今年観た14本の映画のうち、繰り返し観に行った作品が『侍タイムスリッパー』である。
人生で同じ映画を観に5回も行ったのは初めてである。
(まだ行く可能性はあるが…)
時代劇が好きな私は主演の山口馬木也さんには色々な作品で覚えがある。
剣客商売4・5では主演藤田まことの息子役を演じ、近年ではNHK大河ドラマ『麒麟がくる』『鎌倉殿の13人』にも出演されていた。
他の映画を観に行った際に映画館で『侍タイムスリッパー』の予告を観て「おっ、山口馬木也さん主演の時代劇だ!」と知り、何も意識しないでごく普通に観に行ったのである。
〜あらすじ〜
会津藩士・高坂新左衛門は家老より直々に長州藩士を討つ密命を受け、同胞とともに京都へ。しかし戦いの最中落雷により現代(設定では2004年頃)へタイムスリップしてしまう。目を覚ました場所は京都の時代劇撮影所。撮影所で騒動を起こし、見知らぬ現代の街へ飛び出した高坂は、シャッターに貼ってあるポスターで自分が幕末から140年後の日本に来てしまったことを知る。元の時代に戻る術もわからないまま彷徨い続け、疲れ果てた高坂は寺の住職夫妻に助けられ、寺に居候することとなる。ある日、テレビで放送された時代劇を見、寺で時代劇の撮影に立ち会った高坂は、斬られ役こそ現代において自分に出来る仕事と思い立ち、斬られ役のプロ集団「剣心会」への入門を希望する。
〜以上公式HPより
とまあ、純然たる時代劇物ではないものの、昔の日本人が持ち合わせていた気概・覚悟・礼儀・気遣いなどが現代ではほとんど忘れ去られている事を思い起こさせる。
そして興奮、お涙頂戴、迫力!
いや、面白いというか痛快であった。
観終えた後、パンフレットを買ってこの作品が自主制作である事を知る。
えっ?自主制作なの!
ざっくばらんに言えば、監督の自腹と文化庁の補助金。
総制作は2600万円。
監督の貯金1500万円。
文化庁の補助金600万円。
監督のホンダNSX売却500万円。
撮影終了時に安田監督の貯金通帳には7000円しか残っていなかった。(正確にはクレジットカードでキャッシングしていた費用もあり事実上マイナス!)
自主制作で時代劇とあって周囲からは一旦は止められたが、脚本が面白く何とか世に出したいとなったそうだ。
なにせ時代劇は費用がかかる。
衣装、かつら、刀。
そして何より撮影場所!
現代の街中では撮れないから当然撮影所を借りる費用もかかる。
ネット上からの情報によると、NHK大河ドラマは1話あたりの費用5000〜6000万、年間25億円かかるらしい。
『侍タイムスリッパー』では費用を抑えるため、安田監督は11役。(監督、脚本、カメラマン、照明など)
ヒロインの沙倉ゆうのさんは助監督を兼任しながらの演技。撮影後は母親に家から2時間かけて来てもらい、刀の手入れをしたとか。
事実上2022年には撮影を終えて2023年京都国際映画祭にて初試写。
2024年8月に池袋のシネマロサの1館から一般公開。
10月末には全国公開300館を超えたという。
8月から公開されているのに正月映画としてロングラン上映する事も決まっており、年が明けたらまた行こうと思っている今日この頃…。
↑日本橋東宝シネマズでの舞台挨拶。
↑川崎チネチッタでのみ上映されているデラックス版を観に行った際に開催されていたオフショット写真展
↑日刊スポーツ映画大賞受賞の記事





