なぜ学ぶ必要があるのか?
それをわかりやすく、衝撃的な事実を教えてくれる本の紹介です。
本の紹介は最下部に記しておきます。
ちょっとでも気になった方は図書館か本屋さんへGO!
目次通り全10回にわけて書く予定です。
では第一時間目「私たちはマーケットの中にいる」です。
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働いたり、食事したり、服を買ったり、生活のほとんどがマーケットの中で行われています。
マーケットの仕組みの中でわたしたちの評価もされます。
マーケットとは?
お店にあるものは市場から仕入れてきます。
しかし、市場では値段は決まっていません。
「競り(せり)」によって一番高値をつけた人が買うことができます。
売主は高く、買主は安く買おうとします。
その折り合いがついたところで売買が成立します。
買いたい人が多ければより高く売れます。
逆に買い手が一人しかいなければ買ってもいいと思う値段まで安くしなければ売れません。
スーパーが閉店間際で半額シールを貼るのもこういった理由です。
マーケットとはつまり「取引」をおこなう場所です。
魚は魚市場で、野菜は青果市場で値段が決まります。
世の中には株式や為替といった金融商品や仮想通貨も
野菜や魚と同じ仕組みで値段が決まっていきます。
マーケットでの価格はどう決まるのだろう?
マーケットでは売り手と買い手の関係で値段が決まることを見てきました。
経済学の言葉では「自由な市場では、需要と供給のバランスによって価格が決定される」といいます。
売り手が多い=供給が大きいのか
買い手が多い=需要が大きいのか
によって値段が上下してくるということです。
今年の白菜はすごく高かったですが、天候不良で供給が少なくなってしまったために
白菜の値段が高騰したのです。
この仕組みを見るともうひとつの点に気づく事があります。
この価格の決まり方は「手間代や原材料費などのコストで価格がきまるわけではない」という事です。
ゴッホのひまわりだとか著名な画家が書いた作品は何億円という価格で取引されています。
特定の年の高級ワインは世界の数本しかありませんからたいへんな高値で取引されています。
一方で、野菜が豊作すぎると、農家ができたキャベツを捨てていたり、
減反政策といって、米をつくるのをやめている田んぼも日本中にたくさんあります。
これは大量にできすぎたことで価格が落ちすぎてしまうのを防ぐためにそうしているのです。
安くなれば買い手は助かりますが、それでは農家が食べていけません。
そのようなわけで市場における価格は決して「手間代で決まるのではありません」
わたしたちもまたマーケットの売主である
マーケットではわたしたちの労働力もひとつの商品です。
働いて給料をもらうというのは労働力という商品に対して、お金が支払われているということなのです。
そしてわたしたちの労働力も手間代や生きるのに必要な生活費によって決定されているわけではありません。
これまで見てきたように買い手と売り手の関係で決まっているのです。
わたしやあなたが生活するにはちょっと無理があると思う給料でも、
その給料で働くという売主が現れれば、その仕事はその人のものになっていまいます。
その仕事をどうしても得なければならないという立場でしたらその人よりもっと安い給料で労働力を売らなくてはなりません。
もし、働き手があなたしかいないとなれば、買い手は別の会社に取られないようにどんどん給料をあげていく必要もでてきます。
別の会社もあなたにどうしても自分のところで働いてもらいたいと思ったら、今の会社より良い条件を提示してくれるでしょう。
わたし自身の生活にはそんなにお金は必要がなくても、わたしの労働力の価格はそれとは無関係に高くなるのです。
学校を出たら、そこそこに働いて、食べていければいいやとなんとなく思っている人も多いと思います。
しかし、わたしたちがこれからの時代、働いて生活をしていこうと思ったら、まずは、
この根本、働くことと、給料の関係をしっかりと理解しておく必要があります。
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~書き終えて~
いかがでしたでしょうか。
価格決定のプロセスを見ると同時に、自分も労働力の売主であるという事、
働く事と給料の関係について解説されていました。
第二回ではインターネットの登場によって世界はどう変わったか。
「2時間目21世紀、地球がひとつのマーケットでつながった」をお届けします。
本情報
タイトル「君たちは何のために学ぶのか」
著者 榊原英資(さかきばら えいすけ)
発行所 株式会社文藝春秋
発行日 2009年10月30日
