2015.6.26-27&7.30-8.1 

韓国ミュージカル「デスノート」を見てきました~






性懲りもなく、毎度の観劇日記を書いてみたいと思いますが・・・。

最後まで続くかどうか・・・不明です・・・


今回一番自信ない・・・



相変わらずのネタバレです。


あらすじについては、覚えてる範囲になっちゃいます~。

あと、私的な解釈になっている部分があると思います~。

訳については、自分の分かる範囲で書いていますが、

すでに翻訳されている方達も大変参考にさせていただいています。


感想は、思いっきりシアペンによる個人的な感想になりますので、ご了承ください。

画像については、プログラムを撮ったり、ハイライト映像をキャプったりしているので、あまり綺麗ではないです。参考程度に見てください。



あらすじは青。

歌やセリフは紫。

私の感想はピンクって感じで書いていきます。





















チッ チッ チッ チッ チッ


秒針の進む音




音楽が始まる


キーラ! キーラ! キーラ! キーラー!












- ライトの教室 -


真面目に前を向いて座っている生徒 (ライトね・・・)

携帯をいじっている生徒

隣りの人と話をする生徒





先生が話し始める





先生 「法というものは、誰かの支配を受けた瞬間、抑圧されます。

もし! この法が抑圧されれば、自由は息ができなくなるでしょう。

人間はすべての動物の中で最も高貴な存在だ。

しかし! 法と正義がなければ、人間は最悪の動物になってしまうだろう。」





静かに立ち上がって、先生に話し始めるライト。






R 「法と正義は・・・。完全に別のものではないですか?」

先生 「うん。それは小銭の両面だと言える。」

R 「そうですか。お互いに抑圧してるみたいですが。」

先生 「抑圧?うーん。それじゃあ、私達は夜神くんの考えを聞いてみようか。」




先生がライトに中心を譲る。


また始まったよとうんざりする生徒。

ライトの話を真剣に聞く生徒。

いつまでも携帯を離さずにいる生徒。

そんな生徒たちの中で、自分の意見を堂々と言い始めるライト。







1 「 정의는 어디에 (正義はどこに) 」


♪R
何の意味もない議論(論争)なだけだ

正義は使い道のない理論だけだ


♪先生
正義は人間社会の基準になるだろう


♪R
ただ 気楽に誰でも持ってきてする話

戦争を考えればわかることだ

正義の旗を持って走りでても

お互いの命を懸け 銃を撃つだけ

真実を知ってみたら

とんでもない死だけだ


♪先生
それならば この国の正義とは何なのか


♪R
バカみたいな権力の道具

正義というものは果たして 誰が決めたのだろうか

あの盲目の権力をもった奴らが決めた基準


♪生徒
きちんとした正義を本当に望むなら

きちんとした指導者を探し出すことが重要だ


♪R
それは可能な事なのか

絶対に不可能だ





ライト以外の生徒たちも自分の意見を言い始める

次々に立ち上がって意見を言う生徒たち

関心のない生徒もいる







♪先生
人間はこの社会の正義のために

法で厳格に取り締まっている


♪R
どうせ法なんてものは 穴だらけの悪が羽ばたいても

何もできず眺めているだけ


♪生徒
自分だけの正義を見つけてみよう


♪R
それは何の意味もない


♪生徒
目立たないように状況を把握して


♪R&生徒
そのベールの中で息を殺して生きて行こう

自分だけの正義を押し付ける奴は

誰だろうとバカみたいに無視されるんだ


♪R
それが正義だ この時代の正義

(正義は)どこにある

(真実は)どこにある

(正義を)正義とは何と虚しい夢なのか

正義とは何なのか



♪生徒
お金を稼ぐことが正義と言えるのか

正直なことが正義と言えるのか

復讐することが正義と言えるのか

ただ世界平和を祈れば それが正義か



♪R
狂ったような退屈な この世界の中で

正義というものは見つけられない


♪先生
自分だけの正義を探し出すことができる

その広い世界を眺めて 視野を広げて


♪R
その何かが僕の心を満たすなら

それが正義だということができる

それが答えだ

僕の正義はどこだ(どこにある)

僕は見つけ出そう(正義を見つける)


♪R&生徒
正義はどこだ



暗転&幕が下がる






このプロローグ。

正義について、生徒たちのディスカッションするという形をとっていて、

だんだん、歌う人数が増えていって、最後は全員が歌うんですが・・・。

いろんな生徒がいて、面白かったです。

特にライトに対して、「また言ってるよ!」的な子とか・・・爆。



そして、ナンバーが始まると・・・。

椅子の間を生徒たちが動き回って、時には椅子に立ったりして、

どんどんそれが激しく大きくなっていき、最後は歌の渦のような感じになって、すごい迫力でした!

この「正義はどこに」というナンバーは、本当にインパクトがあって、このナンバーで最初からググッと舞台に集中できたと思います。

これは、日本版でも感じたことですが・・・。



そして、大音量になるアンサンブルの中、ライトの歌声は負けず劣らず迫力があり・・・。

本当にスゴイ人です。グァンホさん。







これはハイライト映像をキャプったものですが・・・。

この顔!

優等生ぶって立ち上がるところが、とても良い!

このミュージカルの中では、ライトは優等生で正義感があるというだけで、実は普通の人だと思うんですね。

なんか、原作のライトだと、もっと頭が良くてクールな感じがしてたんですけど。

だから、優等生ぶって、先生に意見しちゃうところが、言葉は悪いけど、ちょっとアホっぽいというか(←本当に失礼)、普通の人っぽくて良かったです!

こういう普通の高校生って感じが最初にあるからこそ、後半に狂っていく演技が生きてくるんだと思いました!


とにかく、このナンバーの歌の迫力が素晴らしかった!








- 死神の世界 -



降りている幕

暗い中、花道だけが光っている





右の花道 りんごが置いてある


伸びてくる黒い爪の指先


ゆっくりゆっくり・・・。


リンゴに向かって伸びてくる


パッとリンゴを掴む手






リュークが這い上がってくる






左の花道


同じように伸びてくる青白い爪


ゆっくり、ゆっくり・・・


レムが這い上がってくる




ダルそうにりんごをかじるリューク



リュ 「毎日同じことの繰り返しだ。

骨持って遊んで、賭博して、人間殺して。

骨持って遊んで、賭博して、人間殺して。

骨・・・。

ああ・・・。うんざりだ・・・。



突然叫びだす


うわあああああ!!!

デスノートに人間の名前を書くのも、うんざりなんだよ!!!


他の奴にやらせてみようか?



隣りで横たわるレムを見て


レム。何をそんなに見てる?」








レム 「人間たち・・・。リューク」





人間の世界を見ながら、歌いだすリュークとレム





2 「 불쌍한 인간 (哀れな人間) 」


♪リューク       紫
♪レム         薄紫
♪リューク&レム  オレンジ



地面に這いつくばって うごめく人間達

つまらない夢を見て 運命に抵抗しようとして

これはどういうことだ

無駄なのに

暗闇の中の可哀そうな人間達

無限の欲望の支配を受けながら また一日生きてゆく

努力しても待ってみても 何の役にも立たない

それも知らないで 

何か恩返しがあると期待している


ああ 退屈な日々



人間の目はどうせ

何の真実も見ることはできない

夢に囚われて




目をふさいだまま

愛の歌にまた踊る

コメディか

悲劇でしょ

愛して のた打ち回って 心を焦がす

何のために愛に泣き 笑うのだろうか

すべて愚かなバカだから



人間の一生は どうせ抜け落ちていく砂

ずっと拾い集めて


報われる日々だけ

待ちながら ため息をつく



ただ 夢に酔って 祈りと呪いを言いながら 生きて死ぬ


愛して 食べて 眠って 踊る

止められない踊り



人間の命  どうせ

死神の手に委ねられている

痛ましい人生

これ以上見ていられない

つまらなすぎる

あまりにも気の毒で これ以上見ていられない



人間の世界で遊ぼうかな


そうしようかな?





おもむろにデスノートを取り出すリューク

人間の世界に落とす

うっかり落としたようなそぶりで舌を出す

その舌は真っ赤だ




レム 「リューク!」


リューク「アイゴ~(笑)」




ゆっくり落ちていくデスノート












これはリュークとレムが花道で歌っている時です。

写真は良くないんだけど、花道のイメージがつかめると思います。

真っ暗な中、この花道が白く光って浮かび上がる。

エルのソロの時などもこの花道で歌うことが多く、とても、このライティングが効果的でした。

日本版では、光ってなかったような・・・。ちょっと覚えてないのですが。






前にも書いたけど、私はこのナンバーがこのミュージカルの核をなしていると思うんですね。

見終わった後にすごく思いました。




ただ 夢に酔って 祈りと呪いを言いながら 生きて死ぬ

愛して 食べて 眠って 踊る



人間の命って儚くて、でも、その中で懸命に生きている。

死神にとっては、バカみたいに思えることも、人間にとっては必至です。

死んだ後は、何も残らない。

だけど、生きている間にその哀れとも思える愛や夢のためにどれだけもがいたかによって、その生に自分なりの価値が生まれるのかなと思ったりしました。

もちろん、これは私の感想なので、全然違う風に思われる方も多いと思いますが・・・。

いろんな風に考えられる結末でしたしね。





でも、最初、可哀そうと思っていたレムも、結局はミサミサのために自分を犠牲にして死んでいく。

人間と同じですよね。



レムは、1幕はこのナンバーを歌うだけなんですけど、

そうだっけ?と思わせるほどの存在感。

やっぱり、ヘナさんの歌声は、素晴らしいものがあります。

そして、歌う時の表情がホントに良いんです。

最初は哀れさを感じさせる表情で声も細い感じ。

でも、だんだん太く迫力ある声に変わってきて。

ヘナさんて、声が2通りに聞こえたんだけど、どうなのかな?

そして、発音の一音一音が、ものすごく丁寧。

これってジュンスにも感じるけど、ヘナさんも凄い!

魂、入ってますね。




そして、リューク。

このリュークのわざと落としたデスノートのせいで、物語は始まります。

落した時に、真っ赤な舌を見せるんだけど(たぶん)、

本当に赤いんです。真っ赤っか!

口の中を着色してるんですよね。すごいな~と思いました。

こういう視覚を刺激する演出は、やっぱり韓国らしいですね。

真っ赤な口。長い爪。

レムの涙のようなメイクも、最初写真で見た時はギョッとしたけど、

舞台では、ちょうど良いぐらいでした。



ホンソクさん。

この最初の歌の時点で、ものすごい汗でした。

ポタポタ垂れるのが見えてました。

衣装も暑いんだろうけど、それにもまして、やっぱり動きが激しかったです。

激しい上に面白い!

背も高い上に、一つ一つの動作が大きいので、よりリュークに見えました。

断然原作のリュークに近かったです!


退屈が大嫌い。

面白いこと大好き。

なんとなく愛嬌のある言動。

でも、実は冷酷な死神。

そんなリュークをメリハリよく演じていたと思います。











ああ・・・。最初から長くなってしまった・・・。

なんで、短く仕上げられないんだろう・・・。

思いつきでダラダラかいてしまって、本当に自分の文才のなさにガッカリします。

長くて、ごめんなさい~TT

本当にここまで読んでくださってる皆様に感謝です。

ありがとうございます。




そして、続く・・・

続くのか・・・?








なんで、こんな「こりゃ参った!」みたいな感じになってるかわからないけど・・・。


二人とも・・・。


可愛いっ