小林白炎オフィシャルブログ

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北海道旭川市在住の墨絵詩書家です。

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サロンドトンヌ展入選
墨絵詩書家の小林白炎さん・「天照大御神―黄龍」を出展
 【美深・名寄】美深町生まれの墨絵詩書家、小林白炎(本名=裕幸)さん(47)は、世界最古の前衛展「サロン・ドトンヌ展」に「天照大御神(あまてらすおおみかみ)―黄龍(こうりゅう)」を出展し、入選を果たした。入選は2015年以来2回目。「入選はかなりハードルが高いとのこと。次は会員を目指したい」と意欲を語っている。
 小林さんは1969年(昭和44年)11月、美深町の生まれ。名寄高校卒業後、名寄駅前や風連など上川管内の郵便局で勤務。毛筆が特技だったことから、幾寅郵便局(南富良野町)で勤務していた2009年から墨絵詩書を始めた。2012年に退職し、制作活動に専念。現在は旭川市内に住んでいる。
 近年は海外に目を向け、世界の公募展に出展。「ル・サロン展」では2014年から16年まで3年連続で入選し、会員になるための資格を得ており、来年1月に結果が届く予定。「サロン・ドトンヌ展」は2015年から出展している。
 出展作品の「天照大御神―黄龍」は、日本の古事記に伝わる天皇家の先祖を太陽になぞらえながら、中国の神話に伝わる四神(青龍、朱雀、白虎、玄武)に守られている黄龍を描いており、制作期間は4カ月に及んだ。人形の顔を描くための面相筆を用い、重ね塗りをするように描いている。はっきりと濃淡や明暗を付け、線を太くしている部分もあり、「繊細かつ大胆にインパクトを高めるように描いた」と話し、龍の頭部を真正面に据えながらダイナミックに表現している。
 来年の「サロン・ドトンヌ展」に向け、既に制作が始まっており、「次はドトンヌの会員を目指したい」と意気込んでいる。

 

 

 ジェリーが大人になった頃トムはもうこの世にいませんでした。
トムは自分の命の終わりがすぐ傍まで来ているのを知ったとき、
こっそりジェリーの前から姿を消しました。

ジェリーの前で弱って涙もろくなった自分を見せたくなかったのです。
トムはジェリーの心の中ではずっと喧嘩相手として生きつづけたかったのです。
トムがいなくなったのに気づいたときジェリーは悲しみはしませんでしたが、退屈になるなと思いました。

トムとの喧嘩は最高にスリルのあるゲームでしたから。

胸の奥が不思議にチクチクはするのですが、

それが何なのか、 ジェリーにはよくはわかりませんでした。
トムの願い通り、ジェリーの心の中でトムはいつまでも仲の悪い喧嘩相手でした。

そんなある日ジェリーの前に一匹の猫が現れました。
トムよりのろまで体も小さい猫です。
喧嘩相手のトムがいなくなって寂しかったジェリーは、
今度はこの猫を喧嘩相手にしようと考えました。

そこでジェリーは、
穴のあいた三角チーズが仕掛けられたねずみ取りを利用して、

その猫に罠をかけることにしました。

いつもトムにしていたように。

ジェリーは物陰に隠れて、ねずみを求めて猫がねずみ取りの近くに来るのを待っていました。
そして思惑通り猫が罠に向かって近づいてきます。

ジェリーはしめしめと思いました。

いつものように、自分がねずみ取りにひっかかるふりをして、逆に猫をねずみ取りにかけてやるんだ。

うふふ。

手か尻尾を挟んだ猫の飛び上がる姿が頭に浮かび愉快です。
でも、その猫はトムではありません。

猫はチーズの近くまで来たとき、ジェリーが出てくるより早く美味しそうなねずみの匂いに気づき、
目にもとまらぬ速さで隠れていたジェリーに襲いかかってきました。

ジェリーはいつもトムから逃げていたように逃げましたが、

トムよりのろまなはずの猫にすぐに追いつかれてしまい、体をガブリと噛まれました。

ジェリーも噛みつき返しましたが、 トムより体が小さいはずの猫は平気です。
血まみれのジェリーは薄れ行く意識の中で、本当は鼠が猫と喧嘩して勝てるわけがないことと、

いつもトムはジェリーに「してやられた」ふりをして、

わざとジェリーを捕まえないでいたことを、そのとき始めて知ったのです。

トムの大きな優しさと友情に気づいたのです。

そしてトムがいなくなった時の胸の奥のチクチクの正体にも気づきました。

かけがえのない友を無くした悲しみでした。

ジェリーの魂が体を抜けた時、空の上には優しく微笑みジェリーを待っているトムがいました。

「また喧嘩ができるね」

「のぞむところさ、今度こそは捕まえてやるぞ」

終わり