普通の旅本

芸人であるオードリーの若林さんの旅本である。キューバ、モンゴル、アイスランド旅行について書かれている。芸人の本って、茶化したような内容かと思ったが、Amazonの評価が良かったので、読んでみたら、いたって普通な旅本だった。

世の中の考察と心象世界を表現

この本でよくでてくる言葉に新自由主義がある。何かにつけて、今の世の中は新自由主義だからと。なんか社会を矮小化しすぎな気がしないでもない。ただ言わんとしていることは理解できる。確かにそんな気がすると頷けるところはある。

父親との死別の話も、旅の中で回想されて、とても印象的であった。自分も家族を築きたいとの思いが書かれていたが、なるほどな、と思わせられた。

キューバ、モンゴル、アイスランド、どの国も少しマイナーな国で、一度行って見たいなぁ、と思った。旅のスタイルはガイドが付いたり、ツアーにはいったりとあらかじめセットされた旅で、普通の旅なのだが、よく書かれているので、面白い内容で、旅好きなら、気軽に読める本として、最適と思う。