アラン使道伝 最終回 あらすじ&感想

とうとう、終わってしまった~!
そして、怒涛のジュンギ来日で、なんだか気が抜けてしまった私。
でも、最終回、ちゃんとアップしたいと思います♪


前回の続き・・・。


仙女の魂?がウノ母から飛び出し、アランに向かって走っていく。

「嫌ーーー!!!」と叫ぶアラン。

アランの結界のようなものにぶつかり、弾き返される仙女。
死神さんに捕まる。

「いやよ。お兄さん。いや。助けて。」仙女

「ムヨナ。今までお前につらい思いをさせて悪かった。一緒に行こう。私たちの因縁をここで終わりにしよう。」仙女を刺す死神さん。自分の胸も刺し、二人は消滅する。


「ムヨン・・・。」アラン。死神さんとのことを思い出す。

「死神も死んだりするの?」アラン

「この世に永遠などない。」死神さん

「死神も死ぬわけ?」アラン

「ただ、消えるだけだ。」死神さん


死神さんも続いてきた因縁を断ち切ることが出来たんですね?!
悲しい二人の結末だけど、二人はこうすることで救われたのかな?
死神さん、最後までいい味出してましたよね?!




ジュワルが騒ぎをしり、駆けつける。



ウノと死にそうなウノ母。アランがそばによる。

「オモニ!オモニ!」ウノ

ウノ母の胸に刺さっていたかんざしが消える。

「オモニ。オモニ。」ウノ


死にそうなウノ母を見て、驚愕のジュワル。




ウノ、母を背負って、医者に連れて行こうとする。

「オモニ。ちょっとだけ、待ってください。私が今医員へ・・・。」ウノ

「ウノヤ。私を下して。ウノヤ」ウノ母

ウノ母を下すウノ。

「私の息子よ。」ウノ母

「オモニ。ごめんなさい。」泣きながら言うウノ

「ありがとう。」ウノ母。

アランに向かって微笑むウノ母。
ウノの腕の中で息絶える。

「オモニ~。」ウノ


ウノ、やっとお母さんを取り戻したのに、
やっぱりお母さんの命を助けることが出来なかったね。
やっと、お母さんが自分のことを愛してくれていたことを知ったばかりなのに・・・。

泣ける・・・ね。ジュンギの泣くシーン。ホントに切なくなるし。




「婦人が死んだ。夫人が死んだ。私はこれからどうすればいいんだ。」ジュワル

ジュワルの部屋。座り込むジュワル。
イ・ソリムを崖から落としたことを思い出す。

「お嬢さん・・・。貴方に最後まで悲惨な思いをさせました。
知らなかったで、許されるかわかりませんが、本当に知らなかったんです。
これから、どこまで記憶が戻ってくるか怖くなりました。どうして生きていけば・・・。」
泣き崩れるジュワル。


ジュワル・・・。この人もウノ母妖怪を母と思っていたんだろうね。
人を殺させたウノ母妖怪を恨んでもいるけど、恋しくも思っていたのかな。
そして、どんどん記憶がよみがえってきて、
自分がイ・ソリムを崖に投げ捨てたことも思い出しちゃった・・・。
やってしまったことは、本当にひどいことばかりなんだけど、
ジュワルが可哀そうで、可哀そうで・・・。
ホントにこの人、悲しい人です・・・。

ジュワルの悲しみが伝わってきて、この人も、とっても、いい役者さんですよね・・・。




天上。閻魔と上帝。

「ムヨンの奴め。結局、ムヨン(仙女)を救ったのだな?地獄に投げ込むはずだったのに。」閻魔

「存在自体の消滅が救いだなんて。可哀そうに。ムヨン(仙女)はむしろ地獄の方を望んだかも知れない。」上帝

「どういうことだ?」閻魔

「忘れたの?何も欲望も許されない天上が耐えられなかったって。だから、地獄の苦しみと言う感情の方が良かったのかもね。」上帝

「だったら、消滅が奴には一番残酷な裁きだったわけだな。」閻魔

「さあね。どうだったかな?ま、とにかく私の用意した者は大活躍だったよ。」上帝

「でも、私たちの賭けが終わったわけじゃないよ。」閻魔

「そう、まだ終わったわけじゃないね。」上帝

「もう一度言うけど、アランにはこの問題が絶対に解けないよ。だから、その体を変わる用意していて。ははは。」閻魔




ウノとアラン。お墓の前。(ウノ母のお墓かな?)

「あの方はなくなったけど、真実の鐘は鳴らなかった。私の死の真相はやっぱりサトのお母さんじゃなかったんだわ。このまま地獄に行っても、構わないわ。なぜなら、地獄に行くことになると、彼が私を覚えてくれるから。」アランの心の声。

ウノ、お墓の前で挨拶をしたあと、アランと手をつなぐ・・・。 なんで?←大人げない私。

「ムヨンだけどさ。お前の死の真相を見つける方法を教えてくれたよ。」ウノ

「なに?」アラン


ウノと死神さんの回想。

「キム・ウノ」死神さん

「なんだ?」ウノ

「アランの死の真相を見つける方法がある。」死神さん

「なに?」ウノ

「冥土の生死簿を見ればいい。」死神さん

「生死簿?」ウノ

「皆の生き死にが記録されてあるのだ。アランの生死簿の中に自分を死に至らせた本当の犯人があるはずだ。」死神さん

「どうやったら、見れるんだ?」ウノ

「生きた人間の生死簿は天上にあるが、死んだ人の生死簿は三途の川の森にある生死簿庫屋に保管されてある。」死神さん

「生死簿庫屋?」ウノ

回想終わり。


「三途の川?生死簿庫屋?」アラン

「そう。でも、お前は死ぬまでは、冥土にかかわるどこにも行けないんだって。だから、俺が行く。俺が行くから、お前は心配するな。」ウノ

「嫌よ。」アラン

「なに?」ウノ

「三途の川の森がどんなところか知ってるの?三途の川の横にあるのよ。死なないと行けないのよ。死ぬつもりなの?」アラン

「死ぬって、誰が死ぬんだよ?ムヨンが方法を・・・。」ウノ

「いい、やめて。何が何でもやめて。」アラン

「やめてって。」ウノ

「私、天上に行かなくてもいいわ。」アラン

「お前、何言ってるんだよ?急にどうした?俺が天上の送ってやるって言ったろ。」ウノ

「いや、行きたくなくなってきたの。」アラン

「行きたくないって。それじゃ、地獄の方が好きになったって言うのか?」ウノ

「おお!」手を放して行ってしまうアラン。

「アラン!アラン!」途方に暮れるウノ



街を歩くアラン。
巫女のお婆さん幽霊が言っていたことを思い出す。

「天上に行くためには、知っておくことがある。」お婆さん

「知っておくこと?」アラン

「以前の記憶は全部置いて行くのだ。だから、以前の記憶がなくなるんだよ。」お婆さん

「記憶を置いていく?」アラン

「地獄に行っても同じことだよ。滅魂地獄に行くことになったら、魂が消滅されて、皆の記憶からもなくなるの。」お婆さん。

回想終わり。

「地獄に行っても、サトは私を覚えていてほしいわ。」アラン。




巫女の家。ウノが巫女に三途の川の森に行く方法を聞いている。

「体から魂を取り出して、魂だけ三途の川の森には行けますよ。理屈としてはね。」巫女

「どうしたらそれが出来るのだ?」ウノ

「お婆さんの本には書いてあるのですが、問題があります。」巫女

「どんな問題?」ウノ

「三途の川の森までの道が分からないでしょう?普通は死神が導くのですが、今度はサトがお一人で行くつもりなのでしょう?絶対に道に迷うはずです。一つ、方法はありますよ。アランお嬢さんは一度行ったことがありますでしょ?」巫女

「アランはダメだ。三度目の満月までは冥土には行けないのだ。」ウノ

「はあ。それじゃ。意識だけいけばいいでしょう?」巫女

「意識だけ行くって?」ウノ

「アランお嬢さんの意識がサト殿と一緒に行って、ずっとサト殿を導くのです。もちろん、理屈上ですけど。」巫女


なんだか、話がややこしくなってきたぞ~!
でもさ。アランって、もうジュワルをかばって死んじゃったことを知ってるよね?
それ以外の真相ってあるのかな?その辺がイマイチわからない
~。



アランの部屋。ウノとアラン。

「アラン、俺を忘れないために地獄へ行くって?そんな馬鹿な考えがどこにある?アラン、お前だったら、天上に行っても、俺を忘れない方帆を探せるだろう。こんな無力になって地獄に行こうとするお前なんて、お前らしくないぞ。良く考えてみろ。お前がなぜここに来たのか。」ウノ

アランの手を取るウノ。  ←なんで?イチイチ突っ込みたくなる大人げない私。

「行こう。行ってお前の真実を見つけよう。」ウノ



イ・ソリムの部屋に来るアラン。
いろいろ思い出すアラン。

イ・ソリムの死体に話しかけるアラン。回想。

「それで、何でこんなことになったの?何があったの?誰がやったの?私は知らないけど、あんたは知ってるでしょ?待ってて。私が見つけてあげるから。」アラン




満月に近い月の夜。ウノが官庁の庭を歩いていると。幽霊たちが来ている。

サトの部屋。ウノと恨みを聞いてもらいたい幽霊たち。

「よし。誰から始めるんだ?」ウノ

「私です。仕事の途中、倒れた丸太に打たれて死にました。」幽霊1

「誰かがわざと倒したのか?」ウノ

「違います。立てておいたやつが倒れたのです。」幽霊1

「だったら、丸太が犯人だってことだが。丸太は捕まえられないだろう。」ウノ

「そうじゃなくて、その時妊娠していた妻が息子を産んだのですが、
父がいないからって、今まで名前もなしに『無名』って呼ばれているのです。
長生きできて、子孫をたくさん作れる名前を付けてください。」幽霊1

「それだけか?」ウノ

「はい、それで十分です。」幽霊1

「わかった。さあ、次。」ウノ

「私は昨年溺れ死んだのですが、死体が見つかりませんでした。」幽霊2

「なんてことだ、まったく。それで死体を見つけられなくて悔しかったのか?」ウノ

「はい。どうしても見つからないのなら、小さな碑石でも立ててくださいますか?」幽霊2

「分かった。碑石か。君は?」ウノ

「私には年寄りで目の見えない母がいます。母のために柿を買いに行く途中、トラにやられたのです。母は私が死んだことも知らずに今まで待っているのです。いい所へ行ったから、もう待たないでって伝えてください。」幽霊3

「そうしよう。最後の君は何だ?」ウノ

「結婚させてください!」幽霊4

「なに?」ウノ


名前を考えてあげるウノ。
「これが良いな。」ウノ
幽霊1に渡してあげる。

「ありがとうございます。サト殿。」幽霊1

それぞれの幽霊たちの望みをかなえてあげる。
幽霊たちがウノにお礼をして消えていく。



「これで、俺がここでやれることは全部やった。」ウノ




ウノとアラン。川のほとりを歩く。アランと手をつなぐウノ。 ←なんで?しつこい私(爆)

「今日、風がいいな。」ウノ

「私が三途の川を渡る時もこんな川だったわ。ついこの間の事なのに、もうかなり昔の話みたいね。私が行っても、ここの時間はそのまま流れるんだろうな。そうでしょ?」アラン

立ち止まって川を見る二人。

「アラン。俺は時間が早く過ぎるって話が嫌いだった。辛い時はいつも時間が過ぎるのが遅かったからだ。でも、お前とのこの時間はなんて早いんだ。憎いほど。信じられないくらいだ。」ウノ

「花は散るとまた咲き、風は吹いた後また吹くだろうけど、私は最初のこの心を絶対忘れないわ。天上に行ったら、私がサトを忘れ、地獄に行ったら、サトが私を忘れるだろうけど。」アランの心の声

「俺はこの心でお前を探し出してやる。お前を見つめながら涙を流し、心臓が震える男がいたら、それが俺だって事を覚えててくれ。」ウノの心の声。

「アラン。愛している。」ウノ

口づけするウノ。ウノの背中に手を回すアラン。


 


 




ほとんど満月の夜。
ジュワルの部屋。ジュワルが部屋を出ていく。
屋敷を後にするジュワル。
性格の良い使用人さんが、ジュワルを見送る。

「坊ちゃん、どうかお元気で。」使用人さんも去っていく。



「目が開いていても、暗い日々でした。
生きていても、止まった日々でした。
卑怯な人生はこれで終わりにしようと思います。
無実な人を傷つけた自分をどうしても許せないのです。」ジュワル

イ・ソリムを落とした崖に歩いてきた。
アランとの思い出を思い出す。イ・ソリムのことも。

「お嬢さん、いつかまた会えることになったら、その時はお嬢さんの後ろで、
遠くから影として見かけるだけにします。
好きになったりはしません。」ジュワル

目をつぶって、崖から飛び降りるジュワル・・・。


やっぱり、死ぬしかなかったの?!ジュワル。
この人の人生って・・・。
この物語で一番悲しかったかも・・・。
妙に思い入れしてしまったジュワル。くすん。





朝。ウノの部屋。私服に着替えているウノ。
サトの服を見る。


官庁の庭。ウノの元にトルセとアミーゴズが来る。

「アイゴー!サト殿。今日も素敵ですね♪」
「アランさんと散歩でもするのですか?」アミーゴズ

「(微笑んで)今まで情けない俺を手伝ってくれてありがとう。これからも今までのようによろしく頼む。」ウノ

「旦那。どうしたんですか?悪い夢でも見たんですか?どうしたんですか?」トルセ

「まるで、どこかへ行かれるみたいですよ?」アミーゴズ

「行かなければ。ここでの仕事は皆終わったよ。」ウノ

「また旅に出るつもりですか?私も準備しますか?」トルセ

「いいよ。それよりこれから言うことをよく聞いてくれ。」ウノ


ウノの言葉。
「ミリャンの皆に告ぐ。ミリャンのサトは身分を問わないとの王命に従い、
街と人を大事に思う者なら誰でもサトになれる。
だから、サトにふさわしい者を見なから選ぶがよい。」ウノ




トルセと巫女。街を歩いている。

「早く来いよ。待ちくたびれるぞ。」トルセ

「せっかちね。どこに行くの私が?」巫女

「花が変わって飛んで行ったらどうするんだよ。」トルセ

「蝶に変わって追っかけてくればいいでしょう。」巫女

「その方法があったか。」トルセ

巫女と手をつなぐトルセ

「なんだよ?」トルセ

「みんなが見てますよ。」巫女

「見せるんだよ。僕の物を僕が握って何が悪い。」トルセ。

「おかしいわね。この見慣れた道もこうやって一緒に歩いているとまったく違う道に感じるわ。」巫女

全然聞いていないトルセ。憮然とする巫女。
何かを見つけて走っていくトルセ。

「ここが、そぐに絵をかいてくれるところか?」トルセ

「よく来ました。座って。」お店の人

「一枚ずつ頼みます。よろしく頼みますよ。」トルセ

「うん?人生でこんな可愛い女性は見たことありませんな。可愛く仕上げますよ。ははは。心配なさるな。」お店の人



帰り道。トルセと巫女。

「貸して。私が持つわ。」巫女

「いいよ。力が有り余ってさ。このままパンウルを背負って走れるぜ。
僕って、力持ちなのよ。足の方を見せてやろうか?」トルセ

「やめてください。男が真昼間に力自慢するのって、みっともないわ。」巫女

「そうか?」トルセ

「夜ならともかく。」巫女


指輪が売っている店に行く。

「これはどうだ?」トルセ

「私は嬉しいけど、私って装身具はあんまり・・・。」巫女


巫女の家。夜。トルセと巫女。
書いてもらった絵を見ている二人。

「これって僕に似てる?」トルセ

「男らしくてそっくりですよ。私はどうですか?」巫女

「おおきい月のようだ。」トルセ

「どうも褒め言葉のようだけど。とにかくありがとう♪いろんなことを。」巫女

「僕の方こそ楽しかったよ。」トルセ

指輪を出すトルセ。

「装身具は好きじゃないって言ったでしょ。」巫女

「知らなかったの?僕にはそういうの無駄さ。嘘は通じないの。」指輪をはめてあげるトルセ

「私の指の大きさはどうして分かったの?」巫女

手をつないだ時のことを思い出す巫女

「体だけじゃなく、頭もいいのね。」巫女

「笑ってばかりいないで。」自分にも指輪をはめてほしいトルセ。

トルセに指輪をはめてあげる巫女。

「パンウル。」トルセ

「何です?」巫女

「僕はな。今まで、(本当に強いのは)力強い男だけだとばかり思っていたんだ。
でもそうじゃなかった。
普通の男は、女のために力を使うんだけど、真の男は女のために心を使うんだ。
僕の心を受け取ってくれるか。」トルセ

「ま、構わないけど。でも、一度渡した心は死ぬまで取り戻せないわ。」巫女

「パンウル!」巫女を抱きしめるトルセ。

良かったね~♪トルセと巫女~♪
この二人も幸せになってほしかったから♪
ウノもアランも、この二人にとってもお世話になったしね♪
良かった良かった♪





ウノの部屋。ウノとアランが布団に寝ている。巫女が二人の手をしっかり結んでいる。

「お嬢さんとサトの魂を結ぶのです。三途の川の森でも、お互いを見失いことはないでしょう。それにこれを使って、私がこの世から知らせてやれるし。」巫女

「ちゃんとやってるんでしょうね?」アラン

「何度も言ったでしょ。本で学んだから賢いんですよ。」巫女

「お前こそ覚えてるのか?三途の川の森?」ウノ

「そこをどうやって忘れるの?サトも行ってみたら、絶対に忘れないよ。」アラン

「これをパンウルが鳴らすんだな?」ウノ

「はい。時間になったら鳴らしますから。覚えていてください。夜明けになるまで森から出てくるのです。さもないとサトは死に・・・。とにかく必死に鳴らしますから。」巫女

「巫女。ありがとう。」アラン

「亡霊たちが誘惑しても惑わされないでね。前だけ見て走ってください。」巫女

巫女がおまじないの言葉を言い始める。


ウノとアラン。三途の川の森へ。

「ここが?」ウノ

「おお。ここが三途の川の森よ。」アラン

三途の川の森を走っていくウノとアラン。たくさんの幽霊たちが近寄ってくる。

「これはなんだ?全部幽霊たちか?」ウノ

「しっかりして。」アラン

幽霊たちを振り切って走ろうとするが、後から後から来る。

幽霊たちの中に針母の姿が。

「お嬢さん、こっちです。私が案内しますよ。見せたいものがあるのです。来てください。」針母

針母について行ってしまうアラン



小さいイ・ソリムとお母さんが見える。お母さんが死にそう。

「お母さん、お母さん。」イ・ソリム

「泣かないで。ソリム。一人にさせることになって本当にごめんね。」ソリム母

「お母さん、目を開けて。お母さん。」ソリム

「私の分まで幸せになってね。」死んでしまうソリム母

「お母さん!お母さん!」号泣のソリム。

それを見てアランも泣く。



木の側に座って泣いているアラン。ウノがアランを呼ぶ。

「アラン!アラン!」ウノ

「幼いイ・ソリムに逢ったわ。違う。幼い私に会ったの。お母さんがなくなるところを見たの。」泣くアラン。

「アラン、しっかりするんだ。早く、行こう。」ウノ


「あそこみたいだな。」ウノ

「行こう。」アラン



生死簿庫屋の中に入っていくウノとアラン。

「行こう。」ウノ

生死簿の番人が立っている。

「誰だ?」番人。

「生死簿を見に来た。」ウノ

「ここは、死者の生死簿を保管するところだ。」番人

「わかっている。」ウノ

「わかっている?死者の生死簿をなぜ見たがるのだ?
生きた者が死者の生死簿を見たがるのは初めてだぞ。」番人

「ここまで来たのには理由がある。大事なことなので、入れてください。」ウノ

「一度入ったら、限られた時間があるぞ。その時間内に生死簿を見つけられないと、
地上には永遠に戻れないが?それでも入るか?」番人

うなずくウノ。
「ここまで来たので、そのくらいの覚悟はしています。心配しないで入れてください。」ウノ

「よし。私について来い。」番人

番人について、中に入っていくウノ。
たくさんの生死簿がある。

「生死簿のすべての内容を見られるわけではない。一つの答えだけしか見ることが出来ないのだ。」番人

「その答えは、どうやって見つけるのです?」ウノ

「心の中で気になることを尋ねるのだ。そうしたら、生死簿が答えるはずだ。
お前に与えられた時間は手の上の五つの点がすべて消えるまでだ。」番人

ウノの手に五つの点がついている。
外で待つアラン。
生死簿を探し回るウノ。

手の点が2つ消えている。

「出来る。出来るはずだ。」目をつぶるウノ

呼ばれたように行くウノ。イ・ソリムの生死簿を見つける。

「アランを死に至らせたのが誰か教えてくれ。」ウノ

生死簿に手を載せてもう一度、
「アランを死に至らせたのが誰か教えてくれ。」と尋ねるウノ。

生死簿の字が変わり、真相が見えてくる。

「アランを殺したのは、アラン自身なのか?」ウノ



外で待つアラン。

「どうして、こんなに出てこないの?」アラン

入って行こうとするが、弾き飛ばされる。

「サト!そこに居るの?サト?」アラン



呆然として歩き出そうとするウノ。
自分の生死簿を見つける。

「これは・・・?どうして俺の生死簿が死者の生死簿庫屋に?」ウノ

中を見る。

「6歳で死んだ・・・?何で?」ウノ


6歳の自分を玉皇上帝が生き返らせたことを思い出す。

「借りとして与えよう。これからの時間はお前のものではない。
いつか、お前が、今日のこの縁を思い出す日が来るだろう。」上帝



「玉皇上帝?そうか、俺は死んだ命だったのか。どうして俺を救ってくれたんだ?それじゃ、あれからの時間は誰の物なんだ?」ウノ

「玉皇上帝!!」ウノ



天上に来たウノ。上帝と閻魔がいる。

「言ってみろ。キム・ウノ。何が知りたいんだ?」上帝

「上帝はなぜ私を助けてくれたのですか?」ウノ

「それはお前が必要な人間だったからだ。」上帝

「あの仙女を捕まえるためにですか?」ウノ

「それもあるが。それだけじゃないよ。」上帝

「これだけは知っといてください。
この計画を始めたのはあなたですが、終えたのは私の意思でした。
母の胸に母心簪を刺したのは、私の選択だったのです。」ウノ

「私に会いたい理由が他にあるはずだか?」上帝

「アランを死に至らせたのが、アラン本人だってことが分かりました。
ということは、どうせ真実の鐘を鳴らすことは出来ないのでしょう?」ウノ

「そうだ。ははは。だから、この問題は絶対に解くことが出来ないのだ。」閻魔

「どうしてあの子にこんなにもひどい試練を与えるのです?
絶対答えられない問題を解くために一生懸命走りまわるあいつの姿を見ながら、楽しんでいたのですか?それがあなた達の楽しみなら少なくても答えのない問題はひどすぎるのではないですか?神ってのは、公平なのではないのですか?」ウノ

「そうだ。私は比較的公平だが、お前の師匠はちょっと行ったり来たりするから。」閻魔

「キム・ウノ。アランは天上へ行くのが本当の目的ではなかった。自分の死の真相と本当の自分を知りたがっていたのだ。だから、その子にそれを与えた。もしアランがお前の知っている事実を自ら見つけたら報われるだろう。天上とか地獄とかはその次だよ。もう言ってみろ。キム・ウノ。お前がここに来た本当の理由がなんなのだ?」」上帝



生死簿庫屋から出て来たウノ。

「アラン!」ウノ

「なんでこんなに遅くなったの?」アラン

「行こう。」アランの手を引いて走り出すウノ。

「生死簿は見たの?誰が私を死に至らせたの?」アラン

「後で話してやるよ。」ウノ



ウノの部屋。一生懸命、鈴を鳴らす巫女。
もうすぐ、夜が明ける。

「戻ってきてください。戻ってきて。」焦っている巫女



三途の川の森。走るウノとアラン。
アランが転んでしまい、ウノが振り返るとアランがいない。

「アラン!」ウノ

「サト!」アラン



ウノの部屋。巫女がさらに激しく鈴を鳴らす。

「大変ですよ。早く戻ってきて!」巫女


アランだけが目を覚ます。

「お嬢さん。サト殿は一緒じゃなかったんですか?お嬢さん。サト殿は?」巫女

「サト。起きて。サト。」アランの心の声。

アランが消えてしまう。

「サト殿。大変です!サト殿!」叫ぶ巫女



官庁の庭に出ているアラン。地獄の入り口が開いている。
アランが引き寄せられていく。

「サト、起きて。生きていると答えてよ。大丈夫と言って。」どんどん引き寄せられるアラン。


ウノの部屋。

「サト殿。サト殿。大変です!」ウノを揺する巫女。ウノがなかなか目を覚まさない。


アランがいる庭。

「サト。さようなら。サトが起きないのは私のせいね。すべてのことが私のせいだったのね。私を死に至らしめたのも結局私だったのね。だから、サトが言ってくれなかったんだ。どうせ死にぬことはできないから、地獄行きになっていたんだ。」アラン



ウノの部屋。ウノが目を覚ます。
アランのいる外に出てくる。


「アラン!」走ってくるウノ。アランを突き飛ばし、自分が地獄の入り口に吸い込まれていく。



天上でのやりとり。ウノ、上帝、閻魔。

「私があなた達が捕まえたがっていた仙女を捕まえました。アランが真実の鐘を鳴らす条件を変えてください。」ウノ

「私がそれを変えてあげたら、お前は何をしてくれるのだ?」上帝

「私の命をあげましょう。」ウノ

「命だけじゃだめだ。アランの代わりに地獄に行けるか?」閻魔



地獄の入り口に吸い込まれたウノ。

「サト!」叫ぶアラン。

アランは泣きながら天上へ。




官庁の庭。トルセが使道になっている。
トルセ使道が入っていくと、アミーゴズが出迎える。

「サト殿。いらっしゃいませ。」アミーゴズ

「みなさんも、おはよう。なにか変わったことはないですか?」トルセ使道

「あるわけがないでしょう。」
「そうです。トル使道のおかげで、この町は今日も平穏なだけです。」アミーゴズ

「あなた達がそう言ってくれると嬉しいな。すごく頼りになるな。」トルセ使道

「そんな言葉を。任せてください!はははははは!」
「今日も街のみんなのために、やることがいっぱいありますよ」アミーゴズ



巫女の家。

アジュンマにキムチとゆで豚を食べさせる。

「味はどうですか?」巫女

「パンウル。私と同業しない?」アジュンマ

「急になに?」巫女

「これ、普通の味じゃないよ。これで商売したら、どれだけ儲かるか見当もつかないよ。」アジュンマ

「そんなに儲かるの?」巫女



大繁盛のパンウルポッサムの店、

「並んで、並んで。」

「どうしたらこんなに美味しくできるの?」

嬉しい巫女。それを陰から見るトルセ使道。




幽霊たちにポッサムを持ってきた巫女
「だいぶ待ったでしょ?三まで数えたら、置くわよ。一、二、三!」巫女。

取り合う幽霊。チェが後ろから見ている。ゴドリがゲットする。
行こうとするゴドリにチェが。

「どこ行くんだ。分けてくれ。」チェ

「これを分けろだと?冗談はやめろ!」ゴドリ

「何だと?貴様、卑しい身分のくせに両班に敬語を使わんか!」チェ

「なんで?パンマル(ため口)はダメか?幽霊に身分なんてあるか?幽霊は幽霊なんだよ。」チェを突き飛ばして行ってしまうゴドリ

「待て!待たんか!ゴドルこの野郎!こんな悔しいことがあるか。」チェ


死んでまで、威張ってるチェ悪代官って?!笑えるよね。
死んだら、皆同じだってことだよね。
死んでまで、現世に持っていたものを持っていくことはできないんだよね。やっぱり。




天上。上帝と閻魔。

「キム・ウノは、犠牲の報いとして、天上に暮らせるってのに、どうしても地上に戻りたがるし。人間てのは、どうしてそこまでするのかね?」閻魔

「だから、人間なのさ。」上帝

「ところで、今度はその体を貰えると思ったのにな。」閻魔

「ま、また機会があるはずだよ。」上帝

「惜しいものだな。」閻魔

「この体をあげることが出来なくて、申し訳ない心で、小さいが贈り物を準備したよ。」上帝

「贈り物?」閻魔

「ムヨン!」上帝

ヤギが振り向く。

「ムヨン?」閻魔

「はっはは。今までそなたがやったことで、一番だな。」閻魔

「そなたがあまりにも懐かしがるから、特別に生き返らせたよ。」上帝

「そう。縁の絆を切ることが出来なかった過ちを天上で報われるのも悪くないな。ここに頻繁に訪ねてくるよ。ところで、新しい死神たちは、ちゃんとやってるのか?」閻魔

「ああ、ちょうど来たよ。」上帝

死神さんがやってくる。

「行ってまいりました。」死神さんになったジュワル。


この上帝と閻魔って、いいのか悪いのか。面白がってる節もあり。
神様だから、仕方がないのかな?
それにしても、ジュワルは死神として、やっていくのね。
なんとなく、ほっとしました。



ススキとオミナエシ(?)の秋の原っぱ。
小さな女の子がいる。
そこへ、両班の男の子が来る。

「ウノヤ?ウノヤ?」男の子を探している巫女。

「しぃ!」チビウノ

アランを座らせて隠れる。

「僕のお母さんが、僕を探しています。初対面で失礼ですが、どうも見覚えがあるのでお聞きします。今まで数々の少女を見てきましたが、あなたほど可愛い方はみたことがありません。名前は何と申すのですか?名前は何だと聞いているのです!」チビウノ

「私はアランだけど。」チビアラン

「ア、アラン?」チビウノ

「こら、サト!忘覚の井戸の水を飲んではいけないと言ったのに飲んだの?はあ(ため息)。どうするのよ?私だけ覚えていて、どうするの?私を覚えてないの?ホントに覚えてないの?どうするのよ?この記憶失踪!!!」チビアラン

ビックリしてお尻を突くチビウノ

「はあ(ため息)、昔、アランと言う処女幽霊とウノと言うサトがいたんだけど・・・。」
「おー!もうやってられないわ!この長い話をどこから話せばいいの?どうするのよ!なぜ飲んだの?」チビアラン


成長したウノとアラン

「どうするつもり?まだ思い出せないの?」アラン

そういうアランをうっとり見てるウノ。

「忘覚の井戸の水をなぜ飲んだの?なんで?」ウノを叩くアラン

「私が飲んじゃダメって何度も言ったじゃない。」アラン

「知ってるよ。お前が言い過ぎて俺が覚えるほど言ってくれたろ。」ウノ

「思い出せなかったらしょうがないでしょう?」ウノをにらみつけるアラン

「とにかく俺たちには、今のこの瞬間が一番大事だろ?」微笑むウノ

微笑みあう二人。アランがウノに口づける。

仲よく何度も口づけるアランとウノ。


終わり。


きゃー!可愛い終わり方だった~!
最初のホラーからして、この終わり方はどうかなと思う節もあるけど、
最終的には、これで良かったのでは?!

二人は生まれ変わって、幸せに愛し合ったんだね♪
なんだか、ほんわか幸せになる結末だわ~♪
私は好き~♪♪♪

途中、なんでアランの死の真相を探しに行かなきゃいけなかったのかな?とか、
想ったりしたけど・・・。
だって、アランはジュワルを助けて死んだって思いだしてたのに・・・とかね。
その辺は、ま、いいか。
というか、私の理解度が低いのかも・・・。

最初の頃のホラー調の時は、どうなる事かと思ったけど、
最後はファンタジーっぽく、まとまってました♪良かった♪


イルジメのように、最高傑作!とまでは言えないのかもしれないけど、
私はこの作品、結構好きです♪


でも、次回作は現代物を見てみたいわ~♪♪♪



ともかく、アラン使道伝の皆様~!そしてジュンギ~!お疲れ様~♪