こんにちは

いつもありがとうございます

 

最近、日経新聞にも

ダイヤマーケットについて

記事が出ました

 

ほぼ同じ頃、アメリカでも

EPOCH TIMESっていうニュースサイトに

同じようなタイトルの記事が出てました

 

 

内容的には同じようなものなのですが

記事的にちょっと違うのは

 

日経のは、ただ出来事の羅列ですが

 

アメリカの方は

なぜダイヤの価格はカルテルが存在するのか

今後こうなると予測する、

のように

記者の独自の考察が盛り込まれてます

 

推測なのですが

以前もドイツの社会学者が日本の新聞をして、

「4%の自己調査のみ」

と指摘したように

日経の記事は記者は事実を確認せず

専門家からの聴取をそのまま書いてるだけ

マーケットの調査はしていないし

売り場に足を運んでもいない

 

EPOCHの方の記者は

クリスマス商戦で賑わう売り場に行ってる

 

記事のリアル感の差は歴然としてます

 

 

アメリカの記者も記事内容を見る限り

ダイヤの関してはシロウトだと思います

 

ですが、鋭いのは

ダイヤモンド独自の流通形式

ここに注目しているところです

 

まぁ、EPOCH TIMESは

アメリカのニュース大手によくある

ユダヤ資本の傘下じゃないので

ダイヤカルテルにも言及できるのかもしれません

 

ちなみに

アメリカでは親会社の系列で記事が全く、違う

自由を標榜するにもかかわらず、ウソばっか

ウソも表現の自由のうちなのでしょうけれど、

 

日本の新聞やTVはその点、

完全に民主党やネオコン側の記事ばかり

極端に偏っているので

わかりやすいと言えばわかりやすいのですが

報道姿勢としては民主的とは程遠いし

 

政府、特に官僚の提灯記事ばっかりで

官僚組織に都合の悪い記事は書きません

 

報道記者の人ってジレンマを

感じないのでしょうか?

 

小泉政権以降、

報道管制は強化されているので

政府に都合の悪い記事は出にくい

にもかかわらず

政治家の資金問題が槍玉に挙げられるのは

 

私の憶測ですが

官僚出身の政治家を増やすためだと思います

 

なぜなら、政治資金規正法が強化されれば

得をするのは、

後ろ盾が組織化されてる官僚政治家だけ

特に二世議員の排除のためでは?

 

近い将来日本は

官僚政治家の動かす国家になるでしょう

 

 

話が変な方向へ行きましたが、

問題は今後のダイヤマーケットです

 

EPOCHでは「崩壊」と表現していますが

現実それに近い状況です

 

1ct以上の大きいダイヤは

1年半前に比べて

日経新聞では24%って言ってますが

ムンバイでは

品質によりますが、約40%落ちてます

 

なぜここで、24%と40%の差が出るのか

不思議に思いますよね

 

私にも日経が何を基準にそう書いているのか

ソースが書いてないのでわかりませんが

 

ダイヤの専門家同士の取引では

価格は、「ラパポート」という基準値から

値引率で表記されます

値引率を表示するのですから

このラパ価格は実際の取引価格より高め

 

現場のダイヤ取引価格が下落するにつれ

このラパからの値引き率が大きくなってる

=ラパの運営はダイヤカルテル系列ですから

 ダイヤ価格はなるべく維持できているように見せたい

 

24%はラパ価格を基準に算出してる

そのように思われます。

 

 

約10年くらい前だと思います

ダイヤモンドカルテル、デビアスは

ダイヤの価格維持をやめました

 

デビアス以外のダイヤ原石取引が多すぎて

維持ができなくなったからです

 

以来ダイヤモンドの価格の振幅は

次第に大きくなり

インド系の無軌道な増産や

人造ダイヤの大量生産などのため

かつての安定価格はなくなり

原油や農産物のような

恐ろしい相場商品になりつつあります

 

今まで、私の意識の中では

ダイヤの在庫はすぐ相場で現金化できる

=金と同じ

そういう思いが強かったのですが、今後は、

現金化できることは変わりないでしょうが

相場感がとても強くなる

ヘタをすると評価額が大きく上下する

=損失を抱える可能性がある

 

そう思うので

ダイヤ在庫はなるべく減らさなければならない

そう思い始めました

 

 

今後、ダイヤ価格は

仕入れ方法により、

業者により、

買い方により、

今まで以上に大きく変化してくるでしょう

 

事実、ムンバイ最大のダイヤ業者のひとつ

「KIRAN」という会社は

ムンバイの事務所を縮小して

研磨地であるスーラットに

メイン・オフィスを移転したそうです

 

おそらく、今後

ダイヤ取引の中心は

ムンバイのダイヤモンド取引所ではなく

スーラットに移行していくのでしょう

 

「KIRAN」のダイヤ取引は

スーラットがメインになったからこそ

移転したのでしょうから

 

私にとっては

移動時間が5時間増えるし

いいホテルがスーラットにはなく

また、食あたりの危険性が増える・・

 

でも安く仕入れるためには

行かざるを得なくなるのかも・・

 

 

ダイヤ仕入れは昔とは大違い

ただムンバイに行けば安く買えるわけではなく

いつもアンテナを張っていないと

高値で買う羽目になります

 

とても難しい世界なのですが

それだけにプロの世界です

 

ダイヤの仕入れノウハウは

個人に蓄積されて

組織で共有することが難しい

 

ジュエリーの多くのノウハウ

デザイン

原型製作

製作技術

これらも全て個人技能で

組織には残りにくいのですが

 

とくにムンバイでのダイヤ仕入れは難しく

単に品質を見ることができるだけでは

通用しない

 

独特の相場感と

インド人とのやりとり、信用

長期的視点

これらが必要になってきます

 

 

大手商社はあまりのリスクの大きさに

とっくに撤退していますし

ごく一部の専門商社もインド人に駆逐されて

ほとんど残ってません

私のような必要で仕入れるメーカーは

私以外見たことがないので

大手のチェーンストアー1社と

個人の輸入業者だけがインドに行ってる

そんな状況だと思います

 

ある大手のダイヤ担当が独立しようとしたら

後任がいないので

業務委託みたいになったそうです

当然そうなるでしょう

 

インドでのダイヤモンド仕入れ

ノウハウを持ってる人は

日本でも数人では?

10人はいないかもしれません

 

私は一匹狼なので

他の日本人仕入れ業者と親しくないし

交流しないので

よくわからないのですが・・

 

かように、

ダイヤの道は孤独で険しいのです

 

 

報道の世界でも

アメリカで報道の修行をした人は

「現地に行け」を徹底して学ぶそうです

 

ですが日本では

又聞き、伝聞報道でも記事になる

 

ダイヤの世界でも

「現地に行け」は安く仕入れるためには

当然のことだと思うのですが

インド人業社の台頭とともに

「現地主義」は廃れつつあるように思います

 

 

ありがとうございました

 

株式会社J-one

代表取締役 島田逹己

http://www.j-one-net.com/