最近、仕事帰りにコンビニへ寄る時間が少し好きになった。

温かいコーヒーを買って、
静かな夜道をゆっくり歩く。

若い頃は、
毎日もっと賑やかだった気がする。

仕事も、人間関係も、
未来のことも、
いつも何かに追われていた。

でも四十代になって思う。

人生って、
何かを「増やす」ことより、
少しずつ「手放していく」時間なのかもしれない。

無理な関係。
強がり。
必要以上の期待。

そういうものを少しずつ降ろして、
やっと人は静かに生きられるのかな、と。

東京には人がたくさんいるのに、
時々びっくりするほど孤独を感じる夜がある。

でも不思議ですね。

若い頃より今の方が、
小さな幸せに気づける。

静かな部屋。
湯気の出る味噌汁。
疲れた夜の缶コーヒー。

誰にも気を使わず過ごせる時間。

そういうものが、
昔より少し大切になりました。

昔思っていた四十三歳とは、
全然違う人生になったけれど、

最近は、
これも悪くないと思える日があります。

人生は、
やり直すものじゃなくて、
続きをちゃんと生きるものなのかもしれませんね。