ご覧になった方も多いと思うが、昨晩、NHKの「プロフェッショナル」という番組を見た。

「優等生」じゃ面白くない ~ウイスキーブレンダー 輿水精一~

番組の中でも口数の少なかった輿水さん。すんげェ~ かっけがった。(格好良かった)

番組を見ているうちに一つ思ったことがあった。オーディオでいう音造りと全く同じだと思ったのだ。

できたてのウイスキーは無色透明な液体で、その原酒を長いものでは30年以上、木の樽で寝かせると、琥珀色のウイスキー原酒に変化するんだとか。ただ、そのままではクセが強すぎるため、時には40種類近く組み合わせ、味わい深い極上の逸品に仕上げるんだそうだ。
オーディオの素材に、30年以上も寝かせてから使うなどという素材は聞いたことがないが、それぞれの(素材の)特徴を活かし、音に表現するというあたりは、まさにではないだろうか!? 

また輿水さんは、そんなウイスキーブレンダーの仕事を「味と香りの指揮者のようなもの」と表現しており、オーディオ機材を造りあげるに当っても、それこそ指揮者だなと思った。オーディオの素材には、金属、木材、プラスチック、etc.更にそれら各々の素材においても何千、何万という種類がある。それぞれのクセを知り、何と何をブレンドしたらどうなる!といった具合だ。

番組のある一幕では、次のようなことも紹介されていた。

サントリーでは毎年一度、定番商品のブレンドの見直しが行われ、来年70年周年を迎える(たぶん”角”だと思う)ウィスキーの味を集中的に見直すことになったんだそうだ。ブレンドを担当した輿水さんの部下は、バランスのとれた非常においしいウイスキーをブレンドして輿水さんに見せた。
 輿水の第一声は「飲み応えのあるとってもおいしいウイスキーになっちゃった」。
 しかしこれは、輿水の褒め言葉ではなく、バランスを良くするがあまり、個性のない酒になってしまっているというのである。「人の記憶に残る、愛されるウイスキーになるためには、無難よりも個性が香り立つものにしろ。」

思わず(番組を)一人で見ていた私は、ブラウン管(まだ液晶じゃないんだ)の興水さんに対し、「はい! わかりました(>_<)」って言っちゃいました。なんか体に電気が走ったような(感電じゃないよ)感じすらありました。

そんな輿水さんにも、こんな失敗があったことも紹介されていました。

人事異動で初めてブレンダーの職を任され、着々と実績を積み重ねていった輿水さんに、新しいウィスキー造り(一頃の発泡酒や焼酎ブームに押されウィスキーが低迷し、酒税率引き下げられた頃)が任せられた。社運を賭けての任務。輿水さんは、何とかしたいという一心から、プレッシャーに押しつぶされそうになる。発売期日が迫る中、うまくブレンドができない!会社からはまだかまだか!

輿水さん:「これでいいだろう!」(一縷の妥協、隙が・・・)

結果は散々、予定の半分も売れなかったんだそうだ。そして大先輩に こう言われたんだそうだ。「本当にうまいと思ったの?」

こういった経験から、輿水さんはいつも自分に問うんだそうだ。

「本当に自分は納得しているか」

最後にプロフェッショナルとは・・・・

「軸がぶれない人。自分の信じた目指すべきものをぶらさずに、徹底的にこだわって、それを実現に向かって努力する人間だと思います。」 

ブレンダーなのにブレちゃダメだって(>_<)! ゴメンなさい!

こりゃぁー電源造りに生かさない手はないよね!

※本内容はhttp://www.nhk.or.jp/professional/backnumber/061109/index.htmlを参考にさせて頂いております。