渋谷から東急東横線で一駅の代官山駅。駅の南口から出ると人気のない路地裏で驚く。北側出口から代官山のにぎわうほうへと向かう。すぐに吊り橋（チックな？）で道路をこえる。背の高いマンションが建ち並ぶきれいな場所へ入っていく。ここがTVかなんかで聞いたことのある「代官山アドレス」。通りからはわかりにくいけど奥は広場になっていたのね。子供連れなんかが休んだりしてる。しゃれた感じのお店にひきつりつつも表通りへと歩を進める。
通り沿いに見えるのは代官山名物のでっかい何か植物っぽい黄緑色のオブジェ。交差点のわきにあってむっちゃ目立つ。メインの通りだけあって人通りは多い。カップルや親子から外国人までいろんな人が闊歩しているが皆こじゃれた感じの風貌に見える。イメージ先行な気もするが、ああなんだかお洒落だなーと眺めつつあたりをうろついてみる。
並ぶお店もオシャレな店構えで、売ってるものも高いのかなーと思いながら、興味のない店を眺めつつぶらぶら。おしゃれな外観の大きな某書店を発見。ガラス越しに店内をのぞくとたくさんの人であふれかえっている。人多すぎて居心地悪そうとか思いながらぐるっと外を歩いて帰る。
さらにしばらく歩いたところで、いたたまれなくなりタップアウト！カンカンカン！試合終了！約30分のおしゃれタウン代官山散歩でしたー。
表通りを離れ裏路地へと逃げ込むパンダ一匹。通りの南側は割と角度のある傾斜になっていて、あじのある階段を見つける。細い階段が急角度に続いていて、パンダをいざなう。まわりは住宅が並び生活感を感じさせる階段が来る者に安心感を与える。階段を上ったあたりで代官山の猫さんに遭遇！なんだか大物感を漂わせた顔つきの半シマ半白猫さん。鳴きながら足元に寄ってきてゴロゴロと寝転ぶ。お暇だったのかしばらく遊んでくれた。静かな路地裏で猫を撫でてるほうが落ち着く猫熊パンダ。
代官山を離れて山手線のほうへ。清掃工場の大きな煙突やそばにある古びてわたるのがちょっと怖い歩道橋を写真に収めたりしながら線路沿いに少し歩く。とあるビルの足下に、数匹の猫を抱いた人の像が置かれていた。誰なのかはよく分からなかったものの、その人の周りにいた猫たち（像）は可愛かった。
渋谷川にかかる庚申橋という小さな橋を渡り、明治通りも越えるとのぼり坂が始まる。
坂を上った高台の上にある國學院大學へ向かう。行きしに電車の広告で見た博物館に寄ってみようと訪れたのだが・・・休館日！オーマイガー。閉館時間を気にしてちょっと走ったのに。仕方がないので近くの氷川神社に行ってみる。地元の小さな神社だと思って入ったら、境内はそこそこの広さで傾斜に沿って伸びる参道も長く、本殿も立派なものだった。参道脇の公園には昔から残されている相撲場がある。立派な屋根つきの相撲場で大きな土俵が真ん中にある。今も使っているかは定かではないがきれいな状態で保存されている。昔の人もここに立って相撲見物を楽しんだのだろうか。
明治通りのほうへと戻っていき、渋谷川沿いに渋谷駅のほうへと戻っていく。大都会渋谷のビル影に隠れて流れる小さな小さな渋谷川。そそり立つビルの間を、細く暗い色した川がコンクリートで固められた河岸に守られるようにくねり伸びている。橋の上から眺めるそんな光景は東京っぽい風景のひとつだ。
ぷらぷら歩いていると渋谷駅前に出てきた。わっと人通りが増してにぎやかになる。駅まわりのいたるところででっかい工事が進められている。とある工事現場のフェンスに（未来の？）渋谷の街の様子をコミカルに描いた絵が壁一面に描かれていて立ち止まる。街と行きかう人々の様子が細かく描かれていて、ひとつひとつ見ていくといろいろ突っ込み所のある絵だった。そのなかにいくつかプロレス的要素を発見！わかりやすい所でウォールオブジェリコ（逆エビ固め又はボストンクラブ）をかけてる茶髪レスラーが！若かりし頃のクリス・ジェリコ！？ビルの屋上にはムキムキのレスラーらしき人物も。在りし日のデイビーボーイ・スミスを思わせるフォルム。路上でジャイアントスイングをかける人物やサラリーマンおやじにエレクトリックチェアをかける（肩車してるだけ？）アフロも発見。作者はプロレス好きかな？
壁の絵を夢中になって写真におさめる怪しいパンダ。渋谷の雑踏ではそんなのもかすむほどいろんな人たちがうごめいている。代官山とはまた違った雰囲気だ。
田舎者パンダには30分で十分だったおしゃれスポット代官山散歩。あなたは何分耐えられるかな。
上京パンダ