湿った夏の始まり | 上京パンダ

上京パンダ

東京四年目のパンダ。

暑い、とにかく暑くむしむしとした今日この頃。今年の夏も暑くなりそう。

そんな夏の始まりに歌姫aikoさんのライブ「Love Like Pop Vo.l 20」の浜松公演を観に行った。

お昼頃、浜松に到着!うなぎと家康と楽器とバイクと浜名湖が混在する街・浜松をぶらり。街中にはうなぎがたくさん。街中をニョロニョロと進んでいき浜松城へ。家康ゆかりのこじんまりとした天守閣。少し涼みながら歴史ロマンをゆく。

 

 

夕方もせまる浜松の街をウロウロしながらいよいよ会場のアクトシティ浜松へ!ロビーにはワクワクと胸躍らせた男子女子がaikoグッズで身を固めて開場を今や今やと待っている。子育て中でなかなか行けない妹の分までグッズを買ってホールの中へ。

カーテンに浮かび上がるシルエット。いよいよ夢の時間が開幕!遠いけど目の前に現れたのはまぎれもない歌姫。空想上の伝説の生き物に遭遇したような感覚をまた覚える。新しいアルバム「湿った夏の始まり」の収録曲を中心に新旧の楽曲と、内容がちょっと大変なことになった即興曲、男子女子のコール&レスポンス。小さな体から広い会場の壁という壁、・高い天井の隅々にまで、強烈なエネルギーをぶつける歌姫。さながら歌う怪物。やっぱりすごいライブだったな。

 

 

 

ライブのあと、夢見る隙間を縫うようにふらりと夜の浜松の街をさまよう。じめっとした蒸し暑い夏らしい汗ばむ空気。夜もなかなかのにぎわい。結構な都会にみえる。歓楽街で遅めの夕飯を食べてネットカフェで仮眠。

 

朝からウロウロしながら楽器博物館へ。世界中からありとあらゆる楽器が集められていてひとつずつ観ていきながら音を聴いたり眺めたり、なかなか楽しい所。形も色彩も多種多様。電子ピアノの無数のスイッチがきれい。人類が最初に感じた音楽はどんなものだったのだろうか。

電車で向かうはスズキ歴史館。歴代のバイクや車がたくさん、ズラーっとならんでいて壮観。好きな人にはたまらないんだろうな。スズキの歴史は自動織機から始まる。そこからの開発の歴史を追いながら最新の技術も見られる。お土産のミニカーももらった。甥っ子にプレゼントしようかな。

 

電車でさらに西へ。弁天島で下車し、浜名湖を見に行く。浜名湖が太平洋とつながる場所には新幹線や東海道線の鉄橋がかかっていて、新幹線で通るたびにいつか歩いてみたいと思っていたところ。照りつける日差しのなか湖岸をぶらぶらと歩く。風は強いものの広い湖にはおだやかな空気が流れている。

 

浜松に戻って市街を少し歩いて晩御飯を食べてから新幹線に飛び込む。暑い中歩き疲れたけど素敵な時間だったaikoさんのライブ。新幹線では出発してすぐに「お客様の中でお医者さんはいませんか」のアナウンスを初めて聴いた。どうやら無事に済んだみたいだけど驚く。さらに途中、関東の地震の影響でまさかの停電。これも人生初めて。しばらくして復活、無事に東京に帰りつく。

 

 

湿った夏の夜の余韻を引きずるように、曲が頭から離れない。また会えるのを楽しみに夏を乗り切らないと。

 

上京パンダ