今日は「マラソン」を見ました。

母親キョンスク(キム・ミスク)は自閉症の息子チョウォン(チョ・スンウ)が

マラソンをしている時だけは楽しそうにしていると思い、

きっとこの子はマラソンが好きなはず、とマラソンをさせます。

かつて名ランナーだったチョンウク(イ・ギヨン)にコーチを依頼します。

しかし熱心すぎる母親に対して「それは母親のエゴではないのか」

「夢はあの子より1日より長く生きる事と言っていたけど、それは

子供が心配なんじゃなくて、自分の生き甲斐がなくなるのが

心配なだけなんじゃないのか」と言われます。

意思の疎通が出来ない為、まわりにいる家族がつかれてしまう。

この映画ではキム・ミスクさんがそんな母親役を上手に表現していました。

チョ・スンウさんの演技も素晴らしかったです。

ラストのチョウォンの笑顔がとってもいいです。

重くなりがちなテーマなのに、見終わった時

すご~くさわやかな気分になれたのです。

チョウォンと一緒に雨の中マラソンして完走したかのような

すがすがしさが残りました。

この映画はモデルとなった実在の人物がいたのですね。

自閉症という障害を持ちながらもフルマラソンを2時間台で走りきり

トライアスロンまでやられるそうです。

自閉症が障害認定されたのが、1999年だと言うをはじめて知りました。

つい最近すぎて、それまでもこの障害と向き合ってこられた方々が

勘違いや偏見が多かったのではないだろうかと考えてしまいました。

今でも家や部屋に閉じこもってしまうのが自閉症だと勘違いされている方も

多いのではないかと思いますが、自閉症は心の病気ではなく障害だと言う事を

この映画を通して多くの方に知ってもらえたらと思いました。