外国では自分のアカウントをもってコンテンツを発信するだけでなく、親のアカウントで発信されるコンテンツに「出演」する場合も「キッズインフルエンサー」として捉えています

親がすでにSNSのインフルエンサーとして活動している場合、その子どもは生まれた瞬間からコンテンツのネタ元となるわけです

場合によっては誕生シーンすら公開され、産声を上げた瞬間からコンテンツ出演が始まるのです

これは子供の人権侵害ではないか?という観点でもっとも保護規制が進んでいるのがフランスです

2021年4月に施行された法律では、

①子どもがキッズインフルエンサーとして活動する場合はライセンス登録をしなければならない

 → 行政のチェックを受けてから許可が下りる

 

②報酬は子ども自身の銀行口座に振り込むことが義務付けられている

 → 報酬が振り込まれた講座は子供が16歳になるまで封印されるので親が勝手に引き出せない

 

③子供は未成年であっても、自分が出演しているコンテンツの即時削除が要求できる

 

と、俳優やタレントと同じように保護されるみたい

ただし、法律文を読んでいないので確定ではありませんが基本的に動画コンテンツを対象としているっぽいです

フランスではキッズインフルエンサーの問題を「児童労働」の問題と捉えているのでしょうね

Protection des enfants influenceurs - LexisNexis (pcs-avocat.com)

おフランス語はできないのでフランス政府サイトまでたどり着けませんでした……


※AIによるマルトリートメントのイメージ


なお、キッズインフルエンサーの保護者の中には、子どものコンテンツをインターネットに投稿する時は本人の同意を事前に得ており、子どものプライバシーを尊重していると主張する人もいる、とどこの国でも似たような問題があるようです

(どこぞの子育てトップブロガー様もお子さんにアメブロに載せる承諾を得ていましたね?)

しかし、

①子供が自分のことが出ているコンテンツが拡散し、将来的にずっと残ることで起きる影響(デジタルタトゥー)について本当に理解したうえで承諾するのは難しい

②未成年なので、法律上も判断能力が十分あるとはみなされていない

 したがって、未成年による契約行為は取り消しができる 承諾行為も無効になる可能性がある

 

というわけで、お子さんたちがいくら「ブログに書いてもいいよ」と言ってもそれを免罪符にして胡坐かいてちゃダメってことです

そもそもマルトリートメントじゃんそれ、って内容はそれ以前の問題ですし