中間子、いわゆる真ん中っ子とは、家族の中で年齢順に中間に位置する子供のことを指します

通常、長男や長女、末っ子と比べて、親からの注意や期待が少ないとされることが多いです

このため、真ん中っ子は独立心が強くなる傾向があると言われています

また、社交的であったり、仲介者としての役割を果たすことも多いです

彼らに対して親からの愛情に飢えている傾向を感じたので、世間一般の感覚ではどうなのかを調べてみました

 

なぜか中間子を他の子と同じように愛せない、という悩みを持つ親御さんがいらっしゃるようで、この話はブログだけでなく、ネットで検索するだけでもすぐに見つかります

 

児童文学の世界でも愛されない中間子を主人公にした物語はいくつもあり、次男だけ異常に叱られたり、美味しいものを与えられなかったり、長男と末っ子だけ甘やかされるというシーンが繰り返し描かれます

古くは「次郎物語」、「にんじん」が有名ですが、中間子への虐待シーンの描写が酷すぎるので、読んでいてなかなかつらいものがあります

 

※参考画像:AIによる「にんじん」 

恐らく人参の間の子、で中間子を表現しているのだと思われます

本編がこんな感じだったら……

 

調べたところ、親からの愛情が自分に向けられていないと感じた中間子は、自分も親を愛せない、あるいは愛着障害を抱えてしまう場合があるようです

 

愛着障害の特徴としては、

①愛情欲求行動

注目・アピール行動、試し行動をとりがち

試し行動が受け入れられても充足されず、受け入れるほどエスカレートする

 

②自己防衛

自分に責任があることを認めず、防衛反応を起こす

他責性が強かったり、批判に対して過剰に攻撃的になったりする

 

③自己評価の低さ

自信がないゆえの自己否定や、逆にマウントなどをしていいと思った人に対して、優位性を求める行動をしてしまう

 

などがあるとのこと

 

この「愛着障害」、本来は子供につく診断名ですが、それが解消されないまま大人になってしまったとしたら、ずっとその性格のまま生きていくのは、ある意味当然のことでしょう

 

※参考画像:AI画伯による、成長した「次郎物語」主人公の次郎

彼が歩んできた苦難の人生が偲ばれます

 

 

中間子に対する虐待の発生割合が気になるところですが、ざっと調べたところ、虐待被害者について、出生順は統計の対象になっていないのか見つかりませんでした

 

親もひとりの人間だからそれぞれの子へ注ぐ愛情に偏りがあるのは仕方ないことなのかもしれませんが、それを衆目を集める為の炎上ネタにして発信することは二重三重に許されないと思います

子供だって親を選べないのですから