買い物から帰宅して玄関から家に入ろうとすると声をかけられた。
「ここいら辺に公衆電話はないかしらね?」
70歳くらいの老婦人である。
「公衆電話ですか…。最近は携帯があるので全然意識しなくなっていて、はて、この近くにあったかな?」
「最近引っ越してきてね、よく分からないんだけどこの近くで見かけた気がするのよ!」
「んー、ちょっと待って下さいね」
スマホで近くに公衆電話があるか調べて始める。
「あっ、あなた10円払うからそのスマホ貸してくれる?」
「えっ?」
「最近スマホを買い換えたらやたらアプリが入っていて、要らないのよ!ドコモに電話して何とかしてもらいたいのよ!」
(ん?公衆電話ではなく自分のスマホで電話すればいいんじゃね?)
「友達もみんなスマホに変えたんだけど電話しても出ないのよ!」
(電話に出ないのは何となく分かる)
「それでね、私、77歳になるんだけどね」
(いや歳なんて聞いてないし…)
ネット上にNTTの公衆電話検索サイトがあって、そこで検索すると近所の地図上に公衆電話が表示されない。
(使い方を間違えたかな)
「あのぉ、調べたけどよく分からないので近くのお店で聞いてみたらどうでしょう?」
歩いて10分ほどのコンビニを教えた。
同じサイトで船橋近辺を探るとそこそこ公衆電話はある。
ってことは、ウチの近所には公衆電話が無いってことか!
随分と離れた場所に2箇所しかないぞ!
翌日徒歩で10分歩いたところに一箇所目発見!
そこから更に15分歩いた公園の入口に発見!
考えてみれば太古の昔、10円玉を沢山持って公衆電話から彼女の家に電話したっけ。家電使うと親に怒られるから。
そんな文化も今は昔。





