本日見た映画「こちらあみ子」
概要読んだらほのぼのした映画なのかな〜と思ったのだけれど…

風変わりな少女あみ子。優しい父と面倒見のいい兄、書道教室の先生でお腹に赤ちゃんのいる母との4人暮らし。あみ子は相手の気持ちを慮ることができず、彼女の言動に周囲の人たちは振り回されていた。

違ったわ。
これがなかなか重かった。
あみ子は広島で暮らす小学5年生。
始まって特に説明も無いから
本当にちょっと風変わりな子なのかな〜と思っていたけれど
お母さんの言動などから、
あみ子は多分発達障害の子なのかな〜と受け取れた。
そしてそのお母さんも実のお母さんでは無いんだろうなぁ〜と。

あみ子には全く悪気は無いのだけれど
相手の気持ちが分からないから
傷つけてしまう事もあるんだよね。

お母さんは赤ちゃん、死産だったのかな?
女の子だったそう。
でもあみ子はなぜか弟だとばかり思っていてね。
弟のお墓を作ってあげなくちゃ!って
本当に単純にお母さんを元気づけようとしたんだと思うの。
自分が好きなのりくんに弟の墓と書いてもらってお庭に。
それをお母さんに見せるの。
お母さんは泣き叫び、それからあみ子を避けるようになる。

優しかったお兄ちゃんも家に帰らなくなってしまう。

小学校の時はお母さんに言われて仕方なくあみ子と登下校を一緒にしていたのりくん。
あみ子がチョコだけを舐めたクッキー食べてた滝汗
中学校でその事実を知ったのりくんがキレてあみ子ボコボコにゲロー
それも本当にあみ子は悪気なんてないのよ。
鼻の骨が折れてたけれどあみ子は転んだとお父さんに言った。
決してのりくんが殴ったとは言わなかった。

隣の席の坊主くんはからかい半分かもしれないけれど
あみ子に優しかったと思う。
でもあみ子がその子の事を何とも思っていないからね。

そして、お父さん…
結局面倒見切れないと思ったのか…
あみ子をおばあちゃんに預けて
自分は奥さんの所へ帰って行きました。
あみ子、一人で海でおばけさんたちに
手を振っている所で終了。

おばけって言うのは、お兄ちゃんが帰らなくなってベランダから音がする。おばけだとずーと言っていたあみ子。そのおばけさんたちを考えるとやっぱり怖いんだよね。
歌を歌って怖くないと思いたいけど
やっぱり怖い。そこに登場したおばけさんたち=あみ子がそう思っていただけ。
結局そのベランダの音は鳥さんが巣を作っていたの。
怖いから昔買ってもらったトランシーバーで
お兄ちゃん助けて〜って言ったら
その時、お兄ちゃん帰って来ててね
その巣を壊してすっ飛ばしてまた家を出て行った。
それからおばあちゃんに連れて行かれたから
お兄ちゃんともそれまでなのかな。

見終わってかなり考えちゃったよね。
おばあちゃんが元気なうちはいいけどさぁ
結局その後はこのお父さん、どうするつもりなんだろう?って。
あみ子、病院で見てもらっていたのだろうか?とかね。
誰も悪くないけど家族は崩壊しちゃいました。
本当に重たいお話でした。