「LGBT理解増進法(=LGBT法案)」の成立により、ジェンダーレスの名のもとに女性用トイレが消されているという報道があった。
これは、事実だろうか?
1.LGBT法案、国会前で女性たちが反対集会「ジェンダーレスの名のもとに女性用トイレが消されている」(20230527)
2.ジェンダーレストイレの例
①真砂坂公衆便所(文京区)
②板橋区立高島平五丁目公園
3.板橋区への質問
4.板橋区からの回答
5.【物議】「女性トイレが消えた」荒川区の公衆トイレ82カ所中53カ所で女性専用“なし” 不平等と不満の声…予算の問題も(FNNプライムオンライン)(20230316)
6.板橋区への質問②(20230615)
1.LGBT法案、国会前で女性たちが反対集会「ジェンダーレスの名のもとに女性用トイレが消されている」
https://ameblo.jp/jokerquestion/amemberentry-12805588350.html
2.ジェンダーレストイレの例
タイムリーにも所用のついでの通りがかりに「ジェンダーレストイレ」なるものがあったので記録した。
男性用小便器と、大便器のある多目的トイレに分かれた状態のトイレである。
①真砂坂公衆便所(文京区)
②板橋区立高島平五丁目公園
3.板橋区への質問
上記写真は、2023年5月23日(火)に撮影したものである。同じ日に同じタイプのトイレを見たことが印象深く、特に板橋区のトイレはLGBTが話題になってから設置されたとは思えなかった(要するに古かった)ことから、板橋区に問い合わせてみた。
公衆トイレについて調べている者です。
最近、トランスジェンダーへの配慮から、公衆トイレの女性用トイレを無くそうという動きが話題になりました。これは「便器が、小便器と大便器に分かれた状態(以下、便器分けトイレ)」でもあります。
一方で、性犯罪防止の観点から女性用が分けられたトイレが必要だと意見が出ています。安全上の問題で、男女共用トイレは使わない(自分の子供に)使わせないという女性もいます。
***にたまたま板橋区立高島平五丁目公園のトイレを見かけ、板橋区も女性用トイレを無くす方向に進んでいるのかと思いましたが、その作りから、最近できたトイレとは見えませんでした。
1.このトイレが設置された年を教えてください。
2.このような便器分けトイレの数は、板橋区の公衆トイレ全体のうち、どのくらいの割合を占めるか教えてください。
3.板橋区の公衆トイレの設置ルールがあれば教えてください。
4.公衆トイレにおける性犯罪防止について、どのような対策を取られているか教えてください。
以上、よろしくお願い致します。
4.板橋区からの回答 (加工はブログ主)
日頃から、板橋区の公園緑化行政にご理解をいただき、ありがとうございます。
区内の公園・公衆トイレに関するご質問についてお答えします。
1.高島平五丁目公園のトイレが設置された年について
平成20年度に設置されました。
2.便器分けトイレの数について
令和5年4月時点での区内の公園・公衆便所の数は229か所になります。
そのうち、便器分けトイレ(バリアフリー化されたトイレの個室+男性用個室(小便器等))の数は75か所です。
3.公衆トイレの設置ルールについて
ルールというものはございませんが、板橋区では、平成28年に「公園・公衆トイレの適正配置・改修計画」を策定しています。
その中では、幅広く、より多くの方にご利用いただくため、バリアフリートイレに男子小便器を組み合わせたトイレを標準として整備を進めるとしています。
トイレを整備する場合、「高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律」などの法令に基づき、高齢者や障がいがある方でも利用できるバリアフリートイレにする必要があります。一方で、都市公園法により公園内に建てられる建築物の面積には制限があり、限られた面積でより多くの方に利用していただけるように、利用頻度が高い男子小便器を併設しております。
板橋区においてバリアフリートイレに改修する前のトイレの大半は、男女共用の大便器に小便器を併設したもの(前述の便器分けトイレ)、もしくは男女共用の大便器のみのものとなっております。バリアフリートイレの整備に伴い女性用トイレを無くす計画ではないことをご理解いただけましたら幸いです。
4.公衆トイレにおける性犯罪防止について
公園面積等の都合上可能な場所においては、女性専用トイレの設置を検討します。
また、トイレの整備を機に、必要に応じて防犯カメラの設置等も検討するなど、様々な視点から性犯罪防止に取り組んで参ります。
なお、現在も小豆沢公園や赤塚溜池公園など、一部の公園には女性用トイレが設置されており、今後も現状ある女性用トイレを減らしていく計画はございません。
今後とも、板橋区の公園行政にご理解ご協力をお願いいたします。
2023年5月31日水曜日 22:45 おつかれさまです。残業してくださったのですね。ありがとうございました。
高島平五丁目公園のトイレが設置された平成20年度(2008年4月~2009年3月)は、性同一性障害者性別取扱特例法が制定されてから約5年と日が浅く、施設が建設されるまでに必要な期間等を鑑みる限り、時期的に後ながらこの法律とは無関係につくられたものといえる。
今後も法律や予算の関係から、女性トイレの廃止とは無関係な「バリアフリートイレに男子小便器が併設されたトイレ」が設置されることがあることは理解しておくべきだろう。
5.【物議】「女性トイレが消えた」荒川区の公衆トイレ82カ所中53カ所で女性専用“なし” 不平等と不満の声…予算の問題も(FNNプライムオンライン)(20230316)
https://ameblo.jp/jokerquestion/amemberentry-12805588350.html
荒川区の回答について、以下に別記事を作成した。
https://ameblo.jp/jokerquestion/entry-12807493076.html
6.板橋区への質問②
1.板橋区内229か所ある公園・公衆便所のうち、バリアフリートイレだけのところは何か所か。
2.「利用頻度が高い男子小便器」について、具体的な資料やデータなどあるか。
♦訂正修正その他
(20230613)
5.【物議】について、荒川区からの回答を得たため、内容として記載していた「問い合わせ中」の文言を削除。代わりに「荒川区の回答について、以下に別記事を作成した。」と、ブログ記事を添付。
(0230615)
・性同一医性障害者性別取扱特例法(4.板橋区からの回答)より、赤字部分削除。
6.板橋区への質問② の新規設置と該当ページへのリンクを貼った。