『髑髏城の七人 season花』を観てきました~♪
ONWARD presents 劇団☆新感線「髑髏城の七人」Season花 produced by TBS
【作】 中島かずき 【演出】 いのうえひでのり
【出演】 小栗旬/山本耕史/成河/りょう 青木崇高 清野菜名/近藤芳正/古田新太 他
【会場】 IHIステージアラウンド東京(豊洲)
面白かった~!
もう、最高だった~!!
私、「髑髏城の七人」を見るのも初めてだったし、劇団☆新感線の舞台を見るのも初めてだったんですけど!
なんで、いつも劇団☆新感線が人気があるのがわかった~。
本当に本当に本当に面白かった!
出演者の皆さんが、本当にカッコ良くて、個性的で、それぞれ光ってたし、
ストーリーは、笑いあり、涙ありで、悪に立ち向かう王道の群像劇だし、
カッコいい殺陣の連続だし。
おまけに360度客席が回転する舞台で、映像、舞台セット、音響、ライティングを駆使して魅せる舞台は、臨場感に溢れていて、
荒野を駆け抜ける爽快感や不気味な髑髏城に侵入する緊張感なども、
普通の舞台で感じる以上のものを感じたように思いました。
もう、これね!
絶対におススメ!!
絶対に見て!!!
舞台というより、エンターテイメントと言ってもいいかも。
従来の劇団☆新感線の最高に面白い舞台はそのままに、
さらに客席が360度回転する劇場を最大限に利用して、極上のエンターテイメントに仕上げた感じ?
←回し者か?
残念ながら、今シーズン『花』はチケットが完売のようなのですが、
まだ『鳥』は取れるかな?
そして、『風』は、マツケンが1人2役を演じるので話題になっていると思うんですけど、これからチケット発売なので、要チェックですね~ ←完全に回し者疑惑発動
話には聞いてましたが、本当にまわりには何もない会場でした~。
新しい施設なので、地下鉄の駅の地図にも載ってないし、ちょっと迷いました。
有楽町線「豊洲」駅を利用したのですが、7番出口から出て、まっすぐでした。
途中、「ガスの科学館」があって、それを目印に方向が間違ってないか、確認しながら歩いていきました。
15分ぐらいは歩いたかな~?
会場内もロビーに椅子などもほとんどなく、会場に着いたら、
周りを散策するか、すぐに座席に着くかしかないです。
いちおう、飲み物と軽食を販売するところはありましたが、スペースは結構狭かったです。
トイレは、会場内には1つしかないので、長蛇の列ですが、思ったよりは進みは早いです。
外に行っても、近くは草原(←大げさ)なので、トイレに行くには、会場内で並ぶしかないって感じでした。
360度回転する舞台なので、帰りに劇場出入口の脇から舞台セットが見えたのが、とても不思議な感覚でした。
普通の舞台だったら、こっちとあっちの世界だし、
観ている分には360度も回転している感じはしないんです。
だから、「ああ。本当に回転してたんだな。」と思って、本当に不思議でした。
これから行く人は、帰りにぜひ見てみて~。
さて、ここからはネタバレです~
<あらすじ>
時は天正十八年(1590)。織田信長が死に、豊臣秀吉が天下を治めていたこの頃、都から遠く離れた関東の村々は<天魔王(成河)>率いる関東髑髏党に荒らされていた。
この日も、とある村が髑髏党の鉄機兵たちに襲われていたところに傷だらけの<沙霧(清野菜名)>が飛び込んでくる。彼女は、天魔王らの居城・髑髏城の抜け道が記された絵図面を持っていたために追われていたのだ。と、そこに派手な身なりの傾奇者たち・関八州荒武者隊の面々が登場する。先頭に立つのは、頭目の<兵庫(青木崇高)>だ。しかし仲間の<三五(河野まさと)>の裏切りにより、みるみるうちに窮地に陥る荒武者隊。そこへフラリと現れた着流し姿の男が、手にした大きな鉄煙管で鉄機兵を叩きのめす。男は自らを<捨之介(小栗旬)>と名乗り、沙霧に傷の手当てをさせるため、兵庫と共に関東一の色里“無界の里”へと向かう。
色里“無界”は宿場も兼ねているため人の出入りも賑やかで、その中には何か事情を隠していそうな怪しげな牢人<狸穴二郎衛門(近藤芳正)>らの姿もある。この色里一と評判の<極楽太夫(りょう)>は、「沙霧をかくまってほしい」という兵庫らの頼みを快く引き受けてくれた。
その夜。店の裏で再び沙霧は髑髏党に襲われそうになるが、捨之介と“無界の里”の主<蘭兵衛(山本耕史)>がそれを阻む。そこに突然現れる、天魔王。実は捨之介と蘭兵衛と天魔王の三人は、ある時期、共に時間を過ごした間柄だったのだ。南蛮製の鎧と仮面を装着した天魔王には、捨之介の刀も蘭兵衛の短筒も歯が立たない。しかしこの場は、狸穴二郎衛門が間に割って入ったことで難を逃れられた。
天魔王、そして髑髏党との戦いを覚悟した捨之介は山奥にこもる刀鍛冶<贋鉄斎(古田新太)>を訪ねて、無敵の鎧を叩き斬る刀、必殺の“斬鎧剣”を打ってほしいと頼み込む。しかしその頃、蘭兵衛は単身で髑髏城へ行こうとしていた。それに気づき、こっそりと後を追う沙霧。
捨之介、蘭兵衛、天魔王が抱える深い縁(えにし)とは……。
天魔王の謀略を、捨之介たちは阻止することができるのか……。
いやー、本当に面白かった!
もうね。観てすぐに、これはブログに書かねば!って思っちゃったもん。
久しぶりの大興奮でした~! ←あ、これ、前回の観劇の批判ではないですよ
何度も言うようだけど、『髑髏城の七人』も劇団☆新感線の舞台も初見な私です。
なので、トンチンカンなこと書いちゃうかもしれないけど、ご容赦ください。
本当に面白くって、何から書いていいかわからないんだけど、まずは、全体的なところから。
この「髑髏城の七人」という作品は、27年前に生まれ、7年ごとに上演されてきた作品で、
前回も捨之介役(主役)を小栗旬さんが演じているんですよね。
でも、もともとは古田新太さんが捨之介を演じていたらしい。
若い時の古田さん、カッコいいわ~
テレビで見ると、変なおじさん役が多いけど
そんな何度も上演されてきた作品なので、やっぱり、お話しや見せ場がしっかりしていると思いました。
ストーリーも、ぶっちゃけて言っちゃうと悪に立ち向かう人達の物語。
でも、登場人物のそれぞれに因縁や情が絡み合うドラマがあって、
それぞれが個性的で魅力的に描かれていました。
キャラがたってるって言えばいいのかな。
そして、ところどころに笑いを入れつつ、泣かせるところや決めるところはバッチリ決めて、
最終的には、7人で悪を倒すために戦いに行く。
そのカッコいい様は、惚れ惚れするぐらいなんですよ。
もちろん、殺陣が多くて、見た目にも本当にカッコイイんですけど、
そのそれぞれの気風の良さだったり、潔さだったりがすごくカッコイイ。
観ていて、本当に気持ち良かったです。
パンフレットに「いのうえ歌舞伎」と書いてあったけど、
歌舞伎の見得(みえ)のような場面が何度かあって、
捨之介が名乗るところとか、
そういうのも、本当にカッコ良かったし、面白いなあと思いました。
だけどね。そんなカッコ良さだけじゃなくて、蘭兵衛の裏切りに隠された因縁のようなものにも切なくなったんですよ。
所詮、私は、山本耕史くん贔屓
蘭兵衛は、毒薬を飲まされて、裏切るわけなんだけど、その毒薬の効果で裏切ったわけじゃないと思うんですよね。
やっぱり、信長の最後を見届けられなかった後悔もあったと思うし、
無念の信長の後を継ぐという想いもあったと思うし、
秀吉を倒すなんて、そんなことは無理だと頭のどこかでわかっているのに、裏切るしかなかった蘭兵衛。
最後は、極楽太夫に自分を撃たせていたじゃないですか・・・。
あれで極楽太夫に詫びてたんだと思います。
そんなこと思ったら、蘭兵衛が切なくて
ああ。やっぱり、私は山本耕史くん贔屓なんだなと思いました。←それか?
でも、蘭兵衛だけじゃなくて、それぞれに戦う理由があるお話なんですよね。
それぞれのストーリーがまた泣かせるんですよー
ストーリーが面白いなと思いました。
そして、私の大好きな話です。
なんか、一瞬「ワンピース」が頭をよぎったんです。
捨之介がルフィーってイメージ。
みんなで戦いに行くぞー!って感じ?
でも、登場人物にそれぞれの想いがある!みたいな?
ああ、『髑髏城の七人』ファンに怒られそう
そして、殺陣!
これでもかって言うほどの殺陣の連続!
本当に凄いです。
舞台であんなに大勢の殺陣を見るのは初めてかも?!
これが、劇団☆新感線の売りの一つなのかなと思いました。
大迫力だし、スピード感があるし、本当にカッコ良かった!
あと、役者さんが本当に上手だと思いました。
主演のみなさんは、もちろんなんだけど、脇を固める俳優陣が本当に上手。
発声も素晴らしいし、演技も素晴らしいし、面白い。
いつもミュージカルばかりで、演劇というストレートプレイを見ていないせいもあるんですけど、
それが新鮮で、素晴らしいと思ったんです。
やっぱり、たくさんの劇団があって、演劇界って層が厚いと思うんですよね。
でも、ミュージカル界は残念ながらそうではないと思うんです。
もちろん、2.5次元ミュージカルのおかげか、今は若手が台頭してきている感じがあって、これからだと思うんですけど。
話がそれてしまった・・・。
そして、この舞台の見どころ、360度回転する客席。
360度回転するので、舞台セットがいくつもに分かれて作れる構造になっていると思うんですけど、
そのおかげで、舞台上で川が流れるシーンがあるんですよ。
それも、結構な水流で
プールの消毒液の匂いがするくらいの量の水が流れているんです。
そんな川を俳優さん達がジャブジャブ入っていくんですよ!!!
そんな舞台、なかなかないですよね。
そして、雨も降らせちゃう!
ミストって感じですけど、そこに立つ小栗旬さんの捨之介のカッコいいこと
水も滴る良い男って、このことだわ~
って惚れ惚れしてました!
そして、舞台を仕切るスクリーンには、映像が映し出されるんですが、
それがまた素晴らしい!
戦国時代の荒れた関東平野を現す草っぱら。
とくに草や木が風になびく風景は、そこに自分がたたずんでいるような気になりました。
俳優が走っていると、風景も後ろに流れて、駆け抜けている感じをより強くしていたし。
髑髏城の城壁や暗い廊下が暗くて不気味でね。
最後に役者さん達が上に上に昇っていく戦いのシーンでは、
映像が上にも動くから、捨之介達と一緒に上に昇っている気がしました。
蘭兵衛が一人で髑髏城へ向かうシーンでは、
大きな月の映像。
たくさんの白い花のセット。
その真ん中に佇み、笛を吹く蘭兵衛。
美しい~
これぞ、映像、セット、役者の三位一体。
いや、ライティングとか音楽とかもあるから、三位一体ではないんだけど・・・。
すべてがマッチした場面でした~
所詮、私は山本耕史くん贔屓
あ!そうそう!
これ、絶対に言いたかったシーンなんだけど、
天魔王を倒した後、髑髏城から抜け出した七人が、荒野で追手と雨の中、戦うシーン。
これも、素晴らしかった!
戦いのシーンがあってからの七人が追手を振り切って丘の上に立つ後ろ姿。
降りしきる雨。
スポットライト。
バババン!と入る音楽。
めちゃくちゃカッコ良くって、鳥肌がたった!
私の鳥肌センサーが久しぶりに発動しました!
なにこれー!
なんなのこれー!
ズゲっー!
って、大興奮して、腕には鳥肌でした。←なにそれ
舞台のストーリーとか演出とか殺陣とかも本当に素晴らしいんだけど、
回転する客席、舞台セット、映像、音響、ライティングのすべてがマッチしていて、
さらに素晴らしいものになっていたと思います。
と、ここまで来て文字数制限が!!!
まだ、カッコいい役者さん達のこと書いてない!!!
ということで、続く・・・。
長くてすいません。