不安は、予想を超えた形で的中しました。




「先生、赤ちゃんって簡単に出来ちゃうものなの?」


夏休みが明けた後も、お姉ちゃんの希望で受験対策の為、2人別授業を行っていました。

12月始めの三者懇談会で、受験校が確定となります。
その最大の判断材料にされる11月末テストに向け、猛勉強…のはずのお姉ちゃんがこんな事を言ったのです。


…おいおい。何?なんだって?(^-^;


当然、お姉ちゃんの性格から、くどい前置きがありました。
友達からきいた相談事…そんな王道を行く言い訳まで。

けどね、言い訳するほど、本人の深刻な悩みだってこと、大人にはバレバレなのだよ(´ω`)



…じゃあ、そのお友達が妊娠したんじゃないかって、心配なのかな?


「あ…、うん、そんな感じ」


確定です。
お姉ちゃん、私と目を合わせず、挙動不振になりました…。
なんだかショックだなぁ…。
お姉ちゃん、大人の階段のぼったんだ。
いや、案外妊娠までしてないだろう…。

そんな事をグルグル考えながら、今私がお姉ちゃんに話せる事を考えました。

新しい命に対し、責任をとれる年齢、立場、能力があるか考えてから、その行為をしてほしい事。
その行為にまつわる心配は、望まない妊娠だけではなく、病気もある事。

…自分を大切にね。その友達に伝えてあげて欲しいなぁ。




「先生、どうしよう」

意を決した様に、お姉ちゃんが心の内を語り始めました。



大変な問題に深入りしてしまった…。その後、私はひどく後悔する事となるのです。


(4に続く)





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それから夏休みに入り、夏期特別授業になりました。
今まで2人同時で2時間だったのが、1人ずつ1時間半に変更。


2人同時では無くなった分、それぞれの個性が、より見えてきました。

今まで、おとなしい子と思っていたお姉ちゃんは、じっくり粘る我慢強い子。
…いつも無言で問題解き続けていたなぁ。

弟君は、明るく人懐こいと思っていたら、好奇心旺盛。気に入ったら即行動タイプ。
…苦手な文章問題すっ飛ばして、計算ばっかりしてたわ…。



夏休みも中盤。
弟君はこんな質問をしてきた。


「先生は、したの?」





…なにを?



「アレ」





…え?

(まさか、アレってアレか?あせる



この年頃によくある質問。

さて、何て答えようか…
して無くはないが…言い方に迷っていた。

と、弟君が衝撃的な反応。


「え~。先生無いの~?」


別に、私がからかわれたから、ショックだった訳じゃないですよ?w

1ヶ月前は、性に対してあんなに照れる子が、急に。

私にはまるで、「俺はあるよ」と聞こえた気がして…。



どうしても気になり、お母さんの耳に入れよう…と思ったら。
夕方にならないと帰って来ないらしい。

夏休み中は、授業を午前中にしているから…


…う~ん汗
私が反応し過ぎ…?
もう少し様子を見てからにしよう。



馬鹿な私は、危機感が足りなかったのです。



(3に続く)




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私が家庭教師をしていた時の話。



受け持っていたのは、中3のお姉ちゃんと中1の弟君。二人は木村カエラ系の美しいお顔立ちキラキラ

…モテるからこそ苦労する事って、なんかある?

不躾な質問。多分モテるだろう事前提。

二学期の期末テストの見直しが終わり、三人でオヤツをつまみながら、いつもの様に休憩をとった。もうすぐ夏休み。浮かれた雰囲気に、常々思っていた事が、ふと口から出た。

お姉ちゃん、ちょっと暗い顔。
弟君、猛烈に否定。

「えぇっ!! 俺全然だよ!女子と話しないもん!そんなの興味ないもん!」

…お?今君は、目の前にいる二人の女子を敵にまわしたね?

「違うってあせる 先生は先生。姉ちゃんはまた、別なの!」


結局、思春期の若者を恥ずかしがらせて、休憩は終わった。

今思うと、彼らをよく見ていれば分かったはずなのに…このあと発覚する出来事が、彼等を傷つける前になんとか出来なかったのか、今でも考えてしまいます…。


(2に続く)


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