今日、やっと。
日本版「デスノート」を見てきました~♪
たぶん、ネタバレすると思いますので、ご注意ください~。
まずは・・・。
予想していた以上に良かった~



私、マンガも連載中にチラチラ見た程度で、映画は見ていません。
だから、純粋に新しいミュージカルを観る感覚で行ったのですが・・・。
1幕の冒頭から、グイグイ引きこまれていって、
登場人物が少ないからか、ストーリーもはっきり伝わってきました。
1幕はあっという間に終わってしまった感がありました。
そして、なにより、音楽が私の好きな感じ!
バンドを使ったロックテイストって感じでした。
でも、もちろん、弦楽器のヴァイオリン、コントラバスなんかも入ってましたよ。
だけど、ギター、キーボード2台、ドラム、パーカッションなんかが、
主だったように感じました。
オケピをちょっとのぞいてきた~。
キャラクターそれぞれのソロナンバーもすごくいいけど、
ライトとエル。
リュークとレム。
ミサとレム。
いろいろな組み合わせで歌われるナンバーがいい!
とくにライトとエルの対峙するナンバーは、とてもカッコ良かったです

これ、ジュンスとグァンホさんが歌うかと思うと、
本当に想像するだけで、シビれます~っ



幕の冒頭や最後に歌われる全体でのナンバーも、
ちょっと鳥肌たつぐらいだった。
すごく良かった~

特に1幕の冒頭で歌われた全体でのナンバーが迫力があって、
すぐ舞台に引き込まれました。
つかみはオッケーという感じ。
ワイルドホーンさんの美しい音色が、
今回はパワーで押し寄せてくるような、そんな感じでした。
ただ、2幕が・・・。
というより、ラストが・・・という感じはあります。
2幕の途中まではすごく良かったんだけど、
最後に向かって行く過程を、もうちょっと深く掘り下げてもいいのかなと・・・。
ライトとエルの最後の対決が、少しあっさりしすぎていて、
ちょっと物足りなかったです。
でも、全体的には、すごく良く作り込んでる感じがあって。
それぞれのキャラクターの想いが、
ストレートに伝わってきて、感情移入させられました。
とても分かりやすく作ってあると思います。
キャラクターの個性がとても際立っているつくりになっているんですよね。
音楽もいいし、
私の好きなミュージカルですね。
あ、ラストが悲しいけど・・・。
舞台は、ほぼ展開しないセットになっていて、
真ん中に回転テーブルがあるけど、それもあまり使われない感じですね。
ただ、日生劇場はオーケストラピットの上というか、前に、
歩ける花道みたいなのがあって、
そこを結構使ったお芝居をしていました。
やっぱり、前に出てきてくれると嬉しいな~。
全体的に黒い世界なんだけど、
お芝居が始まると、白い照明が舞台を照らしていました。
だから、逆に俳優さん達の顔とかが良く見えるライティングだったように思います。
プログラムの栗山さんのところに、
死をその名に冠する「ノート」の表紙は黒く、死神や殺人者が徘徊するには暗い闇がふさわしい。
だが僕は、敢えてこの舞台の美術を「白い空間」に設定した。開いたばかりの「ノート」、その最初のページのような、何も書かれていない白い世界に、登場人物たちが現れ、ドラマが始まる。血の赤や罪の黒、月の光の青白さなど、さまざまな色彩で風景を描き出し、物語の断片が現れては消え、場面は幻のように流れていく。
って書いてあったんですけど。
これ読んだとき、黒の世界の中、白いライティングって、こういう意味だったんだ!
ものすごい計算されてるんだ!って、感動しちゃいました。
え?当たり前?
すいません・・・。そういうの気がつくの遅い人なんです・・・。
登場人物としては・・・。


ライトは、正義感の強い成績優秀な高校生。
でも、最初は普通の人だった。
デスノートを拾ったことによって、正義感から理想とする社会をつくるため、
凶悪犯を粛清していく。
そして、ライトは世界中から支持を得て、
やがて、自分が世界を救う特別な人間だと思うようになり、
邪魔者はすべて殺していく。
エルの登場により、さらにエスカレートしていくライト。
この舞台の主人公であるライト。
このライトが普通の高校生から、正義のヒーロー、
そして、自分を阻む人間を殺していく狂気の殺人者へと変わっていく様子も、
見どころの一つですね。
ライトの出来次第で、舞台が大きく変わってしまうかも?!
今回、私が見たのは、柿澤さん。
すごく頑張ってるって印象でした。
最初の妹に見せる優しそうな表情から、
狂気に満ちた顔に変っていく変化も、すごく感じたし、
最後のシーンも鬼気迫るものがありました。
これ、グァンホくんがどう演じるか、とても期待大です~



エルは、名前も素性も明かさない、謎に包まれた世界屈指の名探偵。
天才的な頭脳で、ライトを追い詰めていき、
そして、頭脳戦をくりひろげる。
エルは、ライトと表裏一体と言う感じで、
犯罪を犯したものと、それを追うものではありながら、
その中身は同じような気がしました。
あ、原作では全然違うのかもしれないのですが・・・。
結局は、ライトもエルも、自分の力を過信しているもの。
そんな気がしました。
小池徹平くんのエルは、その表情や仕草で、
なんとも不気味なというか、普通とは違うエルという存在をよく表していたと思います。
あの座ったままの体勢で歌うのって厳しそう。
歌は・・・。うーん。やっぱり、ジュンスの方が好きだな。
エルに関しては、いろいろ思うところあるので、
ちょっと、別に書きたいと思います。(たぶん)


ミサは、自分の親を殺した犯人をデスノートで殺してくれたライトを盲目的に愛しています。
そんなミサにも、デスノートが舞い降りてきて、ライトを見つけだし、
ライトのために何でもするようになっていく。
ライトの為なら、死んでも構わないという想いの強さは、怖いほどでした。
一途と言うのか。
後半になればなるほど、ミサの一途さは激しくなっていきます。
対照的に登場シーンは、アイドル歌手でもあるので、
アイドル全開になってるのも、なかなか面白かったです。
これをソナさんがやっても面白かったな~。
あのアイドルふりふりの感じ。
でも、ダンスシーンもちょっとあるんだけど、
セクシーダンスになるのだろうか?
その辺がすごく気になる~。←そこか?


レムは、ピュアな心のミサを守ってやりたい。
死神でありながら、ミサを守るために、
エルを殺し、自らは砂になってしまう。
死神は、人のために何かすると、砂になって消えてしまうから。
それでも、ミサの幸せはライトと共になると思い、エルを殺す。
このレムが切なかった・・・



レムの感情を表す動作、表情は、無に近い。
人間のそれとは程遠いんだけど、
心は一番人間的な愛に溢れている。
でも、自分がなぜミサをこんなにも守りたいのか?
死神だから、わからない。
こんなにも守りたいと思う気持ちが愛だということも分からないのかも。
そして、最後には砂になっていくっていうのが、本当に切ないんだよ~。
砂になっても守りたい。
無償の愛ですね。
濱田さん、動作や表情が素晴らしかった。
動作が恐ろしくゆっくりで、表情はほぼ変わらない。
その感じなのに、切々と歌い上げる様は、なんとも悲しさを増加させていたように思いました。
ああ、なんて言っていいかわからないんだけど、
すごく心に残るレムでした。


事の発端は、リュークがデスノートを人間界に落としたから。
それも、退屈だから・・・。
ライトと一緒にいることで、楽しんでいるように見えるけど、
最後はやっぱり退屈だったと。
何も残らなかったと言って、去っていく。
おいおい!
って感じだけど、これがデスノートの世界なのね。きっと。
吉田リューク!!!
もう、最高だった~



最初から最後まで、面白かった!
もう、何言っても可笑しくなっちゃって、やり過ぎか?と思っちゃったもん。
ミュージカルは初挑戦らしいけど、お芝居には出ている方だから、
演技が素晴らしいんだよね。
そして、声が素敵~。
途中で、セリフを間違っちゃって、笑っちゃったり。
面白いセリフ言ってて、自分で笑ってたり~。
アドリブも結構入ってたし!
鹿賀さんに対しても、柿澤くんに対してもアドリブ入れてたと思う~!
あと、面白かったのは、
ミサミサがライブで1曲歌うってシーンの時、
リュークは、舞台を右に左に上にと走り回って、
手拍子を催促したり、踊ったりして、盛り上げてたの。
1曲歌う間、ずっとだったから、もう、次のシーンで、ゼイゼイ言っちゃって、
セリフが、途切れ途切れになってて、もう可笑しくって可笑しくって!
吉田リューク、最高だった~



リュークもこの舞台でのキーマンですよね。
最初も最後もリュークだしね。


夜神総一郎は、ライトの父であるけれど、
この事件を追う警察のボス。
エルがライトを疑うけれど、父として、自分の息子を信じてる。
犯罪は許さないという正義感は、この父から受け継いだもの。
鹿賀さんは、ラカージュのような飄々とした役の方が好きだな~。
でも、映画版でもこの役を演じてるんですよね?
映画も見なくっちゃ。
夜神はライトの父で家族なんだけど、
ライトの妹も出てきて、その時がライトが一番普通だった。
家族の前では、普通の青年の表情だったのに。
どんどん変わっていくんだよね・・・



ああ、もう長すぎなので、この辺で~。
とにかく、予想以上に良かったし、
韓国版がとても楽しみになってきました!
最後にデスノート日本版のゲネプロ公開映像を~
