妻の父の葬儀に行った。


去年の夏以来会えていなくて、今年の正月も入院していたので、声を聞いたのは妻の母と『大谷の特集番組を録画しといてくれ』と、電話越しで話しているのが最後。

直接では退院後にLINEのやり取りをしたのが最後だった。



葬儀場で妻の父と対面する。

『お義父さん、ごめんなさい』

と思わず口にでた。



妻の事が無ければ、精神的苦痛もなくてもう少し長生き出来たかも知れない。

何よりも葬儀の準備も妻と妻の妹が話し合って決めていたはずだ。

妻の事だから、

『え!これでこんなに高くなるっておかしくない!?』

なんて言いながら。



子供達は棺に近づくのに躊躇いがちだった。

もちろん祖父が亡くなった事実は分かっているけれど、やっぱり思い出すのが怖いんだろう。


むしろ、従姉妹と会えた事もあって、無理にテンションが高い様で、それが心配になる。



弔辞は妻の妹の長男が読んだ。

これも本当なら妻の役割だったのだろう。

何だか妻への怒りを感じた。



火葬場で最後のお別れをして。

しばらく休憩室で待つ。

コンビニのおにぎりとお茶。


妻の妹の夫が缶コーヒーや子供達用にコーラ等を買って来た。

その中に缶ビールがあって、妻の妹の夫と妻の従姉妹が数本飲んでいた。



そういえば、妻の時に妻の従姉妹とその夫が瓶ビール飲んでて、『この人何しに来たんだろ』って哀しみに耽る中で考えていたのを思い出した。


いや、別に自分で金払って飲んでるんだからどうこう言わないけど、今回の場合と妻の時の場合って受け止め方が違うと思うんだけど。まぁ、所詮は他人。血の繋がりがある訳では無い。『そういうもんだ』と言う事なんだろう。



妻の父と交わしたのLINEには

『早く元の生活に戻れる様に祈っています』

とあった。


でもね、お義父さん。元の生活にはもう戻れないんですよ。

元の生活ってのは妻がいた生活なので。

だから、ごめんなさい。それにお応えする事はできません。


ただ、お義父さんの血を受け継ぐ子供達は護っていきます。