『あおによし』で奈良の旅 | Les Essais~旅日記~

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今年の1月にJWマリオットへの宿泊をメインに奈良を訪れたが、西国巡礼で興福寺にお参りするため、今年2度目の奈良へと出掛けた。

 

 東大寺

 

奈良と言えば、東大寺の大仏。小学生以来かな? 20年以上ぶりに大仏さんを拝みに行った。奈良の街にもたくさんの外国人旅行客。日本人より外国人の方が多い印象。

 

まず、迎えてくれるのが、南大門である。現在の門は、鎌倉時代、建仁3年(1203)に、金剛力士(仁王)像とともに竣工したそうである。

 

“東大寺の仁王さん”の名のもとに親しまれている南大門金剛力士像。運慶や快慶ら仏師たちによってわずか69日間で作られたと言われる。高さはいずれも8.4m弱あるとのこと。これはぜひとも見ていただきたい。その迫力たるや想像を遥かに絶するものである。

続いて大仏殿へ。こちらは世界最大級の木造建造物。その高さは48m。そして中に安置されているのは、言わずもがな、大仏。正しくは盧舎那(るしゃな)仏と言うそう。その意味は、知慧と慈悲の光明を遍く照し出されているほとけということだそう。

約15Mもあるそのお姿は、見るものを圧倒する。参拝客は、一応にその大きさに対しての驚きを隠せない。

 

聖武天皇の時代、疫病の流行や反乱などが次々に起こり社会は不安定だった。そこで天皇は仏教の力で国を護ろうと大仏造りを命じたと言われている。

 

何度も焼失にあいオリジナルは、そのごく1部とされているが、その圧倒的な存在感や荘厳さは、見たものでしか感じ得ないだろう。 

 

 依水園

 

依水園は、国の名勝に指定されている日本庭園。前園と後園の2つの庭園からなる。前園は江戸時代に奈良晒の御用商人が作り、後園は明治時代に実業家 関藤次郎により作られた。後園は、若草山東大寺南大門などを借景としており、特に素晴らしかった。

池泉回遊式庭園(ちせんかいゆうしきていえん)と呼ばれる庭園で、大きな池を中心に配し、その周囲に園路を巡らして、築山、池中に設けた小島、橋、名石などで各地の景勝などを再現した庭園となっている。

後園にある、氷心亭で抹茶を頂いた。こちらは、明治に作られた書院造の茶室で、眺望が素晴らしい。池と築山の背景には東大寺南大門と若草山が見渡せる。そして、静かに美味しいお茶を頂ける。

そして、そのお茶やお菓子がまた逸品であった。あとからその銘柄をお伺いしたほどの美味しさ。

 

    

お抹茶  京都府宇治市 角輿商店 「寳相華(ほうそうげ)」
もなか  奈良県桜井市 白玉屋栄壽「みむろ最中」

お干菓子 奈良市 萬々堂通則 「微笑」

 

お値段は抹茶セットで1300円だったが、是非みなさんもご体験いただきたい。私はまた季節を変えて伺いたいと思っている。

 

 食事処"三秀"

依水園の前園にあるお食事処が、これまた素晴らしかった。この日は酷暑であったが、クーラーが効いた部屋で、美しい庭園を愛でながら、静かに昼食を頂くことができた。

夏なので、素麺はとてもありがたかった。素麺発祥の地と言われる奈良。やはり三輪そうめんだったのだろうか。程よくきいたコシがアクセントとなり美味しくいただけた。

 興福寺

今回の第一の目的は西国三十三箇所巡り。世界遺産興福寺の南円堂が、その第九番札所である。

法相宗の大本山である興福寺。710年の平城京への遷都に際し、現在地に興福寺ができたそうである。天皇家や藤原氏から庇護され、春日社の実権をもつ大きな寺となり、大和国を領するまでになったとのことである。

 

西国札所の南円堂は、現在の建物は創建以来4度目のもので、1789年に再建されたものだそう。

 

ちょうど夏の盛りの7月下旬。境内には百日紅(サルスベリ)の花が咲いていた。

 五重塔は改修中につき幕に覆われていた。三重塔は興福寺で最も古い建物の一つとのことで、平安時代の建築とのこと。こちらも趣のある建物であった。

 

 今西家書院

 

重要文化財にも指定されている室町時代の書院。元々は興福寺大乗院の坊官である福智院家の居宅であったそう。室町時代の日本の邸宅ということで大変興味深く拝見した。

喫茶室も併設されており、拝観後は、ゆっくりとお茶を頂きながら休憩することができた。

酒香茶という、珍しいお茶もあじわえた。酒粕の香りがして、日本酒の甘い香りがする、なんとも不思議なお茶。冷たい氷つきのお茶で、夏の暑い日にはありがたい涼しげなお茶であった。

 

 春日大社

 

何度か奈良を訪れていたが、春日大社に詣でるのは初めてであった。全国に約1,000社ある春日神社の総本社であるこの春日大社。世界遺産に登録されている。

奈良時代の768年に平城京の守護と国民の繁栄を祈願するために創建され、藤原氏の氏神をお祀りしているそうである。

 

藤原氏の氏寺である興福寺と密接に関わりがあるそうで明治までは神仏習合として発展してきたそうである。

 

重要文化財の中門は特に印象的であった。慶長18年(1613年)再建されたものだそう。朱色の艶やかさと夏空と夏の日に照らされた草木のコントラストが美しかった。

 

 あおによし

帰りは近鉄特急の"あおによし"に2度目の乗車。

前回はあっという間に目的地に着いてしまい、車内販売を楽しめなかった反省から、今回は乗車早々に車内販売カウンターへ行き、バターサンドとアイスコーヒーを購入。

車窓を眺めながら、コーヒータイムを楽しんだ。「あをによし」の車体カラーをイメージしてシェラトン都ホテル大阪で作られたオリジナルバターサンド。レーズンと「バナナ」・「パイナップル」などのフルーツの入ったフルーツミックスの2味が入っていた。

 

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