憑神
ジャンル:ファンタジー
鑑賞日: 
ストーリー

(ラチシより)

神様いったい、何様のつもりですか?

時は幕末。

別所彦四郎は、下級武士とはいえ、代々将軍の影武者をつとめてきた由緒ある家柄の出。(中略)すがる思いで祈ったお稲荷様は、なんと災いの神をよびよせる稲荷だった――。

出演 妻夫木聡 西田敏行 江口洋介
この映画にいくら出せますか? 0円~~500円
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
☆☆ ☆☆
コメント

 う~ん。期待しすぎたのが如何のか。それとも

根本的に合わなかったのか、どこにも、どーにもひっかからない一作でした。

(ま、書くのをさぼっていたのはその所為ではござんせんが…)

 着眼点は良いと思うんですわ。自棄になって酔っぱらって、目に入ったお稲荷様に手を合わせたら、ご霊験あらたかにも、『貧乏神・疫病神・死神』が時間差トリプルパンチでやってくるっちゅう、状況。映像的にもパラソルさした御大人様風・西田敏行も面白かったですし。

 でも、我が身かわいさに、己が引き込んだ厄を、いくら自分に対して酷いことをしたものたちであろうとも、ひとに振ってしまうというやり方が、何より興を削ぐ。

 展開も、帰結も、なんの共感も呼び起こしてくれない。結局、発想の面白さが先ず有って、それを料理しきれていないのではないのか……。

 もっとも、期待し過ぎて見ると、多少のことでは驚かなくなるので、それが理由にすぎないかもしれませんが。とにかく……外した。


ザ・シューター――極大射程(アントワーン・フークア)
ジャンル:アクション
2007/06/16 09:47
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ストーリー (公式ホームページより)
→http://www.shooter-movie.jp/main.html

2キロ先の標的を1発で射抜くスナイパー
プロがゆえにアメリカに必要とされた男が、
なぜ、
アメリカに狙われたのか――
出演 マーク・ウォールバーグ マイケル・ペーニャ ダニー・グローバー
この映画にいくら出せますか? 1000円~~1500円
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
☆☆☆ ☆☆☆☆☆ ☆☆☆☆ ☆☆☆☆ ☆☆☆
コメント 私の☆評価は、見た人に混乱をもたらすのではないかと不安である。要素要素が最低でありながら、総合評価として☆が乱舞するものあり、逆もあり。
これは映像もバッチリ、ストーリーは面白く先が気になり、俳優さんの演技もすごかったのですが、じゃ、何か残るの?っていうと、一番の巨悪であるコングロマリットは制裁も社会的糾弾も受けないし、結局、『銃では物事は解決しない』という敵の言葉を、主人公の最後にとった行動で裏付けてしまうのだ。結局は、正義の鉄槌というよりは、コイツだけはやっとかないと、自分の気が済まないという証明みたいな、意趣返しとでも言うべきものに堕してしまい、やられた方の言が、所詮世の常であると……。
 なんだか、実際そうなんでしょうけど、やるせないなぁ。というわけで、見終わった後味が非常に悪かった。
 主役もいいんですけど、FBIの捜査官であり、途中からスワガーの相棒的な役割を果たしていくニック・メンフィスを演じるマイケル・ペーニャが良い味だしてました。
 最近では『ドリーム・ガールズ』で、エディー・マーフィー演じる歌手のマネージャー役だった、いつもは「脇ながらいい役」が定位置かなぁと思われるダニー・グローバーが、非常にむかつく役どころだったのが、意外なキャスティングであった。が、これがまたよかった。この人、あんな風にムカつく嗤い方もできるんですね。演技への評価あがりました。
 ま、見て損はないかも。

ユナイテッド93(ポール・グリーングラス)
ジャンル:人間
2007/06/16 09:08
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ストーリー (Yahoo映画より)
アメリカ史上最悪のテロ攻撃事件として記憶された2001年9月11日の出来事を、当事者の視点から再現した衝撃的作。『ボーン・スプレマシー』のポール・グリーングラスが脚本と監督を手がけ、4番目のハイジャック犠牲となった、ユナイテッド航空93便の乗員と乗客らが経験した未曾有の恐怖心をリアリスティックに描く。離陸からハイジャック、そして運命の瞬間までを時間軸にそって再構築し、悲劇の結末を臨場感たっぷりに伝える。
出演 ハリド・アブダラ リチャード・ベキンズ
この映画にいくら出せますか? 500円~~1000円
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
☆☆ ☆☆ ☆☆☆☆ ☆☆☆☆
コメント  これは、見終わった直後の感想をいうなら、『いたたまれない』って奴ですね。ドキュメンタリーではないけれど、映画を見ている気分がない。臨場感・現実感を出すために無名の役者さんを中心に、管制官などは当日そこにいた人も出演していたりして、妙にリアル。
 普通はリアルというのは、どちらかというとほめ言葉だと思うのだが、これは、きつい。どうなってしまうのか私たちは知っていて、それで時系列を順に追うように、事態が刻々と変化していく。
 アメリカという国の空の過密ぶりも怖いし、9.11以前は、ハイジャックとは不当な要求を通すために万難を排してやるものであって、自爆テロの大がかりなものの道具に使われるという意識はなかったのですよね。最初、ハイジャックではないかと管制官や軍が把握しだした頃には、状況の推移を見守ろうという姿勢ばかりで、緊迫感がなかったのも、「実際、そうだったんだろうなぁ」と思わずには居られなかった。
 でも、そこにヒューマンドラマを見るには、あまりにも重いし、だからこそ、テロは許せないんだというメッセージが聞こえてくる訳でない。
 テロに行く直前の実効犯たちは、祈り、瞑想し、これからの仕事に緊張し、自分たちの主義を貫くことに疑問を抱いている風にはみえない。彼らも、また、自らの信じる所に従っていたのだと、匂わせるような作りだ。
 さてさて、映画にエンターテイメントを求めたり、感涙をもとめたり、非日常に驚怖したりをするのは『虚構』という枠が意外と大切なのではないのだろうか。それが史実だったとしても、作り手がターゲットにした『誰か』の物語であることが多い。そういう緩衝材なしに、事実を伝えようとするのを、普通にロードショウにかかる映画でされることには違和感を覚える。(見たのはDVDですけど…)
 映画を見ようとしていたのに、そこに広がっていたのはNHK特集だったって感じで、ちょっと戸惑いが大きかった。そういう映画だと覚悟してから見ないと、辛いよ。

ホリディ(ナンシー・メイヤーズ)
ジャンル:ラブストーリー
2007/05/01 18:26
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ストーリー (チラシより)
最悪の状況を抜け出したい! 彼女たちが選んだ方法は――<ホームエクスチェンジ>
それは条件の合うもの同士が、お互いの家、車、環境を一定の期間に交換するバケーションの新しい形。

すべてが変わる2週間。運命の休暇が今、はじまる――。
出演 キャメロン・ディアス ケイト・ウィンスレット ジュード・ロウ
この映画にいくら出せますか? 1000円~~1500円
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
☆☆☆☆ ☆☆☆☆☆ ☆☆☆ ☆☆☆☆ ☆☆☆☆
コメント  恋愛映画などを、映画館の巨大スクリーンで見るなんてつまらない、DVDにすぐなるのだし……、という友人がいる。確かに、派手なアクションも無し、その説の信奉者も多いと思うが、いやいや、面白かったですよ。
 この映画二人が家を交換したことで二つの不毛な恋が終わり(いや、3つかな~)二組のカップルが誕生するという、おとぎ話のような大団円で終了する訳ですから、嘘くさいといえばそれまでですが、子どもが昔話を何度も聞くのと同じ理由で面白いんですよ。
 勿論、出来上がったのが2組なんですから、主演格の男優ももう一人います。ジャック・ブラックが演じていますが、ストーリー進行上というか、設定上やむなくというか、キャメロン・ディアスとジュード・ロウの方が目立ちまくっていたので『↑』の出演者名からは落ちました。(ーー;)私個人的には好きな役者さん故に申し訳ない。

 映画にシリアスを要求するなら、子どもたちがあんなに簡単に懐いていいのかとか、そう都合よく行くか?とか、出会いなんて簡単に転がってないよ、いうような突っ込みをいれたくなると思いますが、『お話を味わう』という単純な楽しみも、映画に有っていいのではないかしら~。

 映画に哲学めいたものを求める人にはお勧めしませんが、ご都合主義がぶっちぎるお話を楽しめる大人には、是非ともな一品。あ、勿論、お気楽なラブストーリーですので、恋愛に至るまでの精神性を求める人にも不向きかも。いやいや、どんでんがえしとか、実はこうだったのだ!というような緊張感を要求されない映画も良いなぁ~。

 そうそう、作中で作曲家マイルズを演ずるジャック・ブラックが、映画音楽のエッセンスを謳いながらそのDVDを見せるシーンがあるのですが、私の今までで一番すきな映画である『ミッション』(主演ロバート・デ・ニーロ)がど~んと出てきたので、単純に嬉しかったです。ナンシー・メイヤーズに一方的な親近感~♪
イルマーレ(オリジナル版)(イ・ヒョンスン)
ジャンル:ラブストーリー
2007/04/05 11:44
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ストーリー 勝手に引用。
ごめんなさい。
→http://www.hf.rim.or.jp/~t-sanjin/ihyonsun_siwore.html

1998年のソンヒョンと2000年のウンジュは,郵便受けの手品を信頼した瞬間から<時間を超越する愛(時越愛)>を始める。遥かな水平線と広い干潟と絵のような家。そして奇跡みたいな愛の話。<時越愛>は,うぶな少女の幻想のような映画。
出演 イ・ジョンジェ チョン・ジヒョン キム・ジム
この映画にいくら出せますか? 0円~~500円
音楽 ストーリー 映像・演出 俳優 総合評
☆☆ ☆☆☆
コメント  いや~、これは、ハリウッド版(キアヌ・リーブスとサンドラ・ブロックの奴ね)に軍配です。

 郵便受けだけを窓にして、時空を超えて、郵便受けに入るサイズのものだけをやりとりしながら、会えないでいながらも、手紙というものを介して、ゆっくりと愛が芽ばえてきて、会いたくなるが、その待ち合わせの場所に、男が来ない。実は、アクシデントに見舞われ、あの時その男は既に死んでいた。という結末。いや、この設定を思いついたという一点においてだけ、この作品は素晴らしかったと思う。
 時空ものは、結局矛盾をはらんでいるので、突っ込みたくなる点が消しきれないのは仕方ないとして、その他を無理なく上手に構成するのが腕の見せ所でしょう。切なさも、無理なさも、親子の葛藤や、登場人物たちの生き方への真摯さなども、全てハリウッド版の方が上手に作っていたと思います。

 そして邦題のセンスのなさは相変わらずですね。あの作品を『イルマーレ』としていなければ、(ハリウッド版のタイトルは The Lake House です)このオリジナルに辿り着けなかったですから、その意味では有り難かったのですが、海という意味を冠するのは無理があったでしょう。ハリウッド版で、待ち合わせをした店の名前がイルマーレになっていたのは、原作に敬意を表したのだろうということで、納得いきますが)

 こまかく突っ込むのはおいておいて、一番許せないのは、ラスト・シーン。あそこまでもどしたら、ちょっとマズイでしょ~。今後の恋愛が成り立たないでしょ。(゚_゚)(。_。)ウンウン
 時間がもどっているのが雲の動きで示されていたのは、味のある演出だったと思いますが、時空を超えてであっても確かにあった交流を、女性の方は経験できないんですよ。彼の話を、普通信じられます? いきなり聞いて。 怪しい人と思われておしまいになるような気がします。あの時点では、恋人との遠距離恋愛も、彼女の中では破綻してないわけですし。
 無理無理。絶対に、あのラスト・シーンからは二人はカップルにならない。イルマーレを見たハリウッドの人間が、自分ならこの題材を使ってもっと面白いものを作ってやれると思ったんでしょうね~。イ・ヒョンスン監督には申し訳ないですが、はい、ハリウッド版の方が完全に良い出来でした。