダーに靴を脱がせてもらったり、足をマッサージしてもらったり、完全介護状態に陥りました。
自分も走った後で疲れてるのに、いろいろお世話してくれたダー様に感謝です。
同じフルを走ったのに、ダーの方が余裕があって、悔しいと思う反面、
この人、本当にいい人だなと見直した私です。
めったにそんなこと思わないから、いちおう書いておこう
そして、ポカリスエットを1本飲んで、しばらく休んだら、なんとか治ったので、良かったー!
走り終わった後には、ランナーに無料のカニ汁、名水だんご、鱒ずしを美味しくいただきました。
超豪華、カニ汁
見た時、びっくりしました!
身もしっかり入ってて、美味しかったです。
この黒部名水マラソンは、エイドも充実していたけど、ランナーに配られる参加賞も豪華でした。
食べ物も美味しかったし、売り切れがなかったのが素晴らしかったです。
(走るのが遅いので、売り切れで食べられない大会も結構ある・・・。←かなり根に持ってる件)
参加賞で配られたTシャツもすごく生地もよくしっかりしたものでした。
完走すれば、完走賞のほかに、完走メダルをかけてもらえるし、完走タオルもかけてもらえるんです。
それも嬉しかったですね。
そして、大会も何度も運営されているからか、いろいろなことがスムーズに行われていて、
並ぶということが少なかったし、体育館の客席を使って荷物が置けたので、それも良かったです。
いろいろなことにストレスがなく、気持ちのいい、素晴らしい大会だなと思いました。
帰りの新幹線までに時間があったので、シャトルバスで宇奈月温泉までお風呂に入りに行きました。
山深い温泉街はこじんまりしているけど、散策するにはちょうどいい大きさです。
といっても、新幹線やシャトルバスの時間があるので、ゆっくりはしていられなかったんですけどね。
露天風呂から見える向かいの山の緑が青々としていて、本当に気持ちのいい温泉でした。
そんなこんなで、無事初フルマラソンを完走した私。
本当に良くやった!と自分を褒めてあげたいです。 ←自画自賛か
今、ジワジワと完走した喜びに浸っています
でも、本当に辛かったので、しばらくは走りたくないけど、
また冬に挑戦してみたいなーと思う自分が、すでに頭おかしいんじゃないかと思う・・・
いちおう、最初にたてた目標はクリアしているのですが、
やっぱり、スタミナ切れで失速したっていうのが、残念だったというか、
そういうことなく走りたいっていう目標が出来たというか・・・。
まあ、しばらく走らないと、どうなるかわからないけど
走るって、本当に自分との闘いだなと思う。
辛くても走らなきゃいけないし、あきらめたら終わりだし・・・。
結構、黙々と走らなきゃいけない地道な作業だし。
なんでこんなつらいのに走ってるんだろうと思ったりもするけど・・・。
でも、だからこそ、走り切った時の達成感があるんだよなぁ。
なーんて、結局は自己満足の世界なのかもw
長々と書いてしまいましたが、読んでくださった皆様、ありがとうございます~