七夕の現実(ちょっと季節外れ?) | ★◇浪速のローディー◇★

七夕の現実(ちょっと季節外れ?)

以前どこかで読んだ面白いお話です。

7/7の七夕の日だけ会えるという、運命のカップル「織姫」と「彦星」。
しかし、天の川はどう考えても広すぎる。
本当に二人は七夕の日にデートできているのか?

織姫(ベガ)と彦星(アルタイル)の距離は約15光年。
ウルトラマンの故郷、ウルトラの国が300万光年だったコトを考えると、
実は意外と近いのかもしれない?
ところがちゃんと調べてみると、
15光年と言う距離は二人にとって絶望的な距離だったのだ。

簡単に説明すると、1光年とは、光が1年間に進む距離のコト。
だから15光年を移動しようと思えば、モチロン15年間かかってしまう。
二人がお互いに光速で進んだとしても、
たった1日では0.0055光年しか進めない。

もし織姫と彦星が東京ー大阪間の遠距離恋愛だとすると、
1日かけて移動できるのは・・・えっ?たった224m!?
これは二人の合計値だから、一人が進んだ距離はわずかに112m。
日付が変わった瞬間に家を飛び出しても、
近くのコンビニを過ぎたら七夕が終わってしまうコトになる。
せっかくの七夕なのに、コンビニでFAXを送受信するぐらいしか出来ない。
う~ん、これではいくら頑張っても一生会えない・・・?


◆最後の手段「ワープ」

光速で進んでいたのでは、七夕に会えないことは確実。
では、光速がダメなら「ワープ」はどうだろう?

ワープとは、ブラックホールに突入する事で「時空のゆがみ」を利用して、
反対側のホワイトホールに一瞬で移動できると言うモノ。
現在の科学では不可能だが、もしワープが出来るとしたらどうなるのか?

ワープさえあれば、どんな距離も一瞬で移動!
これでたっぷり二人の時間を楽しめるはず!
・・・と思ったのだが、現実はそんなに甘くない。

ブラックホールは、光をも吸い込むほどの重力を持っている。
そんな所に突っ込んだら、当然無傷ではいられない。
ブラックホールに近付くにつれ、体重が数百~数万倍にまで増え、
一瞬でペちゃんと潰れてしまうだろう。

特に女性にとっては、自分の体重がドンドン増えていく状況は
恐怖以外のなにものでもない。
織姫なんか、せっかく気合を入れたメイクもファッションも全て台無し。

ブラックホールを抜け出して、二人が出会う頃には、
横綱を上から叩き潰してチンしたような状態になってしまうのだ。

しかも、運良くブラックホールを抜け出て、
反対側のホワイトホールにたどり着いたとしても、
そこがピッタリ相手のいる場所だとは限らない。
なんせ、二人がかりでも1日に0.0055光年しか移動できないのだから、
ちょっぴりズレただけでも会えなくなってしまう!

ワープして相手の所にたどり着くためには、
半径0.0055光年の円の中にワープするしかない。
これがどれくらい難しいかと言うと、
「3km先にいる人間を狙撃する」ぐらいの難易度なのだ。

織姫と彦星は、きっとゴルゴ13に違いない?
ヤツらの後ろには絶対立ってはいけない。一瞬で頭を打ち抜かれる!

このように、普通の手段では二人が七夕に会うコトは不可能である。
大阪-東京の遠距離恋愛で考えても、
一番近いコンビニに着いたら七夕が終了してしまう。

ワープを使うとなると、体重増加の恐怖に耐え、
全身ボロボロになりながら、決死の覚悟で会いに行かなくてはならない。
必死の思いでワープしても、半径0.0055光年の円の中に入らないと、
顔を見ることさえ出来ずに終わってしまう。

これが七夕の現実・・・

残念!!!無念!!