最近は書く時間がなくて先週、最新話を出せませんでした。すみません。
これからテスト準備、テスト期間に入るため二週間ほど私の小説を出せなくなるのですがお許しください。









「それでも僕は、月を綺麗だと思う。三十話目。」
  空が退院してから一週間後、ようやく僕も退院できた。久しぶりに自分のベッドに寝転ぶと、睡魔がやってきて、僕はそのまま寝眠りに落ちた。
  目を開けると、僕は電話ボックスの中にいた。急に電話のベルが鳴り、周りには誰もいないので、興味半分で電話に出てみることにした。
  「あなたは今。あなたの好きな人に嫌われていますよね。そしてこのままあなたが、十二月二十五日の零時ちょうどに打ち上がる花火までに好きな人と結ばれなかった場合、あなたの好きな人はこの世から消えてしまうでしょう。そして...」
僕は耐えきれなくて、途中で電話を切った。僕の好きな人がこの世から消える?そんなの信じられない。随分と悪い夢を見たようだ。夢なら頬をつねれば起きるはずだと思い、実際にしてみると、本当に目が覚めた。夢だとわかっていても、実に怖い。僕は好きな人がこの世から消えるくらいなら、誰も好きになるまいと決めた。なぜならその方がはるかに楽だから。