円キャリートレード
よく使う度数:★★★
円キャリートレードとは、
金利の低い円を投資資金として調達して、
高い収益を得られる投資対象に資金を投資すること
を言います。
例、低金利の日本円で資金を集めて、
金利の高い豪ドル、NZドルを買うなど
【簡単に、かつわかりやすく、かつ大胆に説明(^_^;;】
現在の日本円の政策金利は、0.5%で、
豪ドルは、6.25%、
NZドルは、7.5%です。
日本の政策金利は、世界でも圧倒的に低いです(^_^;;
日本国内の立場から言えば、
日本円で100万円を銀行に預けても、0.5%の金利でも
年間で金利分5,000円しか増えません・・・
(実際の銀行の金利は違いますが(^_^;;)
一回飲みに行ったら、終わりですね(^_^;;
日本円で100万円持っているより、100万円分を今のNZドルに
替えて持っていると、NZドルは対日本円で、1NZドル=88円なので、
約11,363NZドルを持つことになります。
1年間に、11,363NZドルをもつと、NZドルの政策金利は、7.5%なので、
11,363NZドル×1.075(7.5%金利)=12,215NZドル
になります。
12,215NZドル を 1NZドル=88円(1年間為替変動がないとして)
で日本円に換算すると、
12,215×88円=1,074,920円
になります。
なんと(ノ゚ο゚)ノ、日本円で100万円を銀行に預けて、5,000円しか増えないのに、
NZドルで1年間保有すると、約70,000円以上も増えます。
これなら、金利の安い日本円で保有するより、金利の高いNZドルで
運用する方が良いですね(^_^v
しかも、NZドルを買った時のレートより、円安になればその分の
収益も増えます。
一方で、海外投資機関からすれば、自国の金利が高いので
自国の金利を売って、金利の低い円を保有すれば、
その逆で、NZドルで考えれば、約70,000円(約852NZドル)の
損失となってしまいますので、海外投資機関などからすれば、
損じゃないの?ということになります。
ところが、これはスワップ金利だけの話で、
金利の低い円を保有していれば、今後の経済状況を考えても
円安方向に動くと考えられているので、上記、7万円の損失より、
レートの動いた分の収益の方が大きいので、
円を保有している方が収益が出るということで、
海外投資機関も円を保有して、収益を上げようとします。
また、投資対象は為替だけではなく、海外投資機関も日本株式にも
投資しますので、その場合はやはり日本円に替えて投資を行いますので、
日本円を保有します。
さて、ここで2007年2月末~3月初旬に、急激な円高になりました。
これは、中国株の高騰で行き過ぎ感があり、
中国株の暴落が発端と言われていますが、
このとき日本株式市場も暴落しました。
株式が暴落したので、日本株式で儲けられないとなると、
海外投資機関
:「日本円を売って、他に投資対象を変更しよう~っと(ノ゚ο゚)ノ」
と言うことで為替が円高・・・翌朝の日本為替市場だと・・・
日本投資機関
:「思いっきり、円高になってるやん!!( ̄□ ̄;)!!」
「日本円・・・売って、外貨を買わないと!!Σヽ(`д´;)ノ うおおおお!」
当日夜・・・
海外投資機関
:「げっ、まだ日本市場で円高やん・・・!!Σ( ゚∀)ゲッ!!」
「まだ、日本円売られてるっう!!ヾ(゚Д゚ )ォィォィ」
「早く、日本円売らないと、損失でかくなるぞぉ!!ヽ(;´Д`)ノヤメテー」
で、また円高・・・
翌朝・・・
日本投資機関
:「円高が止まらない・・・ヽ(´Д`ヽ)(/´Д`)/イヤァァァ~」
「日本は、終わりました・・・モウダメポ..._φ(゚∀゚ )アヒャ」
・・・で5日間が過ぎました。
このような感じで進んだかは、定かではありませんが、
おおよそ、こんな感じだと思います(^_^;;
円を大量保有していたことによる、連鎖的な円売りの結果、
ドル円、クロス円ともに、円高が急激に加速!!
これが、円キャリートレードで大騒ぎとなった
2月~3月の円キャリートレードの巻き戻し祭でした・・・
注意)この記事には、joomlaの誇大妄想が掲載されていますので、
JAROに連絡はしないでくださいm(_ _)m (^_^;;