先場所全休の朝乃山、名古屋場所で逆襲を宣言「このままじゃ終われない」合宿で12勝2敗と好調 | ジョン斉藤の世界

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5月の大相撲夏場所を全休した大関経験者の小結朝乃山(30=高砂)が、復調をアピールし、名古屋場所(7月14日初日、ドルフィンズアリーナ)での逆襲を宣言した。

22日、茨城・下妻市の大宝八幡宮で始まった部屋の合宿に参加し、計14番の申し合いで12勝2敗だった。十両朝紅龍には3勝2敗と苦戦したが、幕下上位の朝白龍らを圧倒。鋭い出足が戻り、休場の要因となった右膝痛のリハビリ期間中に鍛えた上半身は、厚みと圧力が増した。18日から相撲を取る稽古を再開し「相撲を取る時はテーピングしているけど、基礎運動は何もしていないし、順調に戻ってきた」と、連日15番前後取ってきて、手応えを感じている様子だ。

3月の春場所は尊富士、夏場所は大の里と、2場所連続で、出世の早さからまだ大銀杏(おおいちょう)が結えない、ちょんまげ力士が優勝した。朝乃山は、春場所は14日目に尊富士を破って意地を見せたが、夏場所はテレビ中継で観戦することしかできなかった。

ちょんまげ優勝なんて、以前を考えたら、ありえないこと。白鵬関に鶴竜関。強い横綱、さらに強い大関もいた。ちょんまげ優勝を2場所連続で許してしまって、悔しい気持ちはありますよ」。約3年ぶりに三役に返り咲いた夏場所で、1度も土俵に立てなかった無念の思いは強い。

だからこそ「このままじゃ終われない」と、逆襲への思いを語った。この言葉は、同じく夏場所を休場した大関貴景勝が、名古屋場所に向けた意気込みとして使っていた言葉と同じ。「大関(貴景勝)の記事を読んで、同じ気持ちと言ったら大関に失礼ですけど、やっぱり『このままじゃ終われない』という気持ちになった」。同じように白鵬や鶴竜らに挑み、何度もはね返されながら、同時期に大関を務めたこともある貴景勝。その貴景勝には「押し相撲1本で大関まで上がって、けががあっても大関として務め続けているのはすごいこと」と、尊敬の念を抱いている。互いにけがや休場が増えてきた境遇も似ており「このままじゃ終われない」に込めた、さまざまな思いに共感し、自らを奮い立たせる言葉として、朝乃山も用いた。

新三役で先場所優勝の大の里は、名古屋場所の成績次第では大関昇進の可能性もある。来場所は幕内下位に番付を下げる可能性が高い朝乃山は、関脇昇進が確実な大の里と、本来は対戦が組まれない。ただ「勝ち続けていれば、上とも対戦することになる。そこが目標」と、本場所での初顔合わせを望んでいる。

合宿は23日までで、その後は東京・墨田区の部屋で稽古を行い、名古屋入り後の7月からは、出稽古を積極的に行う計画だ。「幕下相手で調子が良くても、関取衆とやってみて、どうか確認してみないと。(7月1日の)番付発表後、すぐに出稽古に行ける状態に仕上げていきたい」と、万全の状態で初日を迎える準備は着実。「まず15日間皆勤。そして、出るからには優勝を目指す」。先場所までの1年間、6場所で実に4場所が休場(全休は1場所)。逆襲に向けて、心身ともに状態は右肩上がりだ。

 

大関昇進基準として、3役で合計33勝以上となってますが、以前は{50年前は}、二場所連続好成績{12勝以上}のケースが多かった。前の山、大麒麟がそうでした。佐田の山に至っては、8勝9勝13勝優勝で大関昇進しています。そうみると、大の里の大関昇進は、名古屋で12勝以上したら可能性大だと言えます。

朝乃山も名古屋で12勝以上すれば秋場所大関取です。