ミュージカル「メンフィス」を見てきました~♪
またまた、メンフィスについて書いちゃいます~。
今回ネタバレです・・・。
お気を付け下さい~♪
前回、ストーリーはあまり関係ないって書いたけど・・・。
やっぱり、ストーリーも重要ですよね。
なので、あらすじを載せておきます。


人種差別が色濃く残る1950年代、テネシー州メンフィス。
黒人専用のナイトクラブを訪れた白人青年ヒューイ・カルフーン(山本耕史)は、瞬く間にブラックミュージックと、そこで歌うフェリシア・ファレル(濱田めぐみ)の歌声の虜になる。しかし、クラブの経営者でフェリシアの兄デルレイ(ジェロ)も従業員のゲーター(JAY’ED)も白人である彼のことを快く思っていない。ある日デパートで働くヒューイがレコード売り場で、禁じられているブラックミュージックを流したところ、レコードが面白いように売れる。この騒動で仕事はクビに。しかし音楽が人の心を動かす様を見たヒューイはラジオ局に乗り込み、そこで働くボビー(吉原光夫)の制止を振り切り、メンフィス中にブラックミュージックを流してしまう。これが思わぬ反響を呼び、気を良くした番組プロデューサー(原 康義)は、ヒューイをラジオDJとして採用する。一方フェリシアも、ヒューイのラジオ番組に出演したことで、夢見ていた歌手としての成功が現実のものとなりつつあった。ヒューイとフェリシアの間には愛が芽生えはじめるが、デルレイ達だけでなくヒューイの母グラディス(根岸季衣)も二人の関係に理解を示さない。周囲の反対を押し切って愛を貫こうとする二人は街で暴漢に襲われ…。
人種差別という、難しい問題をとりあげたお話なんだけど、
でも、堅苦しさは、全くない感じです。
日本人になじみの薄い問題でもあるし、
このミュージカルのストーリーの本質っていうのは、
私自身、分かってないかもしれないんだけど・・・。
ヒューイは、とにかくブラック・ミュージックに魅せられて、
その音楽をみんなに聞かせたい!って思うんだよね。
ただ、単純にそれだけ。
差別をなくしたいとか、そんな大それたことじゃなく、
ただ、この素晴らしい音楽をみんなに聞いてもらいたい!
そういう思いで、動いてる。
あの時代のあの場所で、白人が黒人の音楽を聴くなんてことは、タブーだったらしいので、
ヒューイは、とんだイカレた奴って、最初は思われるんだけど。
その音楽を聴いた人達が、どんどん虜になっていくの。
その辺は、本当に音楽ってすごいじゃん!って感じだった。
だけど、ヒューイのその単純で純粋な想いとはうらはらに、
まわりだけが変わっていって、ヒューイ自身は、時代に取り残されてしまうのね。
それがちょっと切なかったです。
そして、差別は簡単にはなくならないってことも・・・。
でも、最後はそういった切なさを吹き飛ばすような音楽を全員でぶちかましてくれて、
いや、もう!
とにかく、音楽ってホントに素晴らしいんだよ~っ!!!
って、心の底から叫びだしたいくらいだった。
だから、前の記事では、ストーリーは関係ないって書いちゃったんでした

音楽は人種を超える!って思えるシーンがあって、それが印象的だったんだけど・・・。
ヒューイが街にスピーカーを置くんだよね。
そこから流れるブラック・ミュージック。
白人の若い子たちは、一段高い場所に。
黒人の若い子たちは、一段低い場所に。
それぞれの陣地で、その音楽を聴きながら、踊っていて、お互いを相容れない。
そのうち、ダンスバトルのようになるの。
黒人vs白人。
ちょっと、その演出が、「ウエストサイドストーリー」のジェット団とシャーク団みたいだった

で、だんだん、ひとりふたりと黒人も白人もお互いに合わせるように踊りだし、
それが全員になって、最終的には、お互いの陣地みたいなものをすべてなくして、
全員が入り乱れて、踊るんだよね~。
その演出が、音楽は壁を越えることができるって感じがして、本当に感動しました。
音楽の力って、ホントに素晴らしい!って思えた瞬間だった!
ただ、その感動の場面は、一発の銃声で終了してしまうんだけどね・・・



そんなに単純ではないんだよ・・・ってことも言ってるのね。このミューは。
奥の深いミュージカルなんですよね。実は・・・。
音楽が素晴らしすぎて、そればっかり言っちゃってるけど、
実はストーリーもしっかりしてるんですよね。


ヒューイ・カルフーン 山本耕史
あらすじのところでも書いたけど、
ヒューイが大好きな音楽をみんなに聴かせたいって想いから、
このお話は始まるんですよね。
ヒューイは、何をしてもダメな青年。仕事もすぐに首になっちゃう。
喋り方も、考え方も、普通の人とはちょっと違う。
字もあまり読めなくて、頭も悪いけど、自分の大好きな音楽をみんなに聞かせたいってことだけは、誰にも負けないの。
耕史くんが、このヒューイをホントにイカレてるのか、
ただ単純なだけなのか、その辺を紙一重で演じてたと思う。
うーん。イカレてる感が強かったかな



ちょっと、普通の感覚とは違う青年っていうのを見ている人にも分かるように演じてたと思う。
ヒューイは、全然カッコ良くないの。
なんか、いつもフラフラ動いてるし、猫背だし、声も変だし。
それを山本耕史くんは、とびきりファンキーな感じで演じてました。
おいおい!やりすぎじゃない?!ってくらい、
おかしな言動をしてたのが、ホントに笑えた。
そんなにやっても、普通の人は気がつかないんじゃない?ってな小芝居を、
ちょいちょい挟んでくるしね~。
例えば、ドラゴンボールの孫悟空の真似して、
「オラ、ヒューイ!」
とかね。
そんなの誰も気がつきませんからっ!
だって、ご年配の方が多かったし・・・



あと、みんなが真剣な話してるのに、吹き戻しピロピロ笛をピロピロ吹いてるんだよ~!
↑↑↑ こういうやつね。
それが私の笑いのツボに入って、困った



耕史くんって、たまにやり過ぎだろって突っ込みたくなるぐらいなことするので、
本当におかしいんですよね~。
でも、歌うとカッコ良くなる・・・ぷぷ。←笑うとこじゃない!
歌う時は、声出すわけだから、カッコ悪くは出来ないんだよね~。きっと。
歌ではカッコ良くて、普段はイカレた感じをしっかり演技していて、
やっぱり、この人は役者だな~と思いました。
何度同じ公演しても同じ場面で同じ涙を流せる人なんだよね~。この人は。
やっぱり、この人のミュージカルはずっと見ていきたい。
あ、山本耕史くんは、テレビの俳優さんというイメージの方も多いかもしれないんですが・・・。
実は、舞台を一番大切にしている人なんですよ。
舞台は、観客の反応がストレートに帰ってくるから。
ふふふ。山本耕史情報でした・・・。←いらないか?
フェリシア・ファレル 濱田めぐみ
今回は、この人にホントに鳥肌たった!
それも1曲目から!
すごい!すごい!すごい~!ゾゾゾー。
ってな感じです。←意味不明
何歌っても、素晴らしかったけど、
Colored Woman
が一番心に残ってるかな。
チャンスとか
チョイスとか
自由さえ
許されない
黒い肌の女には
そんなものはない
黒い肌の女にも
できることがある
私はあきらめなる
黒い肌の私が
世界の色を
変えてみせるわ!
この歌の最後は、叫ぶように歌ってた。
凄まじい決意が感じられる1曲でした。
なんか、歌が凄すぎて、それ以外のことが思い出せないの・・・。
ごめんなさい。
デルレイ ジェロ
ご存じ、演歌歌手のジェロさん。
実はミュージカルは3回目?なんですよね。
もちろん、歌うまいです!
今回は、フェリシアのお兄さんで、ヒューイを認めたくないから、
いつも怒ってる役で、大変だったみたいです。
いつも睨んでなきゃいけないからって、トークショーで言ってました。
この写真見たら、スタイルもいいし、カッコいいですよね。
ボビー 吉原光夫
ボビーも黒人で、最初ラジオ局で掃除の仕事をしていたんだけど、
ヒューイに抜擢されて、テレビで歌まで歌っちゃう。
いきなり、抜擢された時に緊張しちゃうんだけど、
「モップ持ってると思って!」ってヒューイに言われて、
エアモップしてるのが、可愛かった。
なんか、背の高い人なんだけど、やることがチャーミングでした。
この方、良く見たら、いや、見なくても、
「レ・ミゼラブル」(4月から帝国劇場で上演)に、ジャンバルジャン役で出演されるミュージカル俳優さんなんですよね~。
どうりで、上手いはずだよ~。←無知って恐ろしい。
ゲーター JEY'ED
ゲーターは、トラウマで話すことができなくなった黒人。
でも、フェリシアが暴漢に襲われ、ヒューイとデルレイが口論になった時に、
「やめろー!」
って初めて声を出すの。
そして、歌いだす。
「祈ろう・・・。」って。
話すことができなかったゲーターが初めて声を出して、
みんなで祈ろうと歌う讃美歌のような歌は、
心に響いて、泣けてきました。
この方は、ミュージカル初挑戦のミュージシャンさん。
途中で、「ダメよ!ダメ!ダメ!」ってアドリブのようなセリフを言ってたんだけど、
終了後のトークショーで、今日初めてそのアドリブを入れた!と報告していました。
緊張しちゃって、とてもじゃないけど、アドリブなんて入れられないのに、
まわりが入れろ!入れろ!っていうから、頑張ってみたって言ってました。
それが、なんか可愛かった!
耕史くんも劇中で、「急にそんなアドリブ入れてきたって・・・。」
みたいなこと言って、アドリブ返ししてたのが面白かったな~

グラディス 根岸季衣
ヒューイのお母さん。貧しい層のママは、女手一つでヒューイを育ててきた。
そして、当然ながら保守的な考えで、最初はフェリシアのことを良く思わないの。
でも、ヒューイが成功すると、ママの心にも余裕が出てきて、
だんだんと変化が現れるの。
まあ、現金っていえば、現金な人なんだけどね。
このママが、デルレイ、ボビー、ゲーターの男性陣3人を引き連れて歌う、
「Change Don't Come Easy」
これも、迫力あった~!
男どもを引き連れて、ちょっとママが教えてあげる!的な感じだったかな。
ハンガーを掛けるバーにのって、グルグル回りながら歌うの!
最高にカッコ良かった~!
この女優さん、テレビでは、お母さんとかおばさん役では、
よく見ていたんだけど、
実は、13年間ブルースバンドをやってる方とは知らなかったよ~!
素敵だわ~



音楽・作詞 デヴィッド・ブライアン
アメリカのロックバンド「BON JOVI(ボン・ジョヴィ)」のキーボード。
ミュージカルも手がけており、彼が音楽を担当したミュージカル「メンフィス(Memphis)」は、2010年第64回トニー賞において、作品賞、脚本賞、楽曲賞、編曲賞を受賞している。(ウィキペディア参照)
わお!ボン・ジョヴィの人なんだ!
どうりでファンキーだと思ったよ!←ホントか?
やっぱり、そのミュージカルが好きかどうかを考えた時、
音楽の存在は、最重要項目になってくるので、
そういう意味でも、このミュージカルは、私にとって、最高です!
ああ、BON JOVI の Aiwaysが大好きだったな~

BON JOVI Aiways ←クリックで飛びます

音楽監督 前嶋康明 ←写真がなくて残念・・・。
1964年生まれ。東京都出身。和製ブラジリアンフュージョンの先駆的バンド"SPICK & SPAN"に19歳で加入。1980年代は主にジャズ・ラテン音楽の鍵盤奏者として活動。ルケスタ・デ・ラ・ルスのオリジナルメンバーとして知られる。1990年より森高千里バンドのバンドマスターを約9年間務め、多くの森高楽曲のレコーディングにも参加した。1998年から1999年にかけてモーニング娘。の初期代表曲の編曲を手がける。2000年以降は島谷ひとみ、柴咲コウ、他さまざまな歌手・アーティストの楽曲制作に協力。舞台音楽での活躍、劇伴でのクラシカルな作編曲など、ジャンルを越えた音楽活動を展開している。(ウィキペディア参照)
前嶋さんは、耕史くんの出た最近のミュージカルでは、ほとんど音楽監督をしているんじゃないかな?
私の愛するミュージカル「ヘドウィグ」で、音楽監督されていたのが、
私との出会いです。←勝手に出会いとか・・・。
今、ウィキペデア見て、舞台音楽の参加作品のものすごいことに驚いた~。
その他の経歴にも驚いたけどさ~。
いつも、耕史くんの舞台で、ファンタスティックなピアノ弾いてるお兄さんだとばかり思ってたら、ものすごい人だったんだ!
知らないって、ホントに怖いわ~。
私って、ホントに何も知らないことばかりで、いろいろなことに驚いてしまう。
無知だから、恥ずかしいんだけど、
でも、その驚きが、私の日常を楽しいものにしているような気がするな・・・。
うん。そういうことにしとこう~



私にとっては、前嶋さんが音楽監督だったら、このミュージカルは間違いなし!って、思える方です。


ミュージカルを観に来ている客層は、かなり年齢層が高かったです。
いやいや、私もおばさんだけどさ。
私の年齢よりもだいぶ上の層だったような・・・。
平日の昼間って言うのもあったけど、
「モーツァルト!」よりも年齢層が高かった!
なんでだろう?
やっぱり、山本耕史くんの時代劇ファンが多いのかしら?
そして、男性の方も大勢いました。
そして、平日の昼間なのに、満員だった!すごいね。
というか、公演回数が少ないからって言うのもあると思う。
なんで、こんなに少ないのか・・・。
ホントに残念です。
もっと大勢の方に見てほしいミュージカルですよ。
なんか、ダラダラと書いちゃった・・・。
ちょこっと感想




ここまで読んでくれる人いるんだろうか・・・?
ま、いっか。 ←出た!お気楽発言!
いやいや、最後まで読んでくれた方に本当に感謝です

最後まで読んでくれた方は、コメント欄に
ハッカドゥ!
とだけ、入れてね!
・・・というキャンペーンをやってます。←なんだそれ?!
ミュージカル「メンフィス」は、衝撃と共に、
私の心を熱くしてくれたミュージカルです。
再演したら、またぜひ見に行きたい~!
まだ、日曜日まで上演しているので、行ける方は是非~!
<追記>
最新映像があがってた~!
これが一番舞台がわかる~♪
でも、一番最後の歌がないのが残念・・・。
少しでも舞台を感じていただければ!←完全にまわしもの(爆)