カレーパン@東海道線哀歌
僕はたまに朝、電車の中コソパンをします。
コソパンとは人に羨ましがられるのを避けつつ、こそこそとパンを食べる事です。
(レンジでチンしてもらうとコソパン成功率は下がります。)
今日電車でコソパンをしようと思い、駅の中のコンビ二でカレーパンとピーナッツパンを買い東海道線に乗り込みました。
前にはサラリーマンが二人。
横にはおばちゃんがいました。
この角度からのコソパンは成功率が低く、大抵にらまれたり、またにらまれたりします。
(カレーパンからだな…)
あらゆる局面を想定して、そう判断しました。
カレーパンはチンしてもらっていたので、袋がパンパンでした。
空けるとき音が出るとコソパンが成立しないので細心の注意を払い袋を開けたつもりでした。
「ぼとっ」
それは蚊のささやくような小さな、そして胸を締め付ける音でした。
(カレーパン…!?)
その瞬間周りの三人の目がにらみから慈愛の目に変わっていました。
彼(カレーパン)はその身を犠牲にして(床に落ちて)僕らに教えてくれました。
<コソパンは憎しみの連鎖しか生まないよ。>
僕は彼(カレーパン)の分までピーナッツパンを大事にすることを誓いました。
ちなみにカレーパンは降りた駅で捨てました。(だれも見てなかったら食べてたな。多分)
今日の経験値 ![]()
朝ごはんをちゃんと食べる心 +2
悲しみを乗り越える力 +1
食べ物を大事にする姿勢 -1
プロデュースッド バイ marutitude-project