2016.1/27-30 ドラキュラを見てきました~



前回からの続きです~

2016ドラキュラ 感想5 あなたは私の生きる理由
2016ドラキュラ 感想6 あなたは私の生きる理由 その2
さて、いよいよ「 Loving You Keeps Me Alive 」です。
ミナのソロパートから始るこのナンバー。
夢のような暮らし
完璧な人生
目の前に鮮明にあるのに
私の心がどうして霧のようにぼんやりとしているの?
私を愛する 私が愛するその人を見つけたのに
わからない冷たい風が吹いてくる
これを歌っている時、ジョナサンが舞台の左側に出てきます。
ブタペストにある病院に入院しているジョナサン。
駅にいるミナとドラキュラ。
一つの舞台上で、違う場所を表してるんですね。
そして、歌いながらジョナサンの方を見るミナ。
ドラキュラへの想いを感じていながらも、ジョナサンの元へ行こうとするミナです。
それに気がついて、ミナが見ている方を見るドラキュラ。
ドラ様、泣いてるしー


これが、また本当に切ない


そして、いよいよドラキュラのソロパートが始まります。
あなたは私の生きる理由
私を生かしてくれる初恋の人
長い歳月さえも消すことが出来なかった愛
あなたの場所を探して戻ってきて
私のそばへと
歌が始まる前の伴奏部分、オーケストラのたくさんの楽器の音で始まるんですが、
歌が始まると、この部分だけ、ギターなのかな?
ギターとドラキュラの声だけのシンプルな音になるんですよ


それが、また切なく聴こえて・・・


ツベで聴いてみてください


8:17のミナのソロパートの後からです。
これって、初演の時もそうだったんだけど、あまり気がつかなかったんです。
で、なんで今回、それを感じたかって言うと、
歌のテンポがゆっくりになっているからだと思うんです。
まくちゃんとも話したんだけど、全体的に歌のテンポがゆっくりめになってるんです。
で、このナンバーのドラキュラの歌いだしが、さらにゆっくりめになっているので、(たぶんです)
ギターの音がインパクトがあったんじゃないかと思うんです。
あ、私が思っただけなので、間違ってたら、ごめんなさい。
やっぱり、再演って、いろいろ手が加えてあって、すごく良くなっているんですよね。
こんな少しの部分からもそれを感じました。
あなたは私だけの息遣い
癒えない私の傷
あなたの心の中にも私が残っているじゃないか
あなたのまごころに背かないで
私のところに来て
あなたを初めて見た瞬間
全てが変わってしまった
その名前を囁くだけで
私の世界は震える
私達の縁は時を越えて
共にある運命
また私に
帰ってきて
私と踊りましょう 明け方へと
泣きながら、ミナへの想いを歌うドラキュラ。
ツベ見るだけでも泣けてきます


必死に愛を歌っているのに、ミナは背を向けたままです。
そして、振り切るようにジョナサンの元へ一歩一歩、歩いて行ってしまいます。
ミナもドラキュラへの想いでいっぱいなのにね


<ミナ>
こんな私を嫌いにならなければならないのに
恐怖に震えて戻らなければならないのに
心のどこかでは守ろうとしている
何かが間違っているように不吉で
歩いていたミナが舞台中央で立ち止まって歌います。
ドラキュラへの想いを振り払うような強いミナの歌声。
そうしなければ、心がドラキュラヘ向かってしまう。
そんな想いが感じられるミナです。
<ミナ>
夢のような暮らし
完璧な人生
目の前に鮮明にあるのに
私の心がずっと続くのかと思って私は怖い
この完璧な人生を進まなければならないのに
そして、さらにドラキュラを振り切るように歌い上げるミナ。
ジョナサンと声が重なります。
それを見るドラキュラ。
胸を手で押さえて、痛みを堪えているドラキュラの姿に、
見ている私も胸が痛くなりました。
このジョナサンとハモるミナのパートの部分で、
いつも、涙の決壊が崩壊して、号泣なんです。私。
なんか知らないけど、この部分でダーっと涙があふれてくるんです。
すでに泣いてるんですけどね。
ここから、洪水状態なんですよー


<ドラキュラ>
あなたは私にとってたった一人の人
私の虚しい人生に唯一の光
あなただけが私を満たす私の愛
あなたを初めて見た瞬間
息をすることさえできなかった
その名前を囁くだけでも世界は震える
<ドラキュラ&ミナ>
私達の縁は時を越えて
共にある運命
さあ 私のところに戻ってきて
一緒に踊りましょう 明け方へと
ドラキュラは、もう必死です。
ミナに振り向いてほしい。行かないでほしい。
ミナも十分にドラキュラの想いを感じているのは、その辛そうな姿でわかります。
最後、二人でハモるところは、お互い向き合って、歌ってるのにー。
思いあってるのにー。
最後の最後で、ドラキュラの方へ行くかと思いきや、
ジョナサンへ向かってしまうミナ・・・。
もう、私がどう思ったか、わかりますよね?!
なんで行っちゃうんだよー


バカー


そして、失意のどん底で崩れ落ちるドラキュラです


うなだれる頭をあげることもできません


さらに追い打ちをかけるように、ミナはジョナサンと結婚式を挙げてしまいます。
その時のドラキュラの泣き顔も悲しかった


絶望したドラキュラがフラフラと行った先は、ルーシーとアーサーの結婚式。
瞬間移動です。さすがドラキュラ様です。
やけっぱちドラ様がルーシーのブーケトスを受け取ってしまい、
自暴自棄に笑うドラキュラを見たルーシーが倒れてしまいます。
ドラ様・・・。
ここでも、ヤケのヤンパチ・・・。
短気よねー


ジュンスの演じるドラ様は、激しさと純粋さがその時々で現れて、
ドラキュラの二面性が特出している気がします。
この激しさと純粋さの二面性ってジュンスそのもののような気がしますが・・・。
ふり幅大きいジュンスそのもの。
というか、ドラ様、王子さまだから、我儘なのね。きっと。
自分の思い通りにならないと、キレてしまう・・・。
なんて、ちょこっと思っちゃったのは、私だけですね。すいません・・・


多くの他の国で上演されているドラキュラでは、
ドラキュラのカリスマ性が強調されていると思うのですが、
ジュンスの演じるドラキュラは、その人間性が強調されていますよね。
それは、ジュンス自身も言っていたことです。
ただ純粋に一人の人を想う人間の物語に仕上がっていると思います。
もちろん、ドラキュラ本来のカリスマ性は、「Fresh Blood」や「Life After Life」などのナンバーで表現されていますけどね。
純粋なドラ様も好きだけど、あの激しさも好きっ
人間的な部分を強調しているからこその純粋さであり、
ちょっと見、幼稚に見える(え?私だけ?)激しさもあるのかなと思うのですが、
その辺、どうでしょう?
悩んだり、悲しんだり、怒ったり、いろいろな感情を素直に見せる人間らしいドラキュラ。
ジュンスの演じたドラキュラは、そんなイメージでした。
ウンソクさんは、どんな感じだったんだろう?
以前見たジョンハン先生は、カリスマ性はすごかったと思います。
でも、純粋さが際立っていたかというと、そうではなかったような気がするし。
やっぱり、演じる俳優さんによって、見えてくるものが変わってきますよね。
だから、いろんな俳優さんで舞台を見たくなるんですよね~
と言っても、やっぱり、ジュンスが見たいシアペンなのでした・・・
この「 Loving You Keeps Me Alive 」というナンバー。
単純にミナ(エリザベサ)への愛を歌う歌ではないんですよね。
ドラキュラの孤独をも感じさせる歌です。
あなたは私の生きる理由
私を生かしてくれる初恋の人
長い歳月さえも消すことが出来なかった愛
私達の縁は時を越えて
共にある運命
この歌の背景に、あの荒涼としたドラキュラの城が浮かぶんです。
このミュージカルの最初の部分と最後に出てくるドラキュラの城。
そのお城の中にたくさんの石像が出てきます。
最初の時は、ミナと思われる石像が何体かあって、
最後の時は、ドラキュラとエリザベサの愛し合う二人の石像が何体かある。
その石像は、ドラキュラの耐えてきた長い時間の証しです。
自分で作ったのか、誰かに作らせたのかはわかりませんが、
想像を絶する長い時間の中で、愛でてきた石像たち。
そこに佇むドラキュラが頭の中に浮かんで来たり。
最後の方で歌う「The Longer I Live」の崩れ落ちそうな城の中を歩き回るドラキュラの姿とか。
そんなものまで浮かんできて、さらに切なくなるナンバーなんです。
そんな耐えてきた長い時間の果てに巡り合えたミナに戻ってきてほしいと懇願し、どれほど愛しているかを歌うナンバー。
私だったら、絶対にドラキュラに行くけどな・・・。←オイ!
・・・本当に切ないナンバーですね


この写真は、「The Longer I Live」を歌うドラキュラ。
初演のドラキュラの時に記事をあげたはずなのですが、どこかわからなかくなったので、その記事のリンクだけ貼っておきます。
翻訳機にかけて読んでくださいね~

新しい楽しさを伝える舞台「オピルヨウン」舞台デザイナー
http://navercast.naver.com/magazine_contents.nhn?rid=1487&attrId=&contents_id=65837&leafId=1487
この「She」から始まる1幕の最大の山場であるこのシーン。
初演の最初の日、見に行った人達のほとんどすべてがこのシーンについて、
ツイなどで上げていて、そんなに泣けるシーンがあるんだ!と盛り上がった思い出があります。
そんな強烈な印象を残したこのシーン。
再演の今回もどれだけ泣いたか・・・。
でも、再演では、2幕でさらに泣くことになるなんて・・・。
ドラキュラ、恐るべし・・・です・・・。
はあ。このシーンだけで、こんなに長くなってしまった・・・



本当に最後まで読んでくださった方。ありがとうございます。
完全なる自己満足の世界ですいません。
でも、少しでも共感してもらえたり、ドラキュラの世界を感じてもらえたら、嬉しいな~
ジュンスとソナさんがファン・ジョンウムさんの結婚式でお祝いの歌を歌ったんですね。
ジュンスは、まさに「Loving You Keeps Me Alive 」を歌ったんですね。
あなたは私の生きる理由
うん。結婚式にふさわしい歌だ!
おめでとうございます~



それにしても、男前だわ~


