真面目な話、新年度初日からの日々は疲労困憊だった。
7年居た（居させられた、と私は思っているけれど）場所からの、
全く違う部署への異動、社内で動くのは初めてということで、３月３１日前後から、緊張で固まりつつあって。
私の精神が揺らぐと途端にオットも揺らぐ人で、
私よりピリピリされることに疲労感も覚える。
普段しないことをなぜ、この日に限ってチョイスするかというところで、
改めて、オットには良くも悪くも今後、常に要注意だなあと再認識した。
４月１日が、こんなに厳しく感じられるのは何年ぶりだろうか。
7年前、今の職場に入った時も同じようにドキドキしていたと思うが、
何も知らない強みもあった。
今はまあまあ知っている、それが強みでもあり、弱みにもなっている気がして、
とにかく軽い気持ちではなかったのは確か。
しかし出勤初日の皆様のお気遣いには胸が熱くなった。
何より、次々声をかけにきてくださった元上司の方々。
大歓迎してくれた方達、
あなたがくると分かってよかった、嬉しいと思ってたと伝えてくださる人たち。
なんてありがたい、とぽうっとなってしまった。
前に一緒に仕事をして、先にこちらに異動されていた方々が口々に、
異動してくる私について、すごくいい人、優しい人、
バンバン電話をとってくれるし、仕事も早い、とにかくいい人！
と言ってくださっていたという。
後でその方たちにお菓子を持って感謝行脚をしなきゃいけない。
初日から新しい部署についての説明を受け、
何を志してしてゆくべき仕事かを伺い、
私の役割、求められることについてのお話を受け、
不安はあるけれどワクワクした。
それ、やりたいです、早く！という気持ちに。
二日目の今日、楽しさを感じはじめた。
ほっと一息。
帰ってくると笑ってしまうくらい疲れているが、
それは体力より精神の問題。
とにかくコピー用紙がどこにあるか、シュレッダーがどこか、コピーはどんな操作か、
お弁当はどこで食べるのか、みなさんお昼はどうやって過ごしているのか、
全部、笑ってしまうくらい判らない。
最初はきっと誰でもそう。
仕方ない。
無理せず早寝が一番と心得て連日寝落ちしている。
というわけで、イースターには間に合った、
ブライスサイズのニットドレス。
フェリシモのクチュリエの中からのシリーズで、
１年間続けていたもの。
可愛いミントブルーとグレーのオーガンディーのリボン、
麻紐を編んだカゴには、卵を模した可愛い小さなポンポン。
小さなものに細いリボンのクロス掛け、そしてリボン結びは少し難しい。
このセットの本体に選んだウサギちゃんに着せてあげる。
だってイースターだったんですもの。
３月３１日に間に合ってよかった。
これを仕上げられたことが３月末日の一番の私の喜びだったかな。
そして出勤した会社の目の前は、
毎年真っ先に咲く美しい桜の花、満開。
そう、今度の勤務先は自宅から徒歩１５分なのだ。
超、地元。
すごく嬉しくありがたい。
朝、30分遅く出て、夕方30分早く家に帰れる。
ものすごく大きい。
そんな気持ちで見上げる桜の花の美しさは格別だった。
ソメイヨシノではない、だから早めに咲く桜。
ふと、この下を歩いてみたくなる。
通勤途中のお花見が少しの間楽しめそう。
心にも花が咲きますように🌸