長女の三者面談だった。


『誰にも合わないといいな』


と、校内に入る。


すれ違う男子生徒に

『こんにちは』

と、言われる。

身体もデカいし、3年生かな。


しかし、暑い。

ペットボトルのお茶がすぐになくなる。

長女の教室の前に来ると、その隣が生徒の待機室になっている様で長女が出てきた。


『変な事言われないかな?』

『変な事したのか?』

『うーん、多分してない』


15分押しでやっと番が来た。


まぁ、学校生活は何とか。

成績は中の下。

話が達者。でも、それが災いして口が悪い。

整理整頓が苦手。

クラスの女子達とは仲良くやってる。


等と、心配事の方が多かった。

国語の読みは得意なのに、書きが苦手ってのは、スマホ世代だからこそなのかな?


『思ったより悪い事言われなかった』

と、安心した長女は、友達と帰ると先に帰った。

俺も例の親に会わなくて良かった。


俺は暑いのにバテて、路線バスで帰る事にした。

バスの車内は混んでて座れない。

『あー』

と、思いながらバスの握り棒を持つ。

目線を後部座席に移す。

バスの後ろにいた車が妻の誕生日ナンバーだった。




『何だよ。じゃあ、お前が行けば良かったじゃない』