こんにちは

いつもありがとうございます

 

日本にはダイヤを取り扱うインド人が

特に山梨や御徒町近辺には

とっても多いんです

 

特に山梨ではダイヤ卸売は

インド人がほとんどで

日本人の会社はほぼ死滅しました

日本人はほぼ個人の方数名だけ

 

ダイヤ卸だけでなく

ジュエリー製品卸もインド人が進出してきて

日本人の会社は

かなり影響を受けているそうです

 

35年くらい前から

インド人が日本に進出してきて以来

今やジュエリービジネスでは

インド人抜きには成り立ちません

 

 

こういった事情には

日本人が価格競争に負けた

そういうこともあると思いますが

根はもっと深いと思います

 

私は昔から

「インド人のダイヤは安くない」

「インド人からダイヤを仕入れれば

 次は製品に進出してくる」

 

そう周囲に警告していたのですが

その通りになっています

 

「インド人のダイヤは安い」

「インド現地価格と同じ」

 

そう言う方がいらっしゃいますが

大きな間違いです

 

ジュエリー関係者でも

インドに行ったことがない人がほとんど

だからかもしれません

 

 

ジュエリー業界の人たちでも

あまり知らないかもしれませんが

 

日本にいるダイヤを扱うインド人は

ダイヤの本拠地ムンバイや

研磨地スーラットの

インド人ではありません

 

日本にいるインド人は、ほぼ全員、

色石の街ジャイプール出身のインド人です

 

ムンバイ出身はほとんどいません

 

ジャイプールのインド人は「マルワリ」人

ムンバイは「グジャラティ」人

 

グジャラティの中でも

ダイヤを扱う種族は

「カディヤワディ」と「パランプリ」

彼らはマルワリとは言葉も習俗も違う

別の民族です

 

インドは公用語だけでも8種類あります

 

ジャイプールはむしろニューデリーに近く

ムンバイとはかなり離れています

ですから当然

マルワリはグジャラティと言葉が違う

 

日本人は北海道も九州も

ほとんど同じ習俗かもしれませんが

インドは違います

 

 

マルワリはダイヤを仕入れるために

ムンバイのダイヤ取引所へ行って

グジャラティから仕入れてるんです

 

ジャイプールには

ダイヤ取引所はないですし

ダイヤも研磨していないからです

 

ですから

日本にいてダイヤを卸しているインド人は

日本人ダイヤ輸入業者と

同じ相手から同じように仕入れているんです

 

このことを日本人は知らず

「インド人は安い」(だろう)

という誤った先入観で見ています

 

おそらくインド人も

民族の違いなどを説明することは

しないのではないでしょうか

 

日本人の誤解を

利用していると思います

 

 

日本人は

インド人よりも自分達の方がランクが上、

そう思っているフシがありますが

実はインド人は

日本人業者を完全に下に見ています

 

それもかなり侮辱した表現で

「バカ」に近い言い方をしてます

 

インド人は簡単には人を信用しない

でも日本人の仕事のベースは

相手を信用することから始まってます

 

このことをインド人はうまく利用して

品質や値段をゴマかすことに使います

 

値段交渉をとことんやるインド人に対して

日本人は信用をベースにするので

あまり厳しくない

 

このことがインド人には

「バカ」に見えるらしい

 

 

インド人の営業の手口は

最初は原価で売る

安いと思わせておいて

徐々に相手の懐に入り込み

信用を得たら、徐々に徐々に、値上げ

 

「現地価格が上がってる」

「原石サイトで値上げしてる」

「このサイズは今ホット」

 

もちろんウソです

1年後には以前より高く買わされてます

 

特に、

サイズだけ見て品質を確認せず

事務的に仕入する会社が時々ありますが

特に危険です

 

私は地元のインド人からは

よほど緊急で足りない時以外買いません

 

安くないし

安い時は何らかの理由があり

品質的に問題があることが多いからです

 

 

日本人は

信用取引を前提にしていると思います

あまり仕入れ先を変えない

供給側も暴利を貪るようなことはしない

 

でもインドは商習慣が違います

 

私は同じ会社から買い続けるなんて

絶対にしません

いつも価格を比較して

意識的に仕入れ先を変える

 

そうしないと相場に即した価格が

出てこないからです

 

現地仕入れは基本的に

インド人との「戦い」だと思います

 

戦略を駆使して

持てる武器を最大限に有効活用する

ムンバイは戦場なんです

 

 

不思議なことに

ムンバイまでダイヤを仕入れに行く人は

ジュエリー業者でも少ないんです

 

当社は、顧客との約束で

G,Fカラー、SI1〜VS品質

いつでも同じ品質のダイヤを使います

製品によって品質を変えることはなく

相場によって変えることもない

 

だからムンバイで大量仕入れができる

 

普通のメーカーは

使う品質がバラバラらしく

ムンバイでまとめ仕入れが難しいそうです

だから輸入業者から

必要なサイズと品質を必要なだけ仕入れる

 

でも思うのですが

共同で仕入れに行けばいいのでは?

 

メーカー数社で協力して

共同でまとめてドカンと仕入れて

みんなが使うところだけ分配して

要らないところは

ムンバイや香港の取引所で売却すればいい

 

やってみる価値はあると思います

インド人だけ儲けさせておく手はない

 

このままでは

ダイヤ卸だけでなく

ジュエリー製品までインド人に仕切られる

 

危機的状況に陥るのではないでしょうか

 

 

 

インド人じゃダメなんですか?

インド人の方が安いなら

消費者にもメリットがあるのでは?

 

そう言われそうですが

 

私が指摘するインド人の問題点は、

ジュエリーを、商材としてしか

「自分だけ」

儲けるための道具としてしか考えてない

この点にあります

 

お客さんの意向や

ユーザーのことなんか

まるで考えていません

 

ましてや

ジュエリー業界の未来なんて

まるで考えていません

 

考えているのは

「今の自分の儲け」だけです

 

 

私は未来を考えます

未来を作ることが

会社の将来にとってプラスだからです

 

私だけでなく

まともなジュエリーメーカーならば

必ず同じ意見でしょう

 

自分のことだけでなく

ジュエリー業界にとって良いこと

それを選択することが

とても大切だと思うのです

 

自社で小売を行い

お客様の意向がわかるようになって

特にこの感を強く持つようになりました

 

いいものを作ろう

いいものが欲しい

 

その気持ちが

未来のジュエリーマーケットを作っていく

 

 

インド人にとってジュエリーは商材

 

ものを見る目を持つユーザーも育たず

付加価値を持つメーカーも育たない

 

インド人だけ儲けて

あとは草木も生えない荒野が残るだけ

 

これでは未来はありません

 

今ジュエリー業界では

悪貨が良貨を駆逐してる

 

非常に憂える状況だと思います

 

 

ありがとうございました

 

 

株式会社J-one

代表取締役 島田逹己

http://www.j-one-net.com/