離婚した母、未婚の母などへのアドバイス

 

子どもがピーターパン人間ではないかと最初に気づくのはたいてい母親である。

 

ところが父親のほうは、母親の心配ごとに耳を貸さない。

そのうえ、母親ほど子どもを観察することもない。

 

そのために、父親は母親のこの発見を、心配のしすぎだというふうに間違って受け取ることが多い。

このように、母親が父親の目を開かせることができない場合には、彼女一人でがんばるほかない。

 

また、夫と離婚したり死別した母親、さらには未婚の母になった女性も、当然一人で子どもを育てていかなくてはならない。

 

しかし、夫の協力を得ることができないからといって、なにもかも諦める必要はない。

 

もちろん、母親だけでは、どうにもならない問題もあるにはあるが、次の助言のように、一人で息子のピーターパンシンドロームの進行を止める手段はたくさんある。

 

1.サポート・グループを探す

PTA、教会、あるいは地方の精神衛生機関などが開催している討論会を利用すること。

近隣、仲間の集まりなど、もっと非公式なグループもいろいろある。

同じ悩みを持つ人たちが助け合う会なのだから、恥ずかしがってはいけない。

 

2.躾の基本原理を注意深く実行する。

具体的な実行方法を、仲間たちと相談する。

問題は、どうやったら子どもをしつけられるかで、それには断固たる実行以外にない。

仲間うちで議論のための議論のための議論など、やっているだけではダメ。

人付き合いが怖くなるというやりすぎる間違った躾は禁物だ。

 

3.自分自身を養う。

苦痛なこと、退屈なことを、まるで楽しいことでもやっているかのように見せかける殉教者的な態度は、捨ててしまいなさい。

他人のようにしか思えない男と一緒に暮らしていると、あなたは自分の孤独に耐えるために、どうしても家庭外の活動に心を向けるようになる。

実際に、一人で生きてゆく母親たちの多くは、エアロビック・ダンスやテニス、あるいは、もう一度学校の勉強を再開することに生きがいを見いだしている。

 

4.専門家の助けを求める

社会的不能症に陥った人や頭のおかしくなった人、さもなければお金持ちだけがカウンセラーのところに行くわけではない。

どこにでもあなたの話に耳を傾け、客観性のある助言を提供してくれる、よく訓練されたカウンセラーがいる。

これらのカウンセラーのいる機関の多くは、あなたの経済力に応じた料金で相談に乗ってくれるはずだ。

何度受けても結構。

しかるのち、ご主人を連れていければよいのだが。