航空学生 二次試験について書こうと思います。つい先日、航空学生の二次試験を受け終えました。感触としては「落ちた」という感じです。

視力、血圧で再検査になり、身長と体重が案の定基準値を満たしていませんでした。視力が最後に計った時より落ちていたのが痛かったです。これにはもうびっくり。医官の方も半笑いで検査してくれました。

全体的に医官の方皆さん優しかったです。もちろんおっとりしている方はいなかったので、中には『厳しい』と感じる人もいたみたいですけど、私は厳しいというよりはてきぱきしている印象でした。

今回はもちろん制服で行きました。私服の人は流石にいませんでした。


覚えている限りで詳細を書けるところまで書いていこうと思います。

7:30~8:00  集合

多くの人は7:30には基地正門にいたみたいです。私は電車が遅延して8:00ギリギリの到着になりました。

08:15  君が代
↓           ①書類記入&説明
09:00  
↓           ②筆記試験&身体検査
12:00  
↓           ③お昼ご飯
12:45  
↓           ④残りの身体検査&面接
18:00   解散


①書類記入&説明
まず始めに何枚かのプリントを配られました。控え室には男女合わせて20人程度。海と空で配れる書類は違いました。

《空》
・三次試験の希望地、日を記入する書類
・第2志望で海に○を付けていた人には、海上合格だったら志願するかどうかの希望調査書
・第2志望で海に○を付けていた人には、海の三次試験の希望日、希望地を選ぶ書類

《海》
・三次試験の希望地、日

《共通》
・面接シート
・航空身体検査用紙

係の方に従ってこれらを記入。間違えた時は二重線で消し、側に正しいものを書いて印鑑を押しました。忘れた人は拇印です。

②筆記試験&身体検査

(1)筆記試験

・知能検査
・YG検査

この二種類がありました。
知能検査は、計算問題、常識問題、図形問題、記憶力(情報処理?)が出ました。どれも短時間で解かされ、迷っている暇は有りませんでした。これは対策できないです。自分を信じてやるしかない。幸いにもこれは全問正解の自信があります。落ち着いてやれば全部出来ました。

YG検査は、いわゆる性格検査です。120問の問いに試験官の指示に合わせて答えます。これは正直に答えることが求められているので、正直に答えた方がいいでしょう。嘘を付いてもきっとそれも見抜かれます。これも対策できません。(実は2014年改訂と書かれてたので数年間は同じものを使ってるのではないかな)

(2)身体検査

女子は短パンとTシャツ(無地を指定されますが、気にしなくても平気。透けないものをオススメします)を持ってくるように言われました。男子は予め衣服が用意されていました。

ここでは航空身体検査が実施されました。特に視力を徹底的に調べられます。学校の健康診断のような適当なものではなく、きっちり調べられます。噂で聞いたのですが、入間基地に当たったら人は観念すべし。厳しいようです。航空身体検査は調べれば項目が出てきますので、ここでは割愛。

その他に関節運動、腕立て伏せ、握力をやりました。女子は腕立て伏せ出来る人いませんでした。出来なくても大丈夫。

検査の前に着替えをするのですが、その時に女子は意気投合。待ち時間にも「どこの大学?」「どこの高校?」「なんで受けたの?」とお互いに質問しあってとても楽しい時間を過ごすことが出来ました。

航空学生を受けようと思って、二次まで残る女子は僅か。「戦闘機に乗りたいなんてウチら馬鹿だよね」と笑い合って「この中で誰か航空学生になったら絶対に航空祭に行く」と約束しました。私の場合、友達の誰にも言わないでの受験だったので趣味が合う人を見つけて飛行機のことについて語り合える仲間に出会えて良かったです。医官の方とも和気藹々出来ました。普通に楽しかった。まあ、これが後の失敗になるんですが………

③お昼ご飯

予めお昼ご飯を持ってくるように言われていたのでお昼を持参。そこでも女子はお喋りに花を咲かせました。上は二十歳で下は十八歳でしたが、皆タメでした。なんせ航空学生受けに来るほどのオタクですので、盛り上がる!話を聞けば、名門と言われる高校、大学出身の人が意外に多かったです。とにかく楽しかった

④残りの身体検査&面接

午前中に終わらなかった身体検査を終えて、問診をしたら面接へGO
問診で防大も受けると言ったら「まぁじかぁ!?」と驚かれました。ガチさに引かれたのかな……(笑)

面接は男子からで、2部屋で行われました。一人だいたい15分程度。
思ったより素っ気なく終わってしまって「これでいいのか……? 面接官は私に興味あるのかな……?」と思ってしまいました。後からああすれば良かったという後悔が込み上げてきて現在落ち込んでます。

海佐と空佐と現役パイロットの方3人が面接官で、真ん中の方から順繰りに質問されました。圧迫面接との情報があったので緊張していたのですが、非常に優しそうな方で安心してしまったら練習では上手く回答できた質問もどもってしまって後悔……程よい緊張感が保てませんでした。

練習の成果が一番出るのが面接だったので、上手くできなかったなぁと家に帰ってからも今も落ち込んでます。多分視力が悪すぎたので受かりません。気持ちを入れ換えて防大前期に臨みます。

………客観的に面接の反省を挙げます。

・予想外の質問にどもってしまった。

「その友達はどんな人?」「自己紹介してください」「何か気になるニュースある?」

この3つに戸惑いました。まさか友達のことを聞かれるなんて!!!!完全に予想外。そして自己紹介については質問されないだろうと踏んでたので本当に焦りました。何を言ったか覚えていない。ちゃんと考えておけば良かった。後悔!!!ニュースとかはもう適当です。自衛官一般曹の試験を受けた人とかの方が面接慣れしてて有利だったかも。

・声の大きさ

やっぱり軍隊だから大きく元気よく行こうと思ってたんですが、緊張とか色々よくわからなくなって声が出てたかどうか………。聞き返されることはなかったから大丈夫かな……。でももう少し元気アピール出来れば良かった。

・支離滅裂

事前の説明会での予想質問が殆ど出ました。考えてたんですが、暗記するほどじゃなかったので支離滅裂な回答に。暗記できるほど内容は考えていった方がいいです。損は絶対にしない。

・熱意

いや、熱意は充分にありました。それがちゃんと伝わっていたのか怪しいです。
というのも、面接がサックリ終わってしまったから。模擬面接では面接官役の方があれこれ聞いてくれたんですが、本当の面接官の方は大して聞いてくれない………!!
「へぇ……」「ふぅん」で済まされたものもあったので、やっぱり自分に興味を持ってもらえるような受け答えをしなきゃいけなかったです。

「この子なら採っていいかな」って思われなきゃダメです!!だからこのブログを読んだ方は少なくとも人が興味を持てる受け答えを目指して頑張って下さい。
おそらく、面接の比重は重いです。人格も重視されますから。



今、思い付く限りで書けることは書きました。一番差がでるのは面接だと思います。面接対策だけはしっかりしないと後悔します

二次まで残った人たち殆ど本気で受けに来た人たちです。ライバルでもあり、仲間です。どこか自分に優位なところがないと受からないんだと思います。選ばれる理由が必要です。

それが面接だったり、視力だったり、体力だったり、知能だったり。どこかしら自分の売り込みポイントを作っておくことが非常に大事だと感じました。私の場合はこれからの人生に活かして行きたいと思います。

あ、部活は運動部いた方がいいですよ。というより、文化部は論外という雰囲気ありますからね。かならずスポーツ経験あるか訊かれます。ないと「ないの………?」となると思います。受験者も話した方皆運動部もしくは外部で運動してました。

まだ間に合う方は運動部入っとけ!これは絶対!!あと英検取っとくと誉められる。(2級保持で誉められた)

そして視力!
受験までに期間があるなら0.7くらいまでは上げとくべし!それ以下だと結構検査の時に気まずい思いします。現に私も「これでパイロット目指してるのかww」と思われてたはず。視力トレーニングしたり、スマホやテレビ控えるだけでも変わると思います。



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二次試験までのことならおそらく答えられます!