新宿駅から西武新宿線に乗る。たまたま来た快速に乗ったものの、東伏見駅には止まらないと気付く。予定変更でちょっと手前の上石神井駅で飛び降りる。
南口から街へ放流されるパンダ。同僚がここが最寄の高校に通っていて、駅の北側は結構にぎやかだとあとで聞いた。それに比べれば南側は落ち着いた感じかな。
お店の並ぶ通りが何本か伸びている。車もわりに通っていて踏切を越えてバスが北へと走っていった。派手なお店は少なく庶民派な感じの街並。西にのびる富士見通り、中央通りを歩いてみる。お店の多い道幅の広い商店街。
日差しもあってそんなに寒くないのでおだやかな午後の空気が心地いい。
商店街を外れて西武新宿線の線路を越え北側へ入っていく。関町という地名のこのあたり。
大通りへとつながるゆるい坂道を下る。両側は大学の敷地で、教会らしき建物が見える。きれいな建物が並んでいる。
大きなトラックの並ぶ駐車場の真ん中に真っ白な猫さんを発見！近寄ってみると一定距離を保ってこちらをうかがう。何と言っているのかみゃーみゃーと鳴いていた。毛は本当に真っ白で丸顔も特徴。よく見ると右目がうすい青色で左目が黄色なのに気付く。こんなのは初めて見たな。遺伝子のなんかなのか？不思議な白猫さんとお別れして大通り沿いにさらに西へと進む。
このあたりは武蔵関。東京の西側は「武蔵」のつく地名がたくさんある。石神井（しゃくじい）川と線路沿いに住宅地が広がるのどかな一帯。武蔵関駅の方へと進んでいくと大きな鉄塔が見えてきた。住宅の間にのびる緩やかな上り坂の向こうに鉄塔が並んでいて、なんだかいい景色。鉄塔のある風景百選に認定。
武蔵関駅のまわりはお店も多くなりちょっとにぎやかになる。
駅前の商店街の旗に、うさぎっぽいけど一見するとモチーフが何か分かりにくいキャラクターがのっていた。名前が「しょうこちゃん」。どうやら買い物バッグのキャラっぽい。その下には「えい」と「かい」というそのまんまのネーミングのキャラが二匹。合わせて「しょうえいかい（商栄会）」らしい。えいとかいのとってつけた感が素敵だ。駅前の飲食店で遅めの昼ごはんを食べる。
線路沿いに武蔵関公園の方へ向かう。静かな住宅地。
公園に到着。石神井川が注ぎ込み再び流れていく大きな池があって、周囲を散歩したりランニングしたりできる。公園内には木々が生い茂って自然豊か。富士見池の真ん中には小さな島がある。池には水鳥がのんびりと水面を移動して静かに波をつくっている。のどかな午後の公園には散歩したりベンチでくつろいだりする人がちらほらいてる。公園をあとにして東伏見駅の方へと向かう。
東伏見駅前がなにやらにぎやか。駅前のアイスリンクで多分アイスホッケーの試合があるみたいで、サポーターやお客さんが集まっていた。こんあとこにアイスリンクがあるんだ。
駅のそばに大きな鳥居があって、しばらく歩くと東伏見稲荷神社に到着。
正面に大きな鳥居があって目立つ。石段を上っていくと立派な門があってそこから境内に入っていく。かなり広い境内。本殿に参拝して少しぶらぶら。「お塚参拝道」とかかれた看板を見つけ渡り廊下の下をくぐって本殿のうらの方へと進む。すると、無数の鳥居が立ち並ぶ不思議な光景が目の前に広がる。小さな稲荷や建物がたくさん集まっていて、ひとつずつまわっていける。道中にはいくつもの鳥居が並んでいる。たくさんのお狐さまにごあいさつ。
神社を出て青梅街道沿いに西へと向かう。
大きな青梅街道から横道に入ってみる。団地の一角に小さな公園があり、そこに同志の姿を見つける。なぜが泥まみれのパンダ。全体に小さく丸みを帯びたフォルムと大きな目がかなりかわいい。ただ泥まみれ砂まみれ。はやく風呂入りなよ。
街道に続く細ーい階段を発見。コンクリの壁と石垣に挟まれた階段。夕暮れに映える。
細く流れる石神井川に沿って住宅地を進む。細い道沿いに伸びる庶民的な雰囲気が漂う小さな商店街を進む。どんどん日が落ちてきたので早足で田無駅の方へ向かう。
田無駅の北側はロータリーと大きな商業ビルが並んでいて予想外に栄えている。すごいぞ田無！駅からビルにかかる通路には大きなイルミネーションがピカピカと輝いている。すこしあたりを歩いてから西武新宿線で都心へ戻る。
おだやかな冬の午後、郊外をのんびりと散歩できた。
都心から結構離れたけど田舎感が全くなかった。田無だしね。やっぱり東京はどこまでいっても街が広がってるな。次はもっと遠くまで行ってみようかな。
上京パンダ