大相撲名古屋場所(7月14日初日、ドルフィンズアリーナ)を9度目のかど番で臨む大関貴景勝(27=常盤山)が「このままじゃ終われない」と、悲壮な決意を口にした。1日、東京・両国国技館で行われた元前頭石浦の間垣親方(34=伊勢ケ浜)の引退相撲に参加。5月の夏場所は、慢性的な首のヘルニアで2日目から休場し、この日も取組は行わず土俵入りのみだった。その中で復活と、若手の壁になる強い気持ちを示した。
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1日付で中村親方(元関脇嘉風)の独立、部屋新設が承認され、二所ノ関部屋から中村部屋に転籍する前頭友風は「ずっと『部屋を持ちたい』と言っていた中村親方の夢がかなってうれしい」と話した。友風は住居を個人で借りており、茨城・阿見町から都内に引っ越すが「家賃が2・5倍…。頑張ります」。来場所新十両の嘉陽も同部屋に転籍するが、中学、高校、大学、部屋とずっと同期だった十両白熊は「下手な夫婦よりも長い付き合い。泣けてくる」とさみしそう。