私の人生観を変えたと言っても過言ではない彩雲国物語


これは私が一番気に入っている巻隣の百合は白の表紙です。表紙からもお分かりのように角川ビーンズ文庫。つまり、ライトノベル。

全部で22巻出ていて、外伝としてハードカバー、それがついには文庫化までしたライトノベルには収まりきらない作品なのです!1巻完結で出版された作品が8年という歳月をかけて完結されました。私が友達に勧められて読み始めたのは20巻が出る頃でしたので、追い付いた頃には最終巻が出ているという絶好のタイミングでした✴

本当に一気読みするくらいに面白いんです!最初は恋愛物として書かれたようですが、巻を重ねるごとに主人公紅秀麗が成長していく姿が頼もしい!!話の内容としては1巻のあらすじを引用しますと………。

秀麗は彩雲国でもピカいちの名家・紅家のお嬢様。なのに家計は火の車。明日のごはん代を稼ぐため、舞い込んだオイシイ話に飛びついたのはいいけれど、その依頼ときたら即位間もない「ダメ王様」教育係で、しかもお仕事期間中は貴妃として後宮に入れというものだった。ほかに妃嬪のいない空室アリの後宮で、まったく女に興味ナシの困った王様と秀麗師の、奇妙な関係が始まる!

あらすじを読むと軽そうな感じかと思いきやそうでもない。爆笑必至の場面もありますが、内政などのシリアスな問題をぶっ混んでくる。私が彩雲国物語から主に学んだのは、『利用できるものは利用しろ』『他人を頼れ』『自分を持て』ということです。

男しか許されない朝廷で仕官することを望んでいた秀麗。機会あって初の女性官吏として登用されますが、そこで待ち受けていたのは女性官吏を馬鹿にする男による陰湿な嫌がらせの数々。
それでも頑張ろうと秀麗は奮闘し、一度は州の長官に抜擢されますが、そこで起こった問題の責任を取り、冗官という役職ナシへ落とされてしまう。

次々襲いかかる不当な仕打ちや困難にも負けることなく、苦悩しながらも一歩一歩前に進んでいく秀麗がものすごく格好いい。

彩雲国物語の特徴として挙げられるのは、主人公がそこそこであるということ❗勿論頭は良いんですが、容姿は十人並みと表現されていてそこも好感が持てます。大抵の主人公って美人で無自覚じゃないですか。そうじゃないところがいい。頭が良いとは言っても天才型ではなく、要領も良いとは言いがたい。平凡なんです。

そして、周囲の魅力的なキャラクターも彩雲国物語を豊かにする要因でしょう中でも私が愛してやまないのが……紅黎深!!上の画像で扇子を持っているお方!!(笑)秀麗の叔父に当たる人なんですが、これまた良いキャラしてるだな!

真の天才ゆえに周囲を理解しようとはせず、孤独感だった黎深を受け入れてくれたのは秀黎の父で黎深の兄である邵可。それゆえ、その娘である秀麗を溺愛するのですが、その愛情表現が不器用すぎてワロタwwwって感じです。見てて微笑ましくなる。その場に居たいニヤリ

以前、友達と彩雲国物語には何人のキャラクターが登場するんだろ?って話になって数えてみたら百を越えてました!(*_*)これだけの人格を描かれる雪乃紗衣さん凄いです。

シリーズが完結して、新たにレアリアを書き始められましたが、2巻が出て以降音沙汰なし。確かに、内容が飛び飛びで理解しにくい構成だったので売れなかったのかな……と要らん心配をしてます( ; ゜Д゜)三回くらい読み直して私は何となくお話が理解できました。おそらく最後まで辿り着いた時に「ああ!」ってなるのかな、と私は思ってます。兎に角、次を求むチュー


で、彩雲国の話に戻りますが………私が中1の時に出会ったんですが、私の考え方の基盤となっている作品かなと思ってます。出会ってなかったら……?と考えるのも恐ろしい。それくらい衝撃的な作品であり、今も越えるものはないです。たかがフィクションでファンタジーだろ?って思う方もいるかもしれませんが、私はそうじゃなかったなぁ。少なくとも進路まで影響を与えてます。私の青春の一部ですね!!✴✴

特に中高生に読むことをお薦めしたい作品No.1です!!