今日のお話は「英単語のストレス」についてです。
日本ではアクセントという言い方をしますから、これ以降はアクセントと表記します。
中学・高校時代の英語の試験では英単語のアクセントに位置を問う問題が必ずと言ってよい程に
合ったことと思います。

例えば、
nationality は2つめのaにアクセントが来る。 というようなことです。

ですが、辞書を見てください。
実際の単語の多くには第1アクセント( ´ )と 第2アクセント( ‵ )  があります。

これを強弱だけの違いと認識してきた方が多いと思いますが、
実際には、第1アクセントは第2アクセントよりも大きくさらに、少し長めに発音するのです。
この第1アクセントと第2アクセントに強弱だけではなく長短の差があるということは、
おそらく習った方が少ないのではないでしょうか? 
ネイティブの発音をとても注意深く聞くと解ると思うのですが。

例えば、先ほど例に挙げた nationality は第1アクセントが2つ目のaで、
第2アクセントが1つ目のaです。
これを点と線であらわすとこんな感じです。

    na tio na li ty
    -  ・  ― ・  ・   となります。
    タン・タ・ターン・タ・タ

或いは

    ex pe ri men tal
     ・ - ・  ―   ・    となります。
   タ・タン・タ・ターン・タ
他にも
    au to ma tic   
    -  ・  ― ・
    in vi ta tion
    - ・  ― ・
タとタンとターンで確認してから単語を発音してみてください。
テーブルを指先でタップしながら発音するとより解りやすいです。

いかがでしょう? こう言った面から意識したことがありましたか?

単語そのものにアクセント(強弱と超短)が付き、さらに文章に抑揚が付き、
それに感情を表す強調とリズムや間がついて、初めて英語らしい英語になります。

これを子供達は耳から自然に覚えてしまいます。生きて行く為に脳がその時期に
発揮する能力です。

なので、私は大人の方には理屈でまずお伝えして、後は繰り返しつぶやいて脳に
刻み込んでいくことをお勧めしています。


先日、レッスン生の方から頂いた感想です。
Aさん: 「文法や単語の暗記と違って、音声と言うものは答えがどこにも書いてないので、
         自分の進捗状況が見えないことに戸惑います。」

お勧めの対策: 英語で礼拝をしている教会に参加する、或いは英会話喫茶に定期的に
出かけて積極的に英語で話すことを定期的に繰り返してみてください。
確実に発音が違ってきていることをネイティブの方はすぐに聞き分けて
伝えてくれると思います。
もちろん、レッスンでも、講師が聞き分けて、何度でも正否をお伝えします。

  Bさん: 初めてのレッスンで、beat – bit – bet の発音の違いを学んだ後で。
        「今までこの3つの単語の発音の違いを意識したことなど無かったので、
         驚き、混乱もしています。」

お勧めの対策: 特にbeatとbitは単に伸ばすか短く言うか、としか認識してこなかったのに、
実際には全く別の発音なのですから、驚くのも無理はありませんね。
一足飛びに全ての発音を正確にすることなどできませんから、
直線的にではなく、らせん状に向上していくと考えてください。
継続は力なり、です。