部員3人、土俵はありません 兵庫唯一の女子相撲部が強い理由 | ジョン斉藤の世界

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 神戸親和大(神戸市北区)に兵庫県内で唯一の女子の相撲部がある。3年前にたった一人の愛好会からスタートし、2023年に部に昇格した。部員は3人。土俵はないが、知恵を絞って稽古(けいこ)を重ね、団体戦の日本一まであと一歩に迫った。

 ◇レオタードにまわし  大学のトレーニング室。レオタードにまわしを締めた3人が足を上げ、四股を踏んでいた。中央でかけ声を出すのが3年生の古瀬愛恵(ふるせまなえ)さん(20)=軽量級。両隣が2年生の長門美咲さん(20)=中量級、1年生の田村仁愛(みのり)さん(19)=軽量級=だ。  そろいのTシャツを着る全員は小学生時代からの経験者で、角界に力士を輩出する鳥取城北高(鳥取市)出身。練習で土俵が必要な時は、裏庭の地面に同じ大きさの円を描く。 

 主将の古瀬さんは長野県生まれ。高校から親元を離れ、鳥取で寮生活をして相撲漬けの毎日を送った。仲間の多くは日本大などの強豪大に進んだが、体育教師を目指し、教職課程のある神戸親和大を選んだ。「神戸で女子相撲を広めたい」という思いもあったという。 

 21年4月、入学してすぐに愛好会をつくった。全国大会の個人戦上位入賞を目標に掲げ、大学の運動施設で自主練習を重ねた。相手はいないのでサンドバッグに体をぶつけた。大会が近づくと休日に鳥取の母校を訪れ、土俵で感覚をつかんだ。同年11月、全国学生女子相撲選手権大会の軽量級で優勝。高校時代でも日本一は経験なかった。

 長門さんはこの活躍に刺激を受けた。強豪に身を置くよりも勉強やアルバイトなど相撲以外のことも充実できそうだ。そう思って先輩を追った。複数の部員がそろい、団体戦に臨んだ最初の大会は2回戦で敗れたが、長門さんは個人戦の中量級で日本一になった。

  ◇実績認められ部に昇格  田村さんが入学した23年、4月の国際女子相撲選抜堺大会(堺市)の団体で、強豪を次々と破って決勝まで進んだ。重量級をそろえた石川県選抜に敗れたものの、初の準優勝を果たした。

  大学から実績を認められ部に昇格。大会参加費などの助成が受けられるようになった。ただ、強豪と比べると、土俵の他にも専門の指導者や男子と練習できる環境など足りないものはいっぱいある。それを補うため、3人で技を研究し、基礎体力、瞬発力、持久力などを鍛えるメニューを考え、約2時間の効率的な練習に取り組んでいる。

  24年は初の団体日本一を目標に掲げる。長門さんは「女子相撲は技が多彩でスピードがあり、小さい選手が大きな選手を投げ飛ばすことがよくある」と言い、重量級がそろうチームにも闘志を燃やす。 

 3人の活躍を知った地域の人がスポーツドリンクを差し入れてくれたり、すしを振る舞ってくれたりするなど、応援の輪が広がっている。「相撲は大学まで」と決めている古瀬さんは「周囲への感謝を忘れず精進し、悔いのない1年にしたい」と話す。

 

神戸の大学名だけに応援したいですね。

今年は団体・個人戦両方で優勝して欲しい。