石川県出身の新入幕、大の里「地元を元気に」出稽古で朝乃山に4番3勝全て完勝 飛躍の予感 | ジョン斉藤の世界

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大相撲で昭和以降3番目のスピード出世となる、所要4場所で新入幕を果たした西前頭15枚目の大の里(23=二所ノ関)が、大器の片りんを見せた。4日、茨城・阿見町の部屋で、出稽古に来た大関経験者で西前頭7枚目の朝乃山、十両朝紅龍の高砂部屋2人を交えて申し合いを実施。初めて胸を合わせた朝乃山に3勝1敗と勝ち越すなど、計8番で6勝2敗と、関取衆5人の中で随一の存在感を発揮した。

朝乃山は先場所は左ふくらはぎを痛めて7日目まで休場していたとはいえ、申し合いで勝った3勝は、いずれも相手を圧倒する内容だった。“初顔合わせ”では、立ち合いで「バチーン」という、胸と胸が当たる激しい音が響いた。次の瞬間、圧力をかけて前に出ていたのは大の里だった。まわしにこだわらず、圧力をかけ続け、土俵際に追い詰めると、左ハズで上体を起こして危なげなく押し出した。

その後、大の里が友風、朝紅龍に勝ち、3番後の再戦は、体力に余裕があったこともあって、朝乃山が一気に寄り切った。だが、3度目の対戦では、相手得意の右四つになっても圧力勝ち。最後はバランスを崩した相手を押し倒した。最後の対戦は、相手のお株を奪う右四つから万全の寄り切り。これには朝乃山も「見ての通りです。ボロ負けでした。圧力もあるし、体の寄せ方もうまい。強かった」と、完敗を認めた。

日体大で2年連続アマチュア横綱に輝き、鳴り物入りで角界に入ってきた大の里は、現在は192センチ、182キロの恵まれた体格も持ち合わせる。師匠の二所ノ関親方(元横綱稀勢の里)の方針で、基礎からじっくり育てている途中で、すでに天賦の才を隠せなくなってきている。茨城県内に部屋を構えているだけに、他の部屋の関取衆と稽古できる機会は限られており、この日の稽古後は「すごく充実した稽古でした。昨年末から稽古に来てもらえることが決まっていて、ずっとワクワクしていました。(朝乃山は)同じ北陸出身で小さいころから見ていたので、一緒に稽古できて光栄です。やっぱり速いし、強かったです」と、謙虚に目を輝かせて話した。

二所ノ関親方は「大の里にとって朝乃山と4番稽古するのは、通常の400番取るよりも意味がある。これが幕内上位の力と知ったのでは。朝乃山は手の内を隠さずやってくれて、本当にありがたい」と、感謝した。

石川県津幡町出身。石川県は元日の地震で大きな被害を受けた。

大の里は「地元はまだガス、水、電気が止まっている。地元は内陸ですけど(特に被害が大きかった)能登が好きなんです。海はきれいで、景色がいい。自分が頑張っている姿を見せることで、少しでも地元を元気にしたい」。十両はともに12勝3敗で2場所通過。実力差を見せつけた格好だ。少なくとも序盤、中盤は幕内下位との対戦が続く見込みだけに、110年ぶりの新入幕優勝も予感させる。日々成長する、ざんばらの大の里が、地元への思いも力に変えて初場所に臨む。

 

未曽有の大災害に見舞われた。北陸地方出身の力士には、被災者のためにも、頑張って欲しいですね。そんなこと言わずもがなでしょうが、言わざるを得ません。

大の里、遠藤、炎鵬、朝乃山、欧勝海、黒姫山などですが、予感としては、この中から優勝者が出るような気がします。それが一番の復興支援になると思います。