こんにちは、トランペット講師の大倉です。
譜読みと運指、このことについての指導は自分も悩みどころです。
楽譜が実音で楽器がC管の場合は思いもしない悩みかもしれません。
学校の音楽の授業でリコーダーを勉強すると思います。
リコーダーの楽譜は実音で書いてあります。
そして、ソプラノリコーダーはC管、アルトリコーダーはF管です。
アルトリコーダーの運指はどのように習ったでしょう?
ソプラノリコーダーでの”ソ”の指使いを”ド”として教わり、ソプラノリコーダーをそのまま平行移動した形で習ったと思います。
吹奏楽部で使われる移調楽器の場合はどうでしょう?
1. 楽器と楽譜の調性が一緒の場合
2. 楽器が移調楽器で楽譜が実音の場合(トロンボーン・ユーフォニアム、時にチューバ)
この2パターンがあります。
1.の場合は、楽器の音名が楽譜を読んだ音名そのままです。
2.の場合は、楽器の”レ”が楽譜の”ド”というように「レがド?」という疑問を持つと思います。
リコーダーのように初めから実音対応の指で覚えると、楽なのかもしれません。
しかし、楽器の調性を知っておくことは有益ですし、実音と移調楽譜の関係を知っておくことも大事です。
機転の利く人は、すぐに理解できると思います。
読み替えも、「〇度並行しているんだ」と気づくと思います。
困るのは、楽譜の読みを楽器の調性に合わせてずらして覚えこませられること。
例えば、トロンボーンやユーフォニアムのヘ音記号の楽譜で、記譜上の”ド”を”レ”と覚えさせることです。
ヘ音記号というのは、楽譜上のヘ音(ファ)の位置を決める記号です。
ヘ音記号の二つの点の間がファの音です。
同様にト音記号はソの位置を、ハ音記号はどの位置を決める記号なんです。
だから、楽器の調性に合わせて音名を覚えることは、楽譜の読み方として正しくない。
移調楽譜の場合は、きちんと音部記号に合わせた読み方ができて、それに対して実音が何の音になるのかということを理解した方が良いと思います。
そして、移調楽器も同様に、楽器の音が実音のどの音になるかを理解することも大事だと思います。
こういう知識があり、また音階練習などで調性感覚を磨いていると、オーケストラの譜面などの読み替えもずいぶん楽になると思います。
頭の回転の速い子や、ピアノを習っている子なんかは理解している子もいますけど、学校の音楽の授業や吹奏楽部でしか楽譜に触れない子は、意外に誤った楽譜の読み方をしている子がいるものです。
こういう部分が、同じ学校現場で行われる授業(先に挙げたリコーダーの件)とリンクして、吹奏楽部で指導できると理解の助けになると思うのですが、実際にはリンクしてなくて、もったいないなと思います。
小学生なんかは難しすぎるかもしれませんし、部活動の指導でどこまで突っ込んで教えるかは難しいとは思いますが。
ちょっと難しいお話でした。
トランペット講師 大倉