三月のライオン 5話感想✴




残念ながら原作は読んだことがないのですが、アニメは普通に面白いです☀情景描写や音楽がとても綺麗で、画面越しに伝わる古き良き日本文化を味わえます。

5話は主人公桐山零の過去についてのお話でした。

chapter 09『契約』
chapter 10 『カッコーの巣の上で』

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あかりに頼まれてモモの幼稚園のお迎えに行った零。帰り道でモモが犬に追いかけられて怪我をしてしまう。

帰ってから怪我の治療をするが、モモの腕に傷がある様子を見て、のことを思い出してしまった。

それは幼い時。
零が遠足から帰ってきたら家族はみな事故で死んでいた。両親と小さな妹の三人の遺体。そのアザだらけになった妹の腕とモモの腕を重ねてしまい、思わず涙を流してしまう。そんな彼をモモは不思議そうに眺めていた。

家族が一気にいなくなった零は、親戚に恵まれず、父の友人で将棋プロである幸田柾近に内弟子として引き取られることになる。

そこで待ち受けていたのは二人の柾近の子供たちだった。気が強い姉香子とその弟。二人とも将棋の棋士となるべく奨励会に通っていた。

将棋が強くなるにつれて香子は零を叩いたり、ぶったりするようになる。一方、弟は引きこもりがちになり、ゲーム三昧の日々を送るようになっていった。幸田柾近もまた頭角を顕す零を一段と可愛がるようになる。

中二の最後に三段リーグに到達し、プロ目前となった。香子は夜な夜な遊び回るようになり、弟は引きこもりに。生き残ったのは零だけだった。TVのドキュメンタリー番組を観て自分はまるでカッコーのようであると思う。

そして決意する。
幸田家を食いつくす前に家を出よう、と。

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桐山零の過去が明らかになりました……!!事故で家族を亡くしていることは何となく示唆されていましたが、具体的な心情が描かれたのは初めてでした。

そして幸田家に引き取られてからの毎日も決して楽しいとは言えるような日々ではなく、不和を残して零は独り暮らしをしていたんですね😭

そうなると1話目の幸田柾近との一戦が更に意味を持ったものになって、5話を観てから1話を見直してしまいました。

零にはきっと幸田家に罪悪感があるんだろうな。自分が全てを破壊してしまった……と。何だか可哀想な男の子です。でも、将棋こそがそんな彼に周囲と繋がる機会を与え、生きる術を与えている。

悲しい過去を抱えている零に苦しみながらも一歩一歩前に進んで欲しいと願うばかりです。